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次世代の移動通信が実現したら、家にいながら海外旅行を疑似体験...

2018年05月29日

コージー林田

次世代の移動通信が実現したら、家にいながら海外旅行を疑似体験できる!?

ANAも取り組む触覚伝送ってなに

次世代の移動通信が実現したら、家にいながら海外旅行を疑似体験できる!?

(写真:アフロ)

「5G」の特徴は“大容量・高速化” “低遅延” “多接続”

「5G」という言葉を聞いたことがあるだろうか。正式名称は「第5世代移動通信システム」、「G」は「Generation(世代)」の頭文字だ。筆者のスマホはauなのだが、電波表示をみると「4G」と記されている。つまり、今のスマホは「第4世代移動通信システム」となる。


ちなみに「1G」は、自動車電話やショルダーフォンなどに利用されており、アナログ回線を利用。すでにサービスは終了している。「2G」はデジタル通信で、個人に携帯電話が普及した1994年頃は「2G」が中心だった。「3G」は約14Mbpsと通信速度が高速化したのが特徴。そのあと、LTE(3.9世代)が登場し、今は100Mbps以上の超高速通信が可能な「4G」が主流となっている。「1G」と「2G」の時代はどこでも電話ができるようになり、「3G」では音質が向上してメールやネット閲覧なども可能に、「4G」では動画や音楽など大容量もストレスなく楽しめるようになった。


では「5G」は、いったいどのような進化を遂げたのか。大きな特徴は3つある。ひとつは通信容量と速度の大幅な“大容量・高速化”だ。最大10Gbps以上と「4G」の100倍にも及ぶ。次に遠距離通信でも遅れにくい“低遅延”があげられる。テレビ電話などでみられる、動きと会話のズレがなくなると考えれば分かりやすいだろう。そして、1km2当たり100万以上の機器に接続できる“多接続”だ。


当初は、各キャリアとも2020年の商用サービス開始を予定していたが、海外キャリアが相次いで早期開始を表明したことで、早ければ、来年にも開始されるとも言われている。(写真:アフロ)

「5G」の実現でスマートハウスの普及が加速するかも

“大容量・高速化” “低遅延” “多接続”という特徴を持つ「5G」だが、スマホでの動画視聴が快適になるだけではない。もしかすると、住宅のあり方を大きく変えてしまう可能性があるのだ。


例えば、“大容量・高速化”では、高精細なVR(ヴァーチャルリアリティー)が可能になり、家に居ながらにして内見などができるようになるかもしれない。地方から上京する際など、家を決めるためだけに東京に行く必要がなくなるだろう。また、データ容量が大きい8K映像も扱えるようになれば、遠隔診療がより普及する可能性がある。


“多接続”だが、家電や住宅機器の全てに通信機能が搭載されれば、IoTを活用したスマートハウスの普及に弾みがつくだろう。スマホを使って住宅機器や家電を操作するだけでなく、収集したデータによって、温度や照度などが自動で最適化される可能性もある。


“低遅延” に関しては、コントローラーを通じて機器類の遠隔操作をしても、タイムラグがないので精密な作業も可能になる。現在、期待されているのは、自動運転や遠隔手術などだ。


5Gによって、テレビ会議も今以上に違和感なくやりとりができるようになる可能性が高い。(写真:アフロ)

意識の海外旅行が実現する「触覚伝送」とは?

個人的に注目しているのは「触覚伝送」だ。“大容量・高速化” “低遅延” “多接続”を組み合わせれば、触った感触さえ伝送できるという。それを活用した取り組みも始まっている。


電話は聴覚で、テレビ電話は視覚と聴覚で意思や感情を遠隔伝送している。しかし、味覚、嗅覚、触覚のそれは、いまだ実現していない。ただし、触覚は実現に向け、かなり実験が進んでいる。名称は「リアルハプティクス」。人の柔軟な動作を伝送する技術だ。


例えば、ANA(全日本空輸)では、2018~2022年度の中期経営戦略において、超スマート社会の実現に向けた取り組みの1つとして「AVATAR事業」を掲げている。この事業では、5G、VR、ロボティクスなどの技術と、「リアルハプティクス」を融合。これにより、「距離・身体・文化・時間、あらゆる制限を超える瞬間移動手段」、すなわち、究極の移動手段を実現を目指すのだという。


具体的には、離れた場所にあるロボット(ANAでは「アバター」という)を遠隔操作して、「見て」、「聞いて」、「触る」ことができるようになる。これにより、自分の意識、技能、存在感を遠隔地に“瞬間移動”させ、あたかもそこに自分自身が存在しているかのようにコミュニケーションおよび作業を行うことができるのだ。


AVATAR(アバター)とは化身の意味。ネット上で自分を模したキャラクターもアバターと表現するが、ANAの取り組みはネット上に留まらない、「リアルアバター」といったところだろうか。写真はイメージ。(写真:アフロ)


そのなかで検討されているサービスには、現地に行かなくても疑似体験が可能な旅行サービスもある。メディアに公開されたデモでは、海辺に釣りができるロボット(アバター)を設置して、自宅からそのロボットを操作。ロボットからの視点をヘッドマウントディスプレーで見ながら、リアルハプティクスで釣り竿からの振動や魚が釣れた感覚を手に伝える。こういったロボットを世界中の観光地に置けば、家にいながらにして世界旅行を楽しむことができるという。


アバターは、観光以外でも大きな可能性を持っている。どこにいても見たり触ったりする教育が受けられるので、今以上に教育格差を埋めることもできるだろう。もちろん、家という縛りをなくせば、紛争地域や伝染病が蔓延した地域での医療活動や人間が行けない深海や宇宙空間での活動、日本にいながらにしての海外赴任など、活用のアイデアは無限大だ。


アバターが社会に普及するのは、まだまだ先の話になるだろう。しかし、5Gの普及をきっかけに、次世代のイノベーションとして注目を集めることは間違いない。ガソリン自動車が世に出たときには、20年の間に爆発的な普及を見せた。もしかすると、2040年の住宅購入では、ロボットを設備として入れるかどうかを当たり前に検討しているかもしれない。


最終更新日:2018年08月30日

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