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地方でよくあるトラブル!? 突然出て行ってと言われたら?

2016年08月09日

夫婦漫才

地方でよくあるトラブル!? 突然出て行ってと言われたら?

【連載】地方の若者たちの暮らし

地方でよくあるトラブル!? 突然出て行ってと言われたら?

地方でよくあるトラブル!? 突然出て行ってと言われたら?

いま、増えている大家さんとのトラブルとは?

著者は、連載『地方の若者たちの暮らし』の執筆で、西日本を中心に国内をめぐっている。地方の若者を追いかけ、彼らの間取り付きの住まいと、生活支出を含めた暮らしを、写真とともに紹介している。まだご覧になっていない方がいたら、この機会にぜひご一読いただきたい(笑)。

これまで、各地でさまざまな若者に会ってきた。UターンIターンはもちろん、地域おこしに協力するためだったり、子どものためだったり、きっかけはいろいろだが、みんな本気でその地方を選び、自分がその場所で何ができるか考え、真面目に暮らしている若者ばかりだ。


地方で暮らすことのメリットは多いが、地方ならではの悩みも発生する。今回は、いま、地方で増えてきた大家さんとのトラブルについてレポートしたい。

大家さんが急に家を返してほしいと言ってきたら

地方で暮らしたい若者にとって、まず大きな壁となるのが、家を借りること。空き家はたくさんあるのに、賃貸に出していないのが現実だ。

大家の側からすると、親戚や近所などからお金に困っていると誤解されたくなくて、登記や相続の手続きをきちんとしてこなかったため、荷物が片付けられていなかったり、修繕費用がなかったり、と理由はさまざまで、貸し出すにいたるまでが一苦労という事実がある。

それでも、移住者はなんとか家を探し、大家さんと交渉し、家を借り、お金と時間と労力を使って、住めるところまで家を修繕していく。行政からの移住定住支援の補助金がもらえる地域では、そういったお金も活用されている。

ようやく住めるようになったのに……。

このところ、若い移住者たちの間で問題となっているのが、ようやく修繕できたタイミングで大家さんから退去を要求されてしまうというもの。


数ヶ月から時には数年かけて、住居として住み始めたり、お店の営業を始めたりしてしばらくしたころ、きれいになった貸し出し中の我が家を見た大家さんが、貸すのが急に惜しくなってか、「やっぱり自分が使う」「親戚に貸すことにしたから」「息子が帰って来て商売をはじめることになったから」などの理由で家を返して欲しいと要求してくる。

つまり、「貸すのをやめたから出て行ってほしい」という事態に陥ることになるのだ。 もしくは、そこまでではないにしろ「家賃が安過ぎたから上げる」と急に言われたという話も聞く。 この話を聞くと「そんな冗談みたいな話があるの!?」と、にわかには信じられないのだが、比較的多発しているトラブルなので困る。

直接「出て行ってほしい」と言われる場合もあれば、なんとか追い出そうとクレームをつけてくる場合もある。 不動産の契約をきちんと結び、借りる側に何の問題もない場合でも、排他的な小さなコミュニティの中で、何十年も暮らしている大家一家の方が「町内会」や「自治会」での発言力を持っているため、地域の人が結託して追い出しにかかってくるというのだ。

わたしがこれまで見てきたなかで最もひどかったのは、店子(借家人)である知人の個人商店の営業時間内に、店内に大家さん親子が入れかわり立ちかわりやってきて、ずっとクレームを言い続けるというものだった。さすがにそれには割って入って、その後の対処は不動産屋さんに任せたが、これでは、商売も暮らしもあったものではない。

こういったトラブルは、仲介業者が間に入った賃貸借契約があっても起こりうるし、仲介業者の能力不足で店子が地域で追いつめられる場合もざらにある。そして、このトラブルの一番難しいところは、大家さんはいい人でも、大家さんの家族、親族がそうだとも限らず、どこに地雷が潜んでいるかを見つけ出すのが難しいということだ。 

本来、こういったトラブルを防ぐためには、仲介業者を通した契約が一般的なのだが、今、地方では極端に仲介業者が少ないのが実情だ。過疎により仲介業者が撤退しまうケースも多い。行政が若者の地方移住を掲げるのであれば、こういう問題を積極的にフォローしていくべきだろう。 

泣き寝入りしないために新入りの若者ができることは何か?

フォローアップ体制が整っていない現状で、家を借りている若者が突然出ていけと言われたら、どう対処すれば良いか、筆者なりに考えてみた。 地方に行けば行くほど「大家さんが偉い」という感覚が根強くあり、問題が起これば、法律ではなく、大家さんに都合のいいように対処されてしまう風潮がある。

家を借りている若者は、トラブルに見舞われたらすぐに、トラブル情報をオープンにするべきだ。できるだけオープンにして、冷静に対等に対話をするように心がけ、周囲で味方になってくれる人を探して、公平な判断ができる場へ問題を持ち出すべきだ。 

その地域で二度と同様のことが起こらないように、自分たちの事例を次の未来へつなげることを考えるのであれば、弁護士や行政に相談すべきだろう。特に、建物の修繕に行政からの補助金が出ている場合はそうである。 

仲間の少ない地方でトラブルに巻き込まれた若者が、泣き寝入りしてしまわないために、まずは、大きな声で周囲に相談をすることで回避してほしいと思う。大家さんとのトラブルのさなかにいるかもしれない若者に向かって、これくらいしかアドバイスできないのは申し訳ないが、ケースバイケースのため、これといった打開策がないのが、この問題の根深いところである。地方の若者の健闘を祈りながらこのコラムを終えたい。 

文、撮影:森岡友樹(香川県出身の写真家。大阪、東京、千葉と活動の場を広げながら、好きなことを求める自由人でクリエイター。連載「地方の若者たちの暮らし」などの著者。)
※掲載写真は本文とは関係ありません。

最終更新日:2018年08月30日

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