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ドイツ流の効率的な家事や部屋作りを学んでいこう

2018年02月26日

夫婦漫才

ドイツ流の効率的な家事や部屋作りを学んでいこう

ベルリン発シンプル家事ライフ1

ドイツ流の効率的な家事や部屋作りを学んでいこう

ベルリンのわが家。築100年以上のアパートで、中はリノベーション済み。古いレンガの壁に一目惚れして入居。

ベルリン発シンプル家事&インテリアで快適ライフ

初めまして。ドイツ・ベルリンに住んでいる、ライターの久保田由希と申します。これまでドイツ・ベルリンのライフスタイルを、本や雑誌などで発信してきました。

今回からこの「おうちマガジン」で、ベルリン発シンプル家事&インテリアをご紹介してまいります。もっと快適で、充実した毎日を送るヒントになればうれしいです。おつきあいのほど、よろしくお願いします。

家事は生きるための基礎力

ところで突然ですが、どんなふうに生きたいか、考えてみたことはありますか?

……なんて、のっけから哲学的(?)な話ですみません。こんな質問を投げかけたのは、家事とは「生きるための基礎力」で、「家の中が回れば、知らず知らずに自分の理想に近づけるはず」と思うからなんです。


どんな理想があるにせよ、生きていくためにまず必要なのは家事です。食べて、寝て、働いて……という人の営みの中で、家事ができなければ日常生活は送れませんよね。でも私は30歳手前で実家を出るまで、そのことがわかりませんでした。とっくに大人だったのに家事は母と祖母に任せっきりで、家事がどんなに大切かを理解していなかったのです。


初めて家を出たときは、それはもう大変でした。料理、洗濯、掃除、何ひとつ満足にできずに、日常生活を回すだけで毎日精いっぱい。会社から帰宅して、料理を作って食べたと思ったら、次の瞬間に生まれる食器洗いという仕事。キッチンもトイレも実家にいたときは自分で掃除をしていなかったので、いつ、どのように掃除をすべきかもわかりませんでした。


「疲れた~」

しょっちゅうそんなことを言っていた気がします。仕事もそれなりに忙しく、家のことも満足にできず、いつもイライラしていました。要するに、自活能力がほぼゼロだったのです。

自分の価値観を明確にすれば理想に近づける

空間がすっきりすると花も飾りたくなる


そんな日本での生活でしたが、ベルリンで暮らしはじめてドイツ人と接するうちに、ずいぶんと変わりました。いろいろな人のやり方を見聞きして、自分なりの暮らし方がつかめてきたと言うのでしょうか。昨年は『心がラクになる ドイツのシンプル家事』という本を出しましたが、その取材を通してラクで合理的なドイツの家事を学びました。


取材では具体的な家事のやり方もいろいろ聞きましたが、私がもっとも重要だと思ったのは、「自分にとって大切なことは何か」を明確にすることです。ここがはっきりしていないと、何も決められません。家事のやり方が無限にある中で自分にいちばんいい方法を選ぶには、自分の軸がわかっていないとできないのです。


例えば、食器洗いをもっとラクにしたいと思ったとします。

解決策としては、


  1. ワンプレートに盛り付けるなど、使う食器の数を減らす
  2. 調理方法を変えて、食器の油汚れを減らす
  3. 料理の品数を減らす
  4. 食洗機を使う
  5. 家族で当番制にする


などが挙げられるでしょうか。その中で「品数は減らしたくない」とか、「食洗機は置く場所がないから無理」というように、できそうなこと、やりたくないことを考えると思います。


冒頭に「家の中が回れば、知らず知らずに自分の理想に近づけるはず」と書いたのは、家事とは自分の価値観と常に向き合う作業だからです。「食器洗いをラクにしたいなあ」と思うことで、自分にとって大切なことを見つめ直すことになります。それがわかってくると毎日がどんどん快適になり、理想に近づけるのではないでしょうか。


だから、具体的な家事術よりも先に、まずは自分の価値観を明確にしたほうがいいと思います。振り返ってみると、日本ではそうした訓練が少なかったのかもしれません。

ベルリン暮らしで心がラクに

ベルリンで暮らしてよかったなぁと思うことはいろいろありますが、やはり心がラクになったことが大きいと言えそうです。特に家事に関しては、日本にいた頃とはずいぶんと考えが変わりました。


自宅キッチンの窓際の一角がダイニング。小鳥のさえずりを聞きながらの朝食が至福のひととき。

時間がない朝は、ドイツの典型的なパン・ブレーツェル(プレッツェル)とコーヒーだけのときも。


日本でそれまで培われてきた「常識」は、ベルリンに来ていい意味で覆されました。それまで知らなかったやり方や考え方を知ることで、「常識」から解放されたのです。これは私の気持ちをずいぶん軽くしてくれました。


ドイツ人の考え方は合理的です。家事も例外ではありません。合理的というのは、作業の目的をはっきりとさせ、それに合ったやり方をすること。必要以上に手をかけたり、精神論を説いたりはしません。ムダなく、効率的にできればそれでいいのです。


キッチンの壁を少しだけ緑色にペイント。その上に鳥型の鍋敷きを飾ったら、気持ちいい空間に。


もちろんドイツの家事が、そっくりそのまま日本で通用しないこともあります。ですが、その考え方はヒントにはなりますし、気持ちを軽くしてくれると思います。


次回からは、ドイツ人の家事の具体的な取り組みや部屋作りをご紹介していきます。どうかお楽しみに。


文と写真/久保田由希 

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。

最終更新日:2018年08月30日

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