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現役バレエダンサー夫妻が建てたバレエスタジオ付きの二世帯住宅...

2018年05月08日

夫婦漫才

現役バレエダンサー夫妻が建てたバレエスタジオ付きの二世帯住宅とは?

おうち開業ストーリーvol.14

現役バレエダンサー夫妻が建てたバレエスタジオ付きの二世帯住宅とは?

天井高4メートル、対角線17メートルを確保しているスタジオで踊る現役バレエダンサー夫妻。(写真:Forward Stroke inc.提供)

ゆずれない条件はバレエスタジオが入る家 

浅草の繁華街から一本細い道に入ったところに、バレエスタジオ付きの新築住宅が建ちました。住人はバレエスタジオを運営する現役バレエダンサーの正木亮さん(43歳)と本島美和さん(36歳)の新婚ご夫妻。二人に住まいに込める想いを聞きました。 


きっかけは、4年前。元々十年来のバレエ仲間だったお二人の交際がはじまったばかりのときでした。ちょうど正木さんのお母さんが仕事を引退することを決め、実家の建て替えを計画していました。そこに、結婚話が持ち上がり、実家とは別の場所に、バレエスタジオ付きの二世帯住宅を新たにで建てることにしました。


まず、工務店勤務の友人から設計士の山縣洋さんを紹介してもらい、山縣さんと一緒になって土地探しが始まります。バレエスタジオありきの土地探しは難航し、いまの土地にたどり着くまでに1年半を要しました。現役ダンサーの二人は、スタジオには対角線が17メートル以上確保できる土地が必須条件と考えていました。しかし、売りに出ていた土地は台形や特殊な形の土地が多く、稽古場にふさわしい四角い土地になかなか出会えませんでした。

1年半後、浅草で理想の土地を見つけ、家作りの話は一気に加速します。


天井高4メートルのおかげで暖房費がかさむのが悩みというスタジオ


正木さん夫婦の希望はとてもシンプルなものでした。もちろん、快適なスタジオのスペースを確保したい、ということです。スタジオを大きく取るために、その他の住居部分などの予算とスペースは削れるだけ削ろうと計画しているときに、大きな争点となったのは2階のスタジオの天井高でした。

バレエを専門としていない設計士の山縣先生は、どうして3メートル50センチじゃだめなのかとなかなか理解してくれませんでした。男性ダンサーが女性ダンサーを持ち上げてジャンプできる高さとして最低4メートルは必要なのだと、何度も掛け合いました。


コンクリート造のため、天井高が10センチ変わるだけで、数百万円単位で建築費が変動してきます。双方譲れない話し合いが続きましたが、天井高は4メートルになりました。完成後、実際に正木さんが本島さんを持ち上げて見せて、山縣先生は4メートルの意味を目の当たりにし、しっかりと理解してくれたそうです。

ここで、どうして木造ではダメだったのか、と素朴な疑問がわいてきましたが、舞台と同じ空間を理想としてあげているため、スタジオに柱が出てこないようにするためコンクリート造にする必要がありました。なるほど、言われてみれば、コンクリート造になるべくしてなった建物だと筆者もようやく理解できました。

そうして1年弱をかけて設計図が完成して、施工会社を探し始めてから10ヶ月で完成。建築が始まってからも毎週のように施工メンバー、設計士さんを交えてのミーティングがあり、毎週のように選択を迫られたそうです。間取りや床の素材、シンクや風呂、トイレ、鏡など、組み合わせを考えたら無限のようにあり、そこから選択していくという作業は骨の折れるものでした。


生徒用の水場


スタジオの床には一流スポーツジムと同じ緩衝材を使いました。完成前に、スタジオが滑らないか、友人のダンサー数名に協力してもらってスタジオでジャンプしてもらいました。床を柔らかくして、足への負担を減らしたので、とても踊り心地のいいスタジオになりました。


正木さんは、設計から施工中と大変でしたが、やはりできあがってみると、想像以上のいいものになったと感じています。「整ったバレエの環境は、ダンサーの感性を育むとともに、踊ることの心地よさを感じとりやすい。後進を育てるための予算だけはケチれなかった」と話します。また、妻の本島さんも、子どもの時にもっと飛びたいのにスタジオの広さが足りなくて飛べない、天井に手が付いてしまうというストレスを感じてきたので、このスタジオで学ぶ子どもたちにはストレスを少なくしてあげられると考えています。


床を柔らかくすることで、心地よい踊りができることはもちろん、怪我のリスクを減らしている。


また、コンクリートの壁の反響を抑えるため、吸音材にも費用をかけました。一流ダンサーとしてこれまで踊ってきた環境には、舞台と同じ広さと高さの空間に加え、生のピアノ演奏のBGMもありました。その理想に近づけたかったといいます。


生演奏ができるアップライトピアノも配置してある。小さい発表会ができるスタジオ。今年の始めには、70人招いてオープニングセレモニーを行った。

音の吸音材の前で大きな声を出す二人。その効果ははっきりと実感できた。


正木夫妻はスタジオ部分には確固たる理想があったので、ある意味やりやすかったのかもしれません。ただ、設計士の山縣さんは有名なコンクリート造の建築をたくさん手がけていて、自分の作品の世界観があります。建築中の定期ミーティングではお互いの意見をぶつけ合い時折けんかのようにもなったそうです。


3階の住居部分のエントランス。窓が大きく、採光が十分。

住居部分。赤を基調にして居心地のいい空間となっている。

この家の中で一番落ち着くという、事務所でのご夫婦。

事務所の入り口側には受付が。一体感のあるスタジオを目指しているという。夢は海外公演。


「山縣先生の家作りに対する独自のこだわりはとても強く、設計する随所で私たちの考えとぶつかり合いました。例えば、床ひとつとっても、先生はフローリングに無垢材を推奨してきてゆずらなかったのですが、お金を支払う私たちにとっては値段的に他の素材が良かったのです。結局は先生の提案通り建築しました。できあがったものに住んでみたら、やはり心地よく、先生がこだわっただけあるなと感じています」と正木さんは話し、施主と設計士の信頼の強さが感じられました。そして、今、できあがった家に住んでみて、期待を上回ってくれる設計士さんだったという想いが大きくなっているそうです。


探し求めた四角い土地に、最大限大きく取ったバレエスタジオ付き住居の前に立つお2人


最終更新日:2018年05月08日

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