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もしもゴジラにお家を壊されたら保険はどうなるの?

2016年09月20日

コージー 林田

もしもゴジラにお家を壊されたら保険はどうなるの?

火災保険で被害をカバーできる!

もしもゴジラにお家を壊されたら保険はどうなるの?

ゴジラの名前は「ゴリラ」の力強さと「クジラ」の大きさから取ったと言われている。写真説明:2015年4月17日、新宿 歌舞伎町に「TOHOシネマズ新宿」をオープン。屋上にはゴジラヘッドが設置されている。(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

ゴジラが家を壊したら火災保険でカバーできる?

映画『シン・ゴジラ』がヒットしている。怪獣映画というよりは、本格派のポリティカル・フィクション(政治的内容を扱うフィクション)。実際にゴジラが出現したときに、政府や関係各国がどのように対処するのかを丁寧に描いている。では、市井の立場で、もしも自分の家がゴジラに破壊されたら、どうなるのかを考えてみよう。

日常生活において、なにかしらの理由で家に損害が発生した場合、まず頼りにするのは火災保険だ。保険会社によって補償内容は異なるが、日本損害保険協会のサイトによると、主には、
  • 火災、落雷、破裂、爆発
  • 風災、雹(ひょう)災、雪災
  • 水災
  • 建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突もしくは倒壊または建物内部での車両もしくはその積載物の衝突もしくは接触
  • 給排水設備に生じた事故による漏水、放水または溢(いっ)水による水濡れ
  • 騒擾(じょう)およびこれに類似の集団行動または労働争議に伴う暴力行為もしくは破壊行為
  • 盗難によって生じた盗取、損傷または汚損
  • 通貨または預貯金証書の盗難
  • 持ち出し家財の損害
  • 不測かつ突発的な事故による破損・汚損
となっている。

このなかで、ゴジラによる破壊が該当するとすれば「建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突もしくは倒壊」「不測かつ突発的な事故による破損・汚損」のどちらかだろう。

ゴジラの破壊は自然災害による被害と同じ?

議論になるのは、ゴジラの定義である。元防衛大臣の石破茂氏は、自身のブログに、
「いかに圧倒的な破壊力を持つゴジラとはいえ、あくまでも天変地異的な現象に対して、国または国に準ずる組織を対象とする防衛出動が自衛隊に下令されることには違和感を覚える」
と記している。また、『シン・ゴジラ』の作中では、災害対策基本法の話がでている。では、ゴジラを天変地異的な自然災害だと定義した場合はどうなるのか。一般的な火災保険は、自然災害に関して、「地震もしくは噴火またはこれらによる津波による被害についての免責事項」がある。この文面通りであれば、ゴジラによる破壊は、地震でも噴火でも津波でもない。この免責を適用するのは難しいだろう。

では、『シン・ゴジラ』で、自衛隊が火器を使用しているところに注目してみよう。本来、火器を使用できるのは、日本が外部からの武力攻撃,またはその恐れがある場合に、防衛のために自衛隊を出動させる防衛出動のみ。作中では、あくまで超法規的措置として扱われている。

写真は富士総合火力演習 射撃する10式戦車。映画『シン・ゴジラ』にも登場した。写真説明:2012年8月26日、静岡県東富士演習場で行われた陸上自衛隊の富士総合火力演習。(写真:アフロ)


もし、ゴジラが他国による日本侵略のために放たれた生物兵器だったり、意志を持って日本の領土を侵略して日本国民の生命を脅かそうとしたりしている場合は、政府が戦争状態と判断し、火災保険の免責事項である「戦争や内乱、暴動などにともなう被害」に当たるだろう。

しかし、『シン・ゴジラ」を含め、歴代ゴジラ作品において、ゴジラが生物兵器として扱われたことはないし、意志を持った侵略行為もしていない。(地球侵略を企てる宇宙人が操る怪獣とゴジラが対決したことはあるが、それを戦争状態とするかどうかは議論がわかれるので、今回は割愛したい)。「戦争や内乱、暴動などにともなう被害」とするのは、難しいのではないだろうか。

ゴジラが動物か物と認定されれば火災保険が適用されるかも

地震や噴火、津波といった天変地異でもなく、戦争状態でもない。乱暴な言い方をすれば、ゴジラによる破壊は、でかくて強い野生動物が暴れ回った結果なのだ。厳密に言えば、ゴジラが「動物愛護法」や「種の保存法」などの法律に照らし合わせて動物に定義されるかどうかは議論が分かれるところ。もし動物と定義されなかったら、物という扱いになるかもしれない。

動物または物による被害で家が損害を被ったときに、火災保険は適用されるのか。加入している保険内容にもよるが、絶対にNOとは言い切れない。前段でも触れた「建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突もしくは倒壊」という一文があるからだ。例えば、鳥が窓ガラスにぶつかったり、イノシシが家に衝突したりしたときには、火災保険によって損害がカバーされるケースも考えられる。

最近では里に下りてきたイノシシによる住宅被害も出ている(写真:アフロ)

ゴジラが吐き出した放射火炎に汚染されたら保険適用外の可能性が高い

結論として、「安心して下さい、ゴジラに家を壊されても、保険は支払われますよ!」と言いたいところだが、ひとつだけ気になる免責事項があった。それは、「核燃料物質や、それらに汚染された物資の放射性による損害」だ。

ご存じの通りゴジラが口から吐き出す放射火炎には放射能が含まれている。もし、ゴジラに破壊されずに放射能汚染された場合は、除染費用などは支払われない可能性がある。

現実にゴジラに家を破壊されることはないだろうが、住んでいる場所によっては、クマやイノシシによる被害はあるかもしれない。そんな心配がある人は、これを機に動物による被害に対して、自分が加入している火災保険が対処してくれるかどうかを確認してみてはどうだろうか。

最終更新日:2018年08月30日

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