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築80年、24平米でも実にお洒落なメルボルンのワンルーム

2018年01月26日

夫婦漫才

築80年、24平米でも実にお洒落なメルボルンのワンルーム

極小&快適空間のアイデア#29

築80年、24平米でも実にお洒落なメルボルンのワンルーム

明るく、風通しの良さそうな室内の様子(画像:NEVER TOO SMALL)

「ふたつの顔」を持つワンルーム 

この部屋の主である建築家のニコラス・アギウスさん(画像:NEVER TOO SMALL)


今回ご紹介するのは、オーストラリアのメルボルンにある築80年の集合住宅の一室を改装した、なんとも洒落た感じのするフラット(ワンルーム・アパートメント)です。


建築家のニコラス・アギウスさんが、パートナーと中型犬といっしょに暮らすというこの部屋。広さはわずか24平方メートルだそうですが、室内全体がすっきりとしている印象が強く、写真や動画を通して見る限り、さほど狭さは感じられません。そんなすっきり感の形成に大いに役立っていると思えるのが、部屋の中心部に取り付けられたキッチンユニット(流しやコンロなどを内蔵した大きな戸棚)。このユニットを仕切りとして、部屋はリビングルームとベッドルームのふたつに分かれています。

一見何の変哲もない戸棚のようだが……(画像:NEVER TOO SMALL)

ご覧の通り、実はこれがキッチン・ユニット(画像:NEVER TOO SMALL)


鮮やかな黄色が印象的なこのユニット、室内全体がほぼ白一色というなかで、視覚的なアクセントとしても役立っているようです(いかにも食欲が湧いてきそう、という感じがします)。同時に、この黄色や、あるいは棚に並んだ細々としたものがずっと視界のなかにあるとすると、絵的にかなりうるさい感じがしそうなことも比較的容易に想像できます。向かって右側の棚を兼ねた開閉式の扉は、そんな問題の解決策として、見た目以上に大切な役割を果たしていることに改めて気付きます。また、左側の棚はベッドスペースとリビングを区切る引き戸にもなっており、リビング側が食器棚、入り口側が書棚として使われています。

流しやガスコンロもこのなかに(画像:NEVER TOO SMALL)

扉側の棚には和包丁、それにみりんや醤油といった調味料も(画像:NEVER TOO SMALL)

玄関ドアのほうから見たスライド式の棚。手前左がベッドスペース(画像:NEVER TOO SMALL)

キッチンユニットの裏側にあるベッドスペース。枕元にはトトロのぬいぐるみも(画像:NEVER TOO SMALL) 

「カイロ・フラッツ」はマイクロ・アパートメントの先駆け?

ところで、ニコラスさんの部屋がある「カイロ・フラッツ(Cairo Flats)」という集合住宅は、その筋ではちょっと名前の通った建物のようです。ウェブで検索してみると、この建物のことを取り上げた記事も複数見つかりました。またこれを設計したアチソン・ベスト・オーバーレンド(Acheson Best Overend)という建築家のWikipediaには、カイロ・フラッツが代表作のひとつとして挙げられています。

カイロ・フラッツが完成したのは1936年12月のことだそうですが、「Architectuul」というウェブサイトにある説明を読むと、カイロ・フラッツが完成当時、非常に斬新な試みであったことが伝わってきます。


たとえば、その記事の冒頭の概説(Description)の箇所には、「このインターナショナル・スタイルの集合住宅には、独身者用アパート28室に加え、住人が共同で使える食堂や、彼らの交流の場として設けられた屋上、それにコンビニエンスストアなどもあり、また専用のルームサービスやクリーニング・サービスも提供されていた」との一節があります。さらに、各室には備え付けの家具(一部は折りたたみ式)があり、セントラルヒーティングやダストシュートといったものまで用意されていたそうです。


そんな説明を読んでいて思い出したのは、以前に取り上げたニューヨーク市のマイクロ・アパートメントのこと(「申し込み殺到!ニューヨークの「マイクロアパート」って?」)。室内の空間を最大限に活用するためのさまざまな工夫に加えて、住人同士の社交のスペースまで用意されているところも両者に共通しています。その点でこのカイロ・フラッツはマイクロ・アパートメントの先駆けと言えるかもしれません。

キッチンユニットのあたりから見た室内の様子。隣のバスルームも陽当たりが良さそう(画像:NEVER TOO SMALL)

窓の外の景色はこんな感じ。空が広くて気持ち良さそう(画像:NEVER TOO SMALL)

ソファ背後にある飾り棚。ここにも湯飲みなど和のものが(画像:NEVER TOO SMALL)


なお、ニコラスさんが登場するこの部屋の紹介動画のなかには、日本の「和」のアイテムがたくさん出てきます。ベッドの枕元に置かれたトトロのぬいぐるみのようにぱっと目に付くものもあれば、よく見ないと見逃してしまいそうなものもあります。「ニコラスさんのパートナーは、もしかして日本の方」というのが私の勝手な想像ですが、いずれにせよそんな和のアイテムがいくつ見つけられるか、ちょっと試しに動画を見てみると面白いかもしれません。


(坂和 敏)


参照サイト

最終更新日:2018年08月30日

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