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音楽プロデューサー&マンション経営者。生き様も物件も、こんな...

2018年12月11日

夫婦漫才

音楽プロデューサー&マンション経営者。生き様も物件も、こんなにカッコいい。

一歩踏み出す勇気と、決断と。

音楽プロデューサー&マンション経営者。生き様も物件も、こんなにカッコいい。

音楽スクールを運営する武田透さん。自宅兼賃貸デザイナーズマンションにて

埼玉県川口市にある自宅兼賃貸デザイナーズマンションの経営をしながら、同マンションにて奥さんとミュージックスクールの経営をする武田透さん。音楽好きの一人の青年が当時まったくの無名だった音楽ベンチャー企業に就職し、現在のマンション経営に至るまでの経緯を聞いた。

音楽プロデューサー&マンション経営者の日々

武田さんは、素敵な奥さん、イケメンな息子さん、かわいいゴールデンレトリーバーという家族でゆったり、“チル”な暮らしをしている。

まずは、武田さんのこだわりが詰まったお部屋を見せてもらおう。


埼玉県川口市にあるマンション。1階は駐車場、2~4階は賃貸、5~6階は武田さん宅といった構成。

5階玄関横、武田さん宅の応接間。コンクリート打ちっぱなしの、これぞデザイナーズと言った研ぎ澄まされたデザイン! 床はカーペットフローリング、全体をグレー色で統一。家具とのコントラストがハッキリし、ソリッド感の中に浮遊するやさしさがある。

こちらはリビング横のミクシングスペース(歌や楽器を録音して音を編集する場所)。かっこいい……。こんなにMacが似合う部屋があったのかと。

1階から2階へあがる階段。どこを切り取ってもフォトジェニックな構図になってしまう! 白い壁に反射する自然光で、グリーンもすくすく。お部屋もちゃんと呼吸をしているんだなあ。

階段ステップが宙に浮いてるようなデザイン。自然光がステップに影を作り出し、登るときに足元を見なきゃいけない感じも相まって。ポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のある“シューゲイザー”階段とでも呼ぼうか。

大きな開口部、緑とのコントラストが素敵だ!

2階、武田さんお気に入りのキッチンスペース。ここでお料理、絶対楽しい……。

ダイニングから。開放感があって気持ちいい! レコード会社のスタッフの方々との打ち合わせスペース兼スクールの生徒さんとのミーティングスペース。ぜいたくだなあ!

最上階にあるペントハウスから一歩出ると、こんなステキなオープンテラスが。武田さんはここでのんびり過ごすのが好きなんだとか。ここでビールなんて飲んだら最高だよなあ。

川口を一望できるのです。空が広いのは郊外ならではの特権というか、東京都心部だったらこんなに景色は開けてないでしょう。

それではさっそく武田さんにインタビュー。

A Hard Day’s Night

時は遡り、1990年代。

読者のみなさんは当時どんな音楽を聴いていたのだろうか。あるいは巷ではどんな音楽が流行っていたのだろうか。

よほどニッチな趣味嗜好の人でなければ、おそらく過半数の国民が脳内で再生されたであろう90年代を象徴する曲の数々。武田さんが所属していた会社は、エイベックス株式会社である。

当時の音楽産業と言えば、特にCDの生産数は今とは比べ物にならないものだっただろう。つまりは業界全盛期、その裏側の人々は恐ろしいくらいに忙しかったことは想像に難くない。そう、まさに“ハード・デイズ・ナイト”だ。


──音楽業界時代。なぜその業界に飛び込んだのでしょうか、そして多忙だった当時はどんな日々を過ごしていたのでしょうか?


もともと僕も中学時代からで本格的なバンドをやっていて、大学時代にはメジャーデビューの話もあったんだけど、プロデュースや制作に興味があって、進路は音楽業界(レコード会社)に行くと決めていました。エイベックスは2社目。キャリアアップで入社したのがはじまりです。エイベックス時代はとにかく忙しくて、1年で5年分くらいの仕事量をこなしたかと(笑)。海外でレコーディング作業をしたり、濃い毎日を送っていました。


──かっこいいなあ。武田さんはエイベックスでどんなお仕事をされてたんですか?


僕は小室哲哉氏プロデュースの担当で、アーティストの発掘・契約・育成と、そのアーティストに合った楽曲の制作を担当していました。売れれば売れるほど世間の期待値が上がるわけですから、僕自身もやりがいのある日々を送っていました。


当時のチームの動きの一例を上げると、タイアップが決まってから作曲、レコーディングでまる3ヶ月間ずっとスタジオに篭りっきりだったり。時間の感覚がなくなるほど、ひたすら作業に没頭したり。


そんなに忙しくても、作品作りの喜びは何ものにも変えられないものでした。特に自分が担当したプロジェクトがCMやドラマで使われたときの嬉しさといったら。自分が作品作りに参加した音楽が、レコードショップに並んで、テレビで放送されて、時代を作っていったときの喜びが、次の仕事を生み出す原動力になりました。「好き」を仕事にすることは大変だけど、それを乗り越える力になってくれます。


──なるほど。すごい濃い時間を過ごされたんですね。うらやましいなぁ。TKサウンドとも呼ばれる90年代を象徴するエイベックスが生んだ音楽たち、そんな華やかな業界を経験し、どのような経緯で今の生活に切り替わったのでしょうか?


埼玉の川口にある両親が所有する土地に、デザイナーズマンションを建てました。元々建築物も好きで、せっかく自分で建てるなら他とは違うここだけの特別な空間を作りたかったんです。幸い、それまで一生懸命働いていたので資金はありましたので。

そうして竣工したマンションが、うれしいことにさまざまなメディア(雑誌「BRUTUS」や建築雑誌、携帯電話会社の広告など)で取り上げられ、竣工当時はたくさんの取材でルンルンしていました(笑)。

Run Run Run

武田さんの所有するデザイナーズマンション「CROSS」

マンション共用部、この印象的な階段に見とれてしまいます。


──本当にこだわりの詰まったデザインですね。自身の音楽的なアプローチも加味されてる雰囲気すら感じます。竣工から17年も経った今でもモダンで美しいですね。自身初のオーナー業にしてここまでの建物を作ってしまうと、さぞかし管理面も大変だったと思います。


あまりにも良く出来たというのもあり、最初はかなり強気な賃料設定をしていました(笑)。当時は東京のデザイナーズ業界を牽引していた不動産業者さんにお世話になり、その時の担当の方からは、「これは東京の一等地の賃料ですよ」なんて指摘もありましたが、わたしの母が絶対的な自信で初回は賃料を下げませんでした(笑)。

それでもうれしいことに、ここに住みたいと言ってくれる方もちらほら。順調に埋まっていきました。


下から見るとこんな感じ。無機質でかっこいい。


──それは武田さん自身のブランディング力と高い感性に共感する人がちゃんといたということですね。強気な賃料でも、それに見合うだけの空間を創り出したというか。それで順調に現在まで目立った空室期間もなくやってこれたわけですね?


はい。母から丸投げされて始めたオーナー業、わからないことだらけで対応に困ることもありました。それで僕も嫌になっちゃって、本業の音楽の仕事に支障がでてきてしまったため、一度、全部やーめたって気持ちになったこともありました(笑)。


「CROSS」003号室(空室時)はこんな感じ。ちなみにお家賃は10.5万円


──(笑)すみません、でも、今こうやって楽しそうに笑いながら言えるって、とても素敵です。トラブルもしっかり立て直したということですね。


はい。


マンション共用部

Be Here Now

ここまで武田さんのお話を伺って感じたのは、「好き」をちゃんと貫き、常に「挑戦」し「決断」することの重要さ。


自宅スタジオ


当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったエイベックスへ飛び込んだことや、埼玉にある自身のマンションを都心賃料で勝負したことも、めちゃくちゃリスキーな決断であっただろう。「好きなことをやって、好きな家に住む」。これらを実現させるために必要不可欠なのは「決断」する力だ。


筆者も身近な賃貸選びですら深く悩み、決断できず何度かチャンスを逃して、今の部屋に出会うまでに3年はかかった(長かった……)。せっかく若いうちに住む賃貸住宅なら、こんなオーナーさんのマンションに出会えたら素敵だろう。お部屋単体のスペックも重要だけど、オーナーさんの人柄も見えたらお部屋選びがもっと楽しくなりそうだし、決め手にもつながりやすいのかもしれない。


文・写真:オアダイ

武蔵野市在住の男29歳。もともと音楽活動(バンド)を経て一念発起、不動産業界へと転身。2018年現在は音楽制作、フリーライター、週一でカレー屋さん出店という謎多き男として武蔵野市を中心に活動中。人生模索中である。

【取材協力】

最終更新日:2018年12月11日

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