ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
いつも片づいているように見える家 ドイツ流・家事での「力のか...

2018年08月10日

夫婦漫才

いつも片づいているように見える家 ドイツ流・家事での「力のかけどころ」とは?

ベルリン発シンプル家事ライフ4

いつも片づいているように見える家 ドイツ流・家事での「力のかけどころ」とは?

作業メインの場であるキッチンは、家の中でも片づけ・掃除が重要な場所

ドイツ人が重視する家事は?

「ドイツは家の中が整っているのに、時間にゆとりがありそうなのはなぜ? 家事はいつどのくらいやっているのですか?」

と日本で聞かれることがあります。もちろん、各家庭によって状況はさまざまですが、以前は私も同じように感じていました。やがて数々のドイツ人宅を取材する中で、次第に答えが見えてきました。今回は家事における力のかけどころについて書きたいと思います。

ひと口に家事と言っても、その内容は以下のように大別できるのではないでしょうか。


  1.  炊事(献立決め・買い物・調理・食器洗い・片づけまでの食事に関する一連の行為)
  2.  片づけ
  3.  掃除
  4.  洗濯(洗濯物の仕分け、洗濯物干し、たたむ、アイロン、収納までの一連の行為)
  5.  その他の家事(在庫管理やゴミ出し、家の修繕など)


上記の中で、ドイツで最も重視されているのが2.の片づけと3.の掃除でしょう。ヨーロッパの他の国々も訪ねて思ったのは、ドイツ人はきれい好きだということです。

まずは片づけ、そして掃除

片づけと掃除は混同されがちですが、じつは違う作業。モノの定位置を決め、使用後に戻すことが片づけの基本。片づければ部屋がすっきりと整い、その状態で初めてスムーズに掃除ができます。

つまり、片づけ → 整理整頓 → 掃除という流れです。


ドイツ人は片づけも掃除も得意だと感じます。話を聞いてみると、子どもの頃から自分でやって習慣になっているというんですね。確かに親は、自分でできることは自分でするように子どもを教育しています。


片づけを簡単に済ませ、整った部屋をキープするにはポイントがあります。これができていれば、毎日莫大な時間を費やさなくても、心地よくいられるはずです。


1. 不要なものは買わない

これ、大前提です。日本が好きでよく旅行するというドイツ人女性から「日本人は買い物が好きですね」と言われたことがあります。日本には気が利いてかわいいグッズが豊富なので、つい買いたくなるのもすごーーーくよくわかります! でもそれ、しまう場所ある?と、いったん考えましょう。


2. 不要品を定期的にチェック

月日が経てば、必要なものも変わって当たり前。特にお子さんがいる家庭はそうですね。ドイツではユーズドショップや不要品ボックスが各所にあり、不要になった衣服や食器などを気持ちよく送り出せます。日本にも同様のお店はありますし、不要品の寄付を受け付けている団体もあります。検索してみてください。


ベルリンの街角にある不要の洋服入れ。


3. 用途と使用頻度に合わせて収納する

使う場所の近くに収納するのが基本。例えばキッチン洗剤はキッチンに保管しておけば、わざわざ遠くまで取りに行く手間が省けます。


毎日使うものは、棚の上などに出しておくのもいいですが、そうでないものはホコリをかぶってしまい掃除が大変になるので、引き出しや戸棚の中にしまうほうがおすすめです。ドイツの家庭では、戸棚やチェストのような、中身を見せない収納をよく見かけます。収納している中身の色や形がバラバラでも、扉を閉めてしまえば見えないのがメリット。収納家具は同じデザインをいくつか並べることで、統一感が出てすっきりした印象になります。


以前取材したお宅。バスルームの一角に洗剤を収納。


片づけて整理整頓した部屋にいると、気分も上々。不思議とインテリアにもこだわりたくなり、ポジティブな循環が始まります。


インテリアにも凝りたくなるから不思議です。

家庭内「掃除デー」をつくる? お掃除サービスに依頼する?

掃除は週末にまとめてやるというケースは、よく聞きます。例えば休日の土曜日を掃除デーにして、家族全員が家の中を分担するのです。でも、平日は何もしないわけではありません。片づけもしますし、キッチンやバスルームの使用後は拭いたり、洗ったりしています。その上で、たまった汚れを掃除デーできれいにしています。


私はフリーランスで仕事の状況が不規則なので、掃除デーは設けていません。ふだん使う場所は、使用後の拭き掃除で十分だと思っています。窓拭きなどの不規則な掃除は、気になったときに行うぐらい。それで問題ありません。とにかく汚れをためないことに気をつけています。汚れがたまればたまるほど、掃除をするのがおっくうになりますから……。


私が窓拭きに愛用しているマイクロファイバークロス


また、お掃除を外注することも普通です。ドイツは、お掃除代行サービスが盛ん。それだけ掃除に気を使う人が多いということでしょうね。掃除を外注したからといって、サボりだと思う人はいません。


「プロが行うほうが効率よく、しっかりときれいになる」、「掃除の分担で夫婦喧嘩になったりしないから平和」、「掃除はプロに任せて、その分の時間を自分にとって有意義なものに使う」など、いろいろな理由から代行サービスに依頼しています。でも当然ですが、日常の片づけや簡単な掃除は行っています。


掃除代行サービスの料金は頻度や会社によっても異なりますが、だいたい1時間あたり2000円弱程度。「月に4時間でも、その価値はありますよ」と、依頼している人は誰もが外注を好意的にとらえ、その効果を実感しています。このあたりは、合理的なドイツ人らしい感覚かもしれません。


これまでにも繰り返し書いているように、家事とは自分の価値観と向き合うこと。自分にとって大切なものの優先順位を考えたら、外注も選択肢の一つだと思います。


文と写真/久保田由希

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。

最終更新日:2018年08月29日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。