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花や観葉植物はインテリアの一部 ドイツの家の飾り方

2019年04月11日

夫婦漫才

花や観葉植物はインテリアの一部 ドイツの家の飾り方

ベルリン発シンプル家事ライフ15

花や観葉植物はインテリアの一部 ドイツの家の飾り方

花があるだけで、気持ちがパッと明るくなります。

植物は部屋に欠かせないもの 

長くて暗いドイツの冬。9月の秋分の日が過ぎると日中の時間はどんどん短くなり、10月最後の日曜日にそれまでの夏時間から冬時間に切り替わると、時計の針が1時間分逆戻りするために、日没の時間もその分早まります。冬至の頃になると日中でも太陽がはっきりと顔を見せることはなく、どんよりとしたまま夕方4時頃には暗くなり始めます。ですから冬の間はグレー一色。年によっては4月頃まで雪がちらつくことも。私は毎年秋になると、間もなく訪れる冬を前に、どう乗り切ったものかと途方に暮れます。 


日中もどんよりした日が続く、ドイツの冬。積雪や凍結も。


天気がいつもグレーなので、自ずと心も沈みがちになります。だからでしょうか、ドイツでは室内に花や観葉植物などを飾ることがとても多いのです。


ベルリンの一般的なお花屋さん。1本売りのほかに、お得な10本や5本の束も人気です。


価格も大きな理由の一つかもしれません。ベルリンの一般的な花屋さんでは、例えばチューリップが10本ひと束で4~5ユーロ(約500~630円、1ユーロ=約125円、2019年3月現在)程度。


これなら気負わずに買えます。


植物とインテリアは切り離せない関係にあると、最初に気づいたのはカフェでした。10年以上前になりますが、ベルリンに住みはじめた頃は、いくつものカフェに通ったものです。当時のカフェのインテリアはヴィンテージ家具をミックスしたレトロな雰囲気が全盛で、現在主流のシンプルでクリーンな感じとは違いますが、現在も以前も共通しているのはテーブルに花が飾られていること。日本でそう感じたことは少なかったと思います。柔らかで明るい花が目の前に一輪あるだけで、パッと気持ちが明るくなるのだと知りました。


ベルリンのカフェで。小さな花に心が癒やされます。

花の飾り方はとってもシンプル

では、実際には植物はどのように飾られているのでしょうか。

もっとも多いのが、切り花をそのまま花器に入れて飾る「投げ入れ」という方法です。茎を花器の大きさに合わせて切って入れるだけですから、とても簡単です。葉が多い花なら葉をちょっと間引いたり、数本飾る場合はそれぞれの茎の長さに長短を付けたりなどの工夫もできます。


そのままストンと入れただけの「投げ入れ」。


前述のように、お花屋さんでは10本単位で花が売られていることも。その場合は大きな花瓶がなくても、ピッチャーや大きめのコップなど家にあるもので代用すれば大丈夫です。


ガラス製ピッチャーにチューリップがたっぷり活けられて、とても華やかに。


ドイツでは、数年前から幾何学的な模様の「マクラメ」編みが再ブームです。マクラメを使った、上からつるすハンギングタイプもよく目にします。観葉植物、特にアイビーなど葉が垂れる植物にはぴったりです。


ハンギングのデザイン次第で、印象も変わります。

バルコニーはもうひとつの部屋

3月から4月になると、ドイツにもようやく春の兆しが見えてきます。そうなると今度は花を育てるシーズン。球根や苗などが店頭に登場します。


ベルリンで開かれる苗販売のイベント。


こうした苗は自宅の庭にも植えられますが、ベルリン市内の住まいは集合住宅が基本で、庭付き一戸建てに住んでいる人は少数派。そこでバルコニーの出番となります。ドイツ人はバルコニーを重視しており、アパート選びではバルコニーの有無は重要なポイントです。ある人は「もしアパートにバスタブかバルコニーのどちらかしかないとしたら、バルコニーを選ぶ」と話していました。私は絶対にバスタブ派ですが、それだけドイツ人にとってバルコニーは大切な場所ということ。天気がいい日はお茶を飲んだり、読書をしたりする「明るいもうひとつの部屋」なのです。その場所を花で満たそうとするのは、よくわかります。


いくつもの鉢植えを並べたバルコニー。


バルコニーで育てたハーブを料理に使っても


もちろん、バルコニーで育てた花を切って部屋に飾ることも。また、ハーブを育てて料理に活用する家も多くあります。自分で育てた植物なら、安心して使えます。

花を飾らなくても、人は生きていけます。ですが、一輪あるだけで元気になり、暮らしに潤いが生まれます。きっと、自然の力をいただいているのでしょう。


文と写真/久保田由希

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという思いから、2002年にベルリンに渡り、そのまま在住。著書、雑誌、インターネットを通してベルリンやドイツのライフスタイルについて伝えている。主な著書に『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』(産業編集センター)『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか多数。

最終更新日:2019年04月11日

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