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家事は家族やマシンに頼って。自分の負担を減らしていく

2018年04月09日

夫婦漫才

家事は家族やマシンに頼って。自分の負担を減らしていく

ベルリン発シンプル家事ライフ2

家事は家族やマシンに頼って。自分の負担を減らしていく

私のよくある朝食。フレンチプレスで淹れたコーヒーに、ミューズリー(シリアルの一種)とフルーツ。

ベルリン暮らし=自分軸の訓練?

こんにちは。ベルリン在住ライターの久保田由希です。

前回から始まったこの連載、初回「ドイツ流の効率的な家事や部屋作りを学んでいこう」では「自分にとって大切なことは何かを明確にする」と書きました。逆に言えば、自分の軸がわかれば、家事のやり方も見えてくるものです。


「でも自分の軸って言われても、どうすれば……」と思われるかもしれませんよね。

わかります。私も以前ならそう思ったはず。私がいまのように自分の軸が大切だと痛感するようになったのは、ベルリンに来て何年も経ってからのことなんです。なぜそうなったのかといえば……。


「ユキはなんでそう思うの?」

「どうしたいの?」

「決めるのは自分だよ」


普通に会話しているだけなのに、すぐにこういう流れになります。「なんとなくそう思って」という、ふわっとした答えでも別にかまわないのですが、やはり理由や考えの根拠をはっきり述べたほうが会話になりやすいという経験を幾度もしました。もちろん私だけが問い詰められているのではなく、ドイツ人自身も自分の意見をはっきり言います。文化の違いということでしょうね。


ベルリンで暮らすことで図らずともそういう訓練(?)を重ねた結果、いつの間にか「私はこれが好き。なぜなら◯◯だから」と無意識のうちに考えるようになっていたようです。理屈っぽい? そうかもしれませんね。でもラクですよ、自分の好みがわかるのは。むやみに何かをほしがったりしなくなりますから。

家事を溜めないと結果的にラク

私はいま、ベルリンでひとり暮らしをしています。フリーランスなので、毎日の過ごし方は仕事状況によって不規則。家にこもって原稿を書いていることもあれば、誰かにインタビューばかりしている期間もあります。自分ひとりの暮らしが回ればいいのですから、何かと簡単です。


そんな私にとって大切なことは、なるべく自分が気持ちよくいられるようにすること。心がいい状態だと、物事がうまく進みますからね。そのために、家事をできるだけ溜めない、必要以上の家事をしない、一日のなかで「気持ちいいタイム」を作る、ということを意識しています。


家事を溜めないのは、溜めないほうが結果的にラクだから。あまりに溜め込むと、汚れはどんどん落ちにくくなりますし、その分だけ嫌な気分も増します。以前の私はこまめな家事の習慣がなかったので、掃除といえば嫌なイメージしかありませんでした。でもベルリンで多くの人の取材をしたり、引っ越しを重ねることで家事習慣ができてきました。


いまは、シンクは濡れたらその都度ふきんでさっと拭く、コンロやトイレは、使用後にアルコールをスプレーしてペーパーで拭いて捨てる。床はフローリングなので、毎日掃除機はかけず、ふだんはペーパーモップで済ませています。毎日の掃除に関していえば、その程度。こまめに拭いていれば、汚れがたまらないので苦にならないことがわかりました。


朝食は「気持ちいいタイム」

空が青いだけでうれしくなります。

キッチンの窓外には、こんな風景が広がっています。夏は緑が広がってもっと気持ちよくなります。


私にとって「気持ちいいタイム」は、朝のコーヒータイム。急ぎの用事がある日を除き、キッチンの一角にある小さなテーブルで朝食時にコーヒーを飲むのが私にとって至福のひととき。暖かい季節なら窓を開けて、小鳥のさえずりを聞くと、それだけで幸せ気分で一日をスタートできます。青空が見える季節は、翌朝の朝食タイムが楽しみだったりするほど。つくづく安上がりだな~と思いますが、暗い日が多いベルリンにいると、空が青いだけでも幸せを感じるようになりました。

家族が大切だから家事を省力化するドイツ人

これまで取材をしたドイツ人に「あなたにとって何が大切ですか? そのために家事の工夫をしていますか?」という質問を投げかけてきました。


最も多かった答えは、「家族と過ごす時間」。子どもが小さい場合は、機械化や掃除代行サービスを頼むことによって家事の時間を短縮し、その分を子どもと過ごしている親は多いです。家事の機械化というのは、お掃除ロボットや食器洗い乾燥機などを利用すること。機械ができることはできるだけ機械にまかせて、その分の時間を大切な時間に充てるのです。


子どもがいる家庭では、食洗機使用はごく普通


子どもが小学生ぐらいになれば、一緒に家事をしてコミュニケーションするという人も。子どものうちから親と家事をすることで家事のやり方も自然に身につきますし、そうなれば一人の人間として自立して生きられます。


自分で掃除している13歳の男の子の部屋


日本では「子どものために、あれもこれもしなきゃ。時間がない……」と考える人も多いように思います。それに対して、全部自分でやろうとはせずに、家族と一緒にやったり、機械化などで自分の負担を減らすことを考えるのがドイツ流と言えるでしょう。


それをサボりとは思いません。いちばん大切な家族と過ごすための工夫なのです。


文と写真/久保田由希

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。

最終更新日:2018年08月30日

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