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心地よいインテリアを作る5つの法則 部屋の見せ場と収納スペー...

2018年12月21日

夫婦漫才

心地よいインテリアを作る5つの法則 部屋の見せ場と収納スペースを分ける

ベルリン発シンプル家事ライフ11

心地よいインテリアを作る5つの法則 部屋の見せ場と収納スペースを分ける

ベルリンの自宅。ここがリビング兼仕事部屋です。

取材で培った「インテリアの法則」を自宅で再現 

こんにちは。ベルリン在住ライターの久保田由希です。


私はこれまで、センスのいいベルリンの個人宅を数百軒取材し、著書や雑誌でご紹介してきました。やがて取材を重ねるうちに、素敵なインテリアには共通の「法則」があることに気づきました。現在のアパートに引っ越したのを機に、その「法則」を新居で試したところ、私にとって気持ちのいい空間になったのです。


今回は私のベルリンのアパートをご覧にいれながら、「どういう考えからそうしたのか?」を私が見つけた「インテリアの法則」に基づいて解説したいと思います。この「法則」は、日本の住まいにも十分に応用できます。

法則1.もっとも目立つ面を主役にする 

ドアを開けると最初に目に入る部分が、お部屋でもっとも目立つ面。そこを部屋の主役と考え、花や絵、カラーペイントした壁などで視線を集中させると、住まい全体がセンスよく見えます。


わが家の主役は、リビング兼仕事部屋のレンガの壁。廊下からドアを開けると、まずこの壁が目に入ります。何を隠そう、ここに入居したのはこのレンガの壁に一目惚れしたから。このアパートは築100年以上で、レンガを積み上げてできています。ふつうは内壁が塗装されていてレンガは見えないのですが、以前の住人が大家さんの許可を得て、あえて塗装部分を削ってレンガ部分を露出させたのだそうです(ベルリンでは、賃貸アパートでも大家さんの許可を得て手を加えられます)。つまり、このレンガは100年以上の月日を経てきているのです。  


この部屋の主役は古いレンガの壁。


デコボコ、ゴツゴツした古いレンガそのものが主役なので、この壁面にはあえて絵などは掛けません。そのかわりに花を飾ります。私は質感が気になるので、花びらの繊細さと、レンガのゴツゴツした質感の対比を楽しんでいます。 


レンガの前に花を飾って、質感の対比を楽しみます。


夕暮れ時や暗い季節にはキャンドルやスタンドライトでレンガを照らし、ゴツい質感をより強調させています。


光を当てると、レンガの質感がひときわ目立ちます。

法則2.収納は主役面の反対側に

この部屋は仕事部屋でもあるので、じつは本や書類なども山積み。それはどこにあるかというと、レンガとは反対側、つまり入口側の壁。私はこの面にデスクやプリンター、本棚などを集中させて、仕事コーナーにしています。雑多なものが多く、人に見せたい場所ではありませんが、入口側にまとめれば、部屋に入ったときにあまり目立たずに済みます。 


レンガの壁の向かい側(入口側)は仕事コーナー。


そして、仕事コーナーの壁だけをピンク色にペイントしました。明るい色に包まれたら、テンションを上げて仕事ができるのではないかと思ったからです。部分的にペイントすることで、ひと部屋の中で仕事とリビングコーナーを分ける狙いもありました。

法則3.使いやすさ重視ならDIY

DIYで作った、小さいながらも使いやすいキッチン。


キッチンは私のお気に入りの場所です。調理がしやすく、食事やお茶をする場所としても快適。南側に面していて明るいので、ここで仕事をすることもあります。 


このキッチンは周囲の人々の協力を得て、DIYでほぼゼロから作りました。というのは、入居時にはガス台兼オーブンが1台ポツンと置かれていただけだったからです。ベルリンでは賃貸アパートに付いているのは基本的にガス台兼オーブンと、シンクだけ。それ以外の什器は自分でそろえます。DIYも自分好みの住まいにするために欠かせない「法則」です。


まずはシンク、引き出し、小型冷蔵庫、ドラム式洗濯機を一列に並べ、その上に木製の天板を渡してシンプルなシステムキッチンを作りました。ドイツの冷蔵庫やドラム式洗濯機はシステムキッチンの一部に組み込むことを想定されているので、高さがほぼ一定。一列に並べれば大体同じ高さになるので、システムキッチンを作りやすいのです。


冷蔵庫、ドラム式洗濯機、引き出しなどを一列に並べ、天板を渡したシステムキッチン。


システムキッチンの向かい側の壁には、食器棚用に使う本棚を2つ並べて置き、その上にやはり木製の天板を渡しました。食器棚として売られているものは私には使いにくそうに思えたので、棚板があるだけの本棚を食器棚として使うことにしたのです。本棚も高さも冷蔵庫などとほぼ同じ高さだったので、システムキッチン部分との統一感が生まれました。


日本ではDIYは一般的ではありませんが、たとえ自分で組み立てなくても、どんな使い方をするのか、作業動線、収納するものの内容や量、収納場所について考えるだけで、使いやすさが格段にアップします。特にキッチンは調理する場所なので、使いやすいことが重要。自分のライフスタイルや背丈に合わせれば、作業効率のよい、満足度の高い場所になります。

法則4.ペイントでアクセント作り 

キッチンは入居時から天井・壁面・床はすべてが真っ白でした。南側に面していて自宅でもっとも明るい空間なのですが、光を反射させる白が全面に塗られているので、さらに明るく感じます。


窓からは中庭の木が見えます。窓際の小さなテーブルで朝のコーヒーを飲むのが、私の1日の始まり。窓外の木の緑や空を眺めていると、1日のエネルギーが湧いてきます。自分にとって気持ちいい時間を作り出せるようにするのは、インテリアの大切な役目です。


自然を愛でながら、気持ちいい1日のスタート。 


ある日、雑貨店で小鳥の形をしたコルク製ボードを見つけて買い求めました。本来は鍋敷きとして使うものなのでしょうが、いつも窓辺からの風景を楽しんでいたので、コルク製の小鳥を窓に近い壁に飾ることを思いつきました。これまでの取材で、食器や形のユニークなプラスチック製ボウルを壁に掛けている例を見てきたので、そこから得た発想です。 


最初に小鳥だけを飾ったところ、何か物足りない気がしました。あるとき、小鳥の周りだけをワンポイント的にペイントすればいいのではというアドバイスをもらって試してみたところ、これが大正解でした。


最初はコルク製の小鳥だけを飾っていました。


小鳥の周りをペイントしたことで、窓外の緑との一体感も出て、小鳥が自然へ飛び立つような効果が出ました。


ライトグリーンにペイントしたので、窓外の緑に小鳥が飛び立っていくように見えます。ワンポイントペイントは手軽にできて、白く塗り直すのも簡単。それなのに雰囲気を変える効果は大きいので、とってもおすすめです。


そのほか、壁の一面だけをペイントすれば視線をそこに集中させる働きがあり、室内全体をペイントすればそれぞれの色が持つ効果をいっそう強く感じられます。

法則5.インテリアは部屋の目的を考えて 

部屋にはそれぞれ目的があります。寝室ならば、ぐっすりと休んで1日の疲れを取ることが目的です。


ですから、静かで温かみを感じられ、心身ともに休める空間にすることを目指しました。真っ白なだけでは病院のようでちょっと冷たい感じがしたので、壁紙を貼って温かみを出すことに。ベッドのヘッドボードがある、部屋のドアを開けると目に入る面だけ貼ることにしました。そう、部屋の主役になる面です。


寝室なので、派手な色や柄の壁紙は避けました。選んだのはアリウムの花がグレー1色でプリントされたものです。まるで雪の結晶のようにも見え、静かで温かい印象を受けました。


当初、寝室は真っ白でした。


壁紙を貼ったことで、静かで温かい雰囲気に。ベッドサイドのランプシェードも淡いパープルの布地に変えました。


壁紙を自分で貼るのは大変でしたが、キッチンのDIY同様、自分でやったことで愛着が増しました。寝室に使っている色は、白・グレー・木材の茶色だけ。無彩色中心の静かなインテリアは寝室にぴったりです。

法則6.必要なのはお金をかけることよりも自分を知ること 

インテリアを一気に完成させる必要はありません。じっくりと時間をかけて好みのものを探したり、生活したりしながら少しずつ使い勝手を探るのも大切です。時の流れとともに自分の考えや家族構成は変わりますから、むしろインテリアが完成することはないとも言えるでしょう。


素敵なインテリアのために大切なことは、何よりもまず自分の好みや価値観を知ることだと思います。いろいろな部屋の写真を見たり、ホテルやカフェのインテリアに注目したりするのは、好みを知る助けになります。そこから生まれる自分なりのスタイルを部屋に生かせば、個性あふれる素敵なインテリアになるに違いありません。


今回は私のアパートを例に出しましたが、これを読んでくださっている皆さんも、ご自分にとって素敵な空間をぜひ追求してください。


文と写真/久保田由希(Kubota Magazin

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』(産業編集センター)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)ほか多数。 

最終更新日:2018年12月21日

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