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始まりは田園調布! 渋谷が東急の街になり、東横線がブランド化...

2018年06月14日

コージー林田

始まりは田園調布! 渋谷が東急の街になり、東横線がブランド化した理由とは?

東急のビジネスモデルは阪急が手本

始まりは田園調布! 渋谷が東急の街になり、東横線がブランド化した理由とは?

写真は東急東横線。(ペイレスイメージズ/アフロ)

阪急電鉄の創業者が確立した私鉄のビジネスモデル

賃貸でも購入でも、住宅を選ぶときに重要になるのが、鉄道の沿線。ブランド価値では、東京ならば東急、関西ならば阪急が高いと言われている。実は、東急と阪急は、同じビジネスモデルで成長したことをご存じだろうか。正確には、東急電鉄の創業者である五島慶太は、開業当初、阪急電鉄の小林一三が確立したビジネスモデルを参考にして、渋谷を発展させていった。


阪急電鉄の祖、小林一三のビジネスモデルとはなにか。端的に言えば、鉄道と不動産、商業・娯楽施設の融合である。


そもそも、阪急電鉄の沿線は、1907年の開業当時(阪急電鉄という名称は1918年より)、決して栄えた地域ではなかった。人が少なければ、電車に乗る客も少ない。マーケティング的には好条件でないはずだが、小林は「だったら、乗る人を作り出せばいい」と考え、沿線の宅地開発を始める。


写真は阪急電鉄。「阪急沿線はお金持ちが住む」などとも言われている。(ペイレスイメージズ/アフロ)


しかし、1907年頃は、マイホームという概念はなく、ほとんどは借家。そこで発案したのが、住宅ローンである。「頭金として売値の2割、残りを10年間月賦で払い込むと住宅の所有権を移転させる」という、土地・住宅を担保とした販売方法で、富裕層以外もマイホームを持ちやすくしたのだ。


電車が通りターミナル駅ができれば人が集まるようになる。そこで小林は、駅と直結した百貨店を思いつく。今では当たり前のターミナルデパートだが、当時、百貨店は駅から離れたところにあり、駅から送迎バスに乗っていくのが当たり前。その不便を解消すれば、もっと便利になるはずと1929年、阪急百貨店を開業した。


写真は梅田にある現在の阪急百貨店。(写真:アフロ)


ちなみに、小林は沿線の住民の行楽需要を見込んで、娯楽施設も開業した。それが、宝塚歌劇団である。今でも、宝塚を運営しているのは阪急電鉄。創遊事業本部歌劇事業部という部署があり、歌劇団員は阪急電鉄の正社員という扱いだ。

東急東横線沿線に大学を誘致してブランド力を高める

この鉄道と不動産、商業・娯楽施設の融合を東京に持ち込んだのが、東急電鉄の創業者である五島慶太だ。


東急電鉄の源流は、目黒蒲田電鉄に遡る。これは、大正初期に田園都市計画に基づき開発された街、田園調布のために設立された会社。目黒蒲田電鉄を任せるために、前述の小林一三が候補に挙がったが、関西を地盤とする小林はその打診を断り、白羽の矢が立ったのが五島慶太だった。


写真は田園調布の復元駅舎。(ペイレスイメージズ/アフロ)


時は折しも関東大震災後。灰燼に帰した都心から郊外に居をうつした人々により目蒲線は賑わい、その利益で武蔵電鉄を買収、東京横浜電鉄を設立する。1932年には、渋谷~桜木町間が開通。東急東横線の始まりだ。五島は沿線の宅地開発を進め、都心のベッドタウンを作り出していった。


1934年には、東横線渋谷駅に東横百貨店を開業。阪急百貨店と同じターミナルデパートだが、関東では初の試みだった。1938年ごろには、渋谷は駅を中心とした繁華街となっていた。その後も、東急プラザや109を建設、今も再開発が続いている。


東急は阪急が行わなかったブランド戦略をとっている。そのひとつが、東急東横線沿線への大学の誘致だ。日吉駅に慶應義塾大学を、大岡山駅に東京工業大学を誘致することで、沿線のブランド価値を高めることに成功。学生の定住化にも一役買い、沿線の街づくりにも大きな影響を与えた。


写真はイメージ。(写真:アフロ)


また、通学時間がまちまちな学生が電車を利用することで、ラッシュとなる通勤時以外にも、恒常的に電車に乗客を乗せるという思惑もあった。東急が今でも大学の誘致や支援に積極的なのは、歴史的な伝統と言っていいだろう。


その後は、東急田園都市線でも、路線を延長しつつ地域を開発し、沿線人口の増加を呼び込みつつ成長を続けることになる。

西武、小田急、京王、日本の私鉄のビジネスモデルが確立

阪急、東急が取ってきた手法は、日本の大手私鉄のビジネスモデルとなり、西武、小田急、京王などがそれぞれ、ターミナル駅に百貨店を構えて、沿線の宅地開発を始める。鉄道会社が不動産会社を持っているのは、こういった理由に起因するのだ。


鉄道会社のホームページには、社史や沿革が載っていることが多い。自分が住む沿線が発展してきた歴史をみれば、より愛着がわくことだろう。また、過去だけではなく、これからの開発も記されているので、家選びの参考にもなりそうだ。



【参考サイト】

最終更新日:2018年06月14日

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