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松下幸之助が夢みた「家のあるべき姿」とは?

2018年06月28日

コージー林田

松下幸之助が夢みた「家のあるべき姿」とは?

社名変更で家づくりはどう進化?

松下幸之助が夢みた「家のあるべき姿」とは?

1963年の設立当初は「ナショナル住宅建材」という社名。そこから、「ナショナル住宅産業」へと変更され、2002年から「パナホーム」となり、今回、「パナソニックホームズ」と社名変更された。写真は同社のフラッグシップ商品『カサート プレミアム』

連結子会社から完全子会社を経て、会社名も変更

注文住宅を検討したことがある人なら、「パナホーム」を検討したことがあるかもしれない。鉄骨プレハブを手掛けるパナソニックグループのハウスメーカーで、スマートハウスや多層階住宅に強みを持つ。


この「パナホーム」が2018年の4月から「パナソニック ホームズ」に名称変更したことをご存じだろうか。もともと、連結子会社ではあったが、2017年10月にパナソニックの完全子会社となったのだ。完全子会社になることで、いったいなにが起こるのか。最も大きなポイントは、これまで以上に「オールパナソニック」の技術が住宅へと活用されやすくなることだろう。


パナソニックといえば、創業100年、連結売上高8兆円、従業員数27.4万人という日本を代表する企業だ。それだけに、スピード感のなさや事業部ごとの縦割り主義、前例主義といった、前時代の保守的な経営をリスクとして指摘されることも多かった。事実、そのパナソニックが、今、変わりつつある。


その象徴が、商品開発の新組織「パナソニックβ」だ。拠点は、アメリカ、シリコンバレー。アップル本社のほど近い場所にオフィスを構える。さまざまな事業部から20代後半~30代前半の若手が集められ、スタートアップが多用する「デザイン思考」をもとに、さまざまなアイデアを出し合って、試作品をつくる。パナソニック本体のものづくりとは一線を画し、スタートアップさながらに、トライアンドエラーを繰り返しながら、短期間でまずは形にする組織だ。

パナソニックが考える次世代住環境『Home X(ホームエックス)』

この「パナソニックβ」が現在進めており、発表にこぎ着けたプロジェクトが、未来の住空間環境を見据えた『Home X』である。


詳細な内容は発表されていないが、2017年11月におこなわれた投資家向けの説明会では、「IoT機器やそれらを統合するソフトウェアのプロトタイプ、そして、家そのもののプロトタイプもできている」といった旨の発言があった。

1293個のアイデアから81個のアイデアをプロトタイプ化し、そのうち31個をハードウェアとして実装、その結果、3つの「住空間プロトタイプ」に絞り込まれたとのこと。詳細な発表が待たれる。


ここで重要なのは、「パナソニックβ」が、組織横断的な思考をもっていることだ。彼らは、これまでのパナソニックを「タテパナ(縦割り経営のパナソニックの意味)」、これからのパナソニックを「ヨコパナ(組織を横断して経営するパナソニックの意味)」と呼んでいる。


そういった意味で、『Home X』は、パナソニックホームズの家を中心に、白物・黒物家電、住宅設備、IoTデバイスという、パナソニックがもつリソースを組み合わせて、新しいUX(ユーザーエクスペリエンス:ここでは住宅から得られる体験)やUI(ユーザーインターフェイス:ここでは住宅機器の操作感)を提供するプロジェクトと考えて良いだろう。有り体にいえば「未来の家の実現」ということだ。


『Home X』では、住宅家電・設備を連携させるだけでなく、そこから得た情報を専用のクラウド上で分析、活用することで、より快適な生活を目指すと考えられる。画像はイメージ。(写真:アフロ)

創業者、松下幸之助が考える「家」がもつ役割とは

実は、パナソニックの創業者である松下幸之助翁は、住宅事業への思い入れを強く持っていた。創業から45年、

「今うちには何百という事業がある。そやけど、そのなかで、たったひとつだけ自分自身がやってみたいという事業がある。それが家づくりなんや。」

という言葉から、ナショナル住宅建材(現パナソニック ホームズ)は誕生した。


1961年に発売された『松下1号型住宅』。パナソニックホームズの出発点である。写真は「パナソニック ホームズ」のサイトより抜粋。

「住まいというものは心身の置きどころであり、また、人格の成長をはかる場所でもあり、人間が生活していくうえで最も大切なもの。それにふさわしい良い家をつくりたい。」

という言葉は有名で、今でも、「パナソニック ホームズ」の家づくりの原理原則には、「人間形成の場であり、家族のしあわせを育む場」という想いがある。


画像は『パナソニック ホームズ』のホームページから抜粋。


1980年、松下グループの技術を結集して建設されたソーラーハウスを視察した幸之助翁は「良家」という書をしたためた。技術により進化した家が、そこに住む人を幸せにする。そのことに感激し、また、家の未来に大いなる期待を持った一筆だ。もし今、幸之助翁が『Home X』をみたら、どんな感想を持つのだろうか。


「パナホーム」が「パナソニックホームズ」へと名称変更したのは、ただ単に名前が変わっただけではない。パナソニックが持つさまざまなリソースを結集して、更なる「人を中心にした家づくり」を進める決意の表れだ。これから、どういった新商品が生まれるのかに注目していきたい。


最終更新日:2018年08月30日

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