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衣替えをやめるとメリットがたくさん!(写真:アフロ)
衣替えの習慣がハウスダストをまき散らす?
暑かったり寒かったり季節外れな日も多い昨今。季節の移り変わりも昔とはずいぶん違ってきていて、衣替えのベストシーズンを見極めるのは難しいですね。衣替えの手間を負担に感じている人も多いのではないでしょうか。
また、衣替えがアレルギー症状を引き起こすケースも。アレルギーの原因のひとつ「ハウスダスト」は繊維クズやダニの死がい・フン、ペットの毛、花粉、カビ、細菌などさまざまなものがありますが、これらはきちんと手入れしても完全に取り除くことは不可能です。衣類を密閉性の高い場所にしまっておくことで、ダニ、カビ、細菌などが増加し、衣替えの際に室内に一気に広がることによってアレルギー症状が出る場合があります。
手間がかかる上にハウスダストをまき散らすリスクもあるとなれば、衣替えをいっそやめてみるのも手ではないでしょうか。今回は衣替えしなくても快適に使えるクローゼットの作り方を、整理収納アドバイザーの澤田真美子さんに教えていただきました。
衣替えしないクローゼットづくりの基本
まず、衣替えをしないことにはどんなメリットがありますか?
「ハウスダスト対策や衣替えの手間が減ること以外にも、急な気温や天候の変化に対応できる、季節に合わせて管理する煩わしさから解放される、クローゼット以外を探さずにすむ、コーディネートに悩まなくなるなどのメリットがあります」(澤田さん)
衣替えしないクローゼットは、どのようにして作ったらよいのでしょうか。
「『全部出す→分ける→しまう』という片づけの3つのステップを踏み、まずは中身をクローゼットにおさまる量にします。その後、ライフスタイルに合わせた方法で収納します」(澤田さん)
各ステップの進め方は以下の通りです。
【 片づけの3つのステップ 】
なお、家族全員のものを1カ所に集める「ファミリークローゼット」も最近見かけますね。そのタイプの場合はどのようにしたらよいのでしょうか。
「季節別よりも人別に分けるのがおすすめです。収納は腰の高さから下の位置は子ども・真ん中あたりはママ・高いところにはパパ…と使う人の身長を考慮すると、お子さんも自分で出し入れできます。水着やアウトドア用の服など、家族一緒に使うことが多いものは用途ごとに全員分をまとめて収納。夏の浴衣や冠婚葬祭用の服&バッグなど他に用途がないものも、ひとまとめにして収納すると便利です。ラベリングもすればカンペキ!」(澤田さん)
写真:アフロ
衣替えしないクローゼットの困りごと、どうする?
衣替えしないことによるメリットは多いですが、一方で使用しない期間も出しておくことになるのでホコリなどの心配もあります。注意点と解決テクニックをいくつか教えていただきました。
ホコリや湿気が気になる!
オフシーズンの衣類…クローゼットのバーにつるしたまま使えるカバーをかける
オフシーズンの布団…購入時の袋ではなく不織布などのケースに入れて。防虫・抗菌・防臭・除湿機能などがついたものを使う
クローゼットの扉をときどき全開にする、扇風機で風を当てる。湿気がたまりやすい布団はなるべく上のほうに入れる。つめこみすぎないことも大切
オン/オフの服がまざってしまう!
洗濯ばさみをクローゼットのバーにつけると仕切りになる。洗濯ばさみを使うだけなので、変更も簡単。人別に分けたあとさらに仕切る、家族ごとにボリュームを変えるなど自由自在に仕切れる
数着ずつ入るタイプのカバーと組み合わせれば、さらに細かく分けることも可能
ブックエンドやかごなどで、引き出しやケースの中をオン/オフに分ける。手前と奥に区切って、取り出しやすい手前をオンに使うと奥行きを有効に使える
オン/オフでボリュームが違う場合も問題なし。シーズンごとに、取り出しやすい位置に入れ替えれば"プチ衣替え”
季節ごとに引き出しの位置を入れ替え、出し入れしやすい高さにオンのものがくるようにする
衣替えついでの不用品処分の機会がなくなる!
掃除や湿気取りも兼ねて、定期的なチェックの日を設ける
中身を詰め込みすぎないように心がけると、毎日使いながら把握でき、定期的なチェックも掃除もラク。湿気がこもりにくくなるメリットもある
古くからの日本の文化のひとつともいえる衣替えですが、生活スタイルや住まいの変化にも対応したいもの。自分にベストな方法を一度考えてみてはいかがでしょうか。
(取材・文/高柳涼子)
【協力・監修】
小学校教員の経験を持ち、家事全般にもくわしい整理収納アドバイザー・澤田真美子さんが主宰。個人宅での整理収納サポートや、家事の基本を教えるプログラムなどを手がけ、分かりやすくキープしやすい家事や整理収納方法を伝授。整理収納アドバイザー講座などの講師も務め、ウェブサイトのコラム執筆なども手がける。
最終更新日:2018年09月25日
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