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相続手続きが楽になる!? 膨大な戸籍資料が1回で

2016年07月20日

住宅新報(業界新聞よりすぐり)

相続手続きが楽になる!? 膨大な戸籍資料が1回で

業界専門紙「住宅新報」より

相続手続きが楽になる!? 膨大な戸籍資料が1回で

記者A やあ、兄貴久しぶりだなあ。

Aの兄 おう、お袋の三回忌以来だな。時の経つのは早いもんだ。おっと、そう言えば、相続の手続きが簡素化されると聞いたが、お前、取材しているのか。

 実は、まだ取材中というか半ば勉強中なんだ。

 分かっているところだけでも教えてくれよ。

 ああ。相続手続はかなり煩雑だということは、もう十分わかっているよね。オヤジもお袋もだいぶ兄貴に任せちゃったから。

 ああ。死亡届や年金の変更などもあるが、相続税改正で、これまで免除されていたごく平均的な世帯でも相続税が掛かってくることがある。その相続税の納付、銀行や保険会社の名義換えなど面倒で時間がかかることが多いんだ。

 そこで、法務省は相続手続きを簡素化する制度を来年度から始める予定なんだ。相続人全員の名前や相続分などの情報をまとめた証明書を発行し、これがあれば銀行や保険会社などでも手続きがスムーズになる仕組みだ。

 それはいい。つまり、1回分必要な書類をそろえて手続きすれば証明書を発行し、それを銀行などに持っていけば確認が取れるということだな。

 そう。これまで、大量の戸籍書類などを登記所から銀行、保険会社など必要なところすべてに持って行かねばならず大変で、面倒くさいから、地方の家やほとんど残金がなく使わない銀行口座などはそのままにしていた。特に重要なのが家だ。名義が親のままの家がそのまま空き家になっているケースも多いと聞く。これが空き家の増えている理由でもある。

 地方だと、土地なんかも問題だな。

 そうだね。あまり地価が高くない土地だと代々、名義が書き換えられていないものもあるようだ。個人の持ち物なら、個人にその弊害がいくのだから、勝手にすればという考えもあるが、例えば、地震などがあって、そうした土地を整備して使おうとしても、登記上の所有者と実際の地権者が異なるため、土地の収用、買収ができず、復興事業に支障が出るケースがあるんだ。相続後の事務処理を簡単にできるようにする、というのは、皆が望んでいたことで、それほど労力がかかる制度改正ではない。しかし、その効果は、行政側が思っている以上に大きいよ。

 むしろ、行政側が効果を軽視していたということだろうな。もっと前に行っていてよいことだ。

 まあまあ。気持ちは分かるが、抑えて、抑えて。

 具体的にどういうものになるんだろう。

 法務省で検討中なので、軽々には言えないけど、下図のような相続図があって、そこに被相続人、相続人の名前や住所、そして相続分などを記載した証明書になるのではと言われている。具体的な金額などは相続した物の評価などが関係してくるので難しいのではないかな。

法務省が導入を検討している相続情報提供制度(仮)で利用される証明書のイメージ


 でも、銀行で、例えば相続分5分の1の人が証明書を持ってきて、死んだ親から自分名義にしようとしても、その人の相続財産にその銀行の預金があるか分からないよなあ。そうしたことも記す必要があるだろうね

 具体的な実現へのロードマップは、年内にパブリックコメント(意見募集)を行って、早ければ来年5月からの開始となる。今後、そうした細かい点が詰められて、明らかになってくるだろうから、本紙で紹介していくよ。

 もっと前にこうした制度があったらなあ。親父が死んだ時も、お袋が死んだ時も、本当に大変だった。

 不甲斐ない弟でゴメン。

最終更新日:2018年08月30日

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