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腰板を作って小物を飾る 築古賃貸でも楽しいDIY術

2018年09月03日

夫婦漫才

腰板を作って小物を飾る 築古賃貸でも楽しいDIY術

ベルリン発シンプル家事ライフ5

腰板を作って小物を飾る 築古賃貸でも楽しいDIY術

手作りの腰板と明るくペイントした壁で、ハッピーな気分に

20年来住み続けている賃貸アパート 

ベルリンの実際のお宅、ちょっと覗いてみたくありませんか? ベルリンの家も、そこに住む人によって個性がいろいろです。ミニマルな家、カラフルな家、生活感があったり、なかったり。これまで私は何回も「自分の軸を明確にすれば家事がやりやすくなって、自分の理想にも近づける」と書いてきました。これはインテリアについても同じこと。家にうかがえば、その人の好きなものや暮らし方が見えてきます。


ベルリン市内に多い、「アルトバウ」と呼ばれる築100年以上のアパート(取材したシュテファニーさんのお宅とは別エリア)


今回お邪魔したのは、ベルリン市内でカフェを営むシュテファニーさんのお宅。4歳の息子さんとふたり暮らしのシングルマザーです。住まいはベルリンで一般的な、「アルトバウ」と呼ばれる築100年以上のアパート。こう書くと、新築アパートよりも割安なのでは? と思われるかもしれませんが、じつは逆。きちんと手入れをされたアルトバウは、外壁の彫刻や室内のレリーフ装飾など優美な雰囲気を持ち、ともすれば無味乾燥になりがちな新築よりも価値があるのです。

 

カフェオーナーのシュテファニーさん


シュテファニーさんは、このアパートにもう20年も住んでいるそうです。賃貸ですが、「ご近所さんたちとも仲がいいし、引っ越したくはないですね」と話します。最初は一人で住み、4年前に息子さんが生まれて、今はふたり暮らし。アパートは2部屋のほかにダイニングキッチン、バス、トイレという間取りで、シュテファニーさんと息子さんがそれぞれ個室を持っています。 


食洗機、冷蔵庫が並ぶキッチン。右手部分にダイニングテーブルがあります

壁を部分的にペイント。明るくハッピーな雰囲気に 

友人のフォトグラファーが撮ってくれた、息子さんの写真。腰板を作って小物を飾っています

食卓の反対側のコーナーはパープルにペイント。色があることで、白い棚がきれいに見えます


ダイニングキッチンは、息子さんと過ごしたり、お客さんとお茶をしたりと、家の中の大切な場所。壁の一部はオレンジ色とパープルにペイントされています。ベルリンの住まいは、たとえ賃貸でも壁をペイントしたり、釘を打ったりするのは自由です。退去時に白く塗り直したり、穴の部分にパテを埋めたりして元通りにしていけば問題ないので、誰もが自分好みに住まいをアレンジしています。むしろカーテンレールなども含めて造り付けの家具は一切ないのが普通なので、設置のために壁に穴を開けたりしないと始まらないのです。


「いつも模様替えやインテリアのことを考えています」と笑うシュテファニーさん。壁のペイントは、友人に依頼したものです。オレンジ色とパープルは、どちらも主張の強い色ですが、別々の場所に部分的に塗ってあるのでお互いがケンカすることはありません。さらに、背景にビビッドな色があることで、その前に置いた白い家具がいっそう映える効果も。食欲が増しそうなオレンジ色は、ダイニングテーブルの脇にぴったりです。

DIY文化が根付くドイツ

ダイニングテーブルの周りにある腰板も、友人に製作してもらったもの。「これを作ったおかげで、カードなどを飾れます」と、お気に入り。バースデイカードや家族の写真を身近に飾っていると、いつも優しい気持ちになれそうです。


腰板の上はシュテファニーさんのプチギャラリー


こうした腰板作りなどのDIYが、ドイツ人は大得意。穴あけやビスの埋め込みに必須の電動ドリルドライバーは、一家に一台は必ずあると言っても過言ではありません。ドイツには大きなホームセンターのチェーン店がいくつもあり、そこにある商品で家の中から建物まですべて造れるのではないかという充実ぶり。ちょっとした修理や模様替えをプロに依頼するのは値段も高いですし、自分の手で作業すること自体が楽しいと思っている人が多いのです。多くの子どもたちは家庭でDIYに親しみながら育つので、修理や家具作りができるようになります。

子どもが生まれても持ち物を減らせる 

小さな子どもがいると、シンプルライフを諦めざるを得ない、と考えている人もいらっしゃるでしょう。私もかなり難しいのではないかと思っていました。でも、4歳の息子さんを持つシュテファニーさんは、昔はずっと多くのモノを持っていたそうです。


「キッチンにはトースターやコーヒーメーカーなど、たくさんのモノであふれていました。でも、中には数年に1回しか使わないものもある。あるときそれに気づいたんです。それからは定期的に処分するようになりました」


ベルリンでは不用品交換をオーガナイズする団体がいくつもありますし、「差し上げます」と書いた段ボールに不用品を入れて路上に出しておけば、誰かがもらっていきます。


私が今回お邪魔したときに淹れてくださったお茶は、ステンレスボトルにティーバッグを入れ、お湯を注いだもの。ポットの代わりにこうしたボトルを使えば、外出時にも持参できて一石二鳥です。シンプルライフに近づく一つのアイディアだと思いました。


でもモノを減らしてシンプルにしても、ミニマルインテリアはシュテファニーさんの趣味ではありません。ちょこっと飾って、ハッピーな雰囲気に。このインテリアは、明るいシュテファニーさんのキャラクターそのもの。やはり家事もインテリアも、自分軸を持つことが大切だと思います。


文と写真/久保田由希

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。

最終更新日:2018年09月06日

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