ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
>
地鎮祭は神様のため? 儀式だけでなく、身内や近所のためにもな...

2018年08月06日

コージー林田

地鎮祭は神様のため? 儀式だけでなく、身内や近所のためにもなるメリットも!

準備は意外に簡単!

地鎮祭は神様のため? 儀式だけでなく、身内や近所のためにもなるメリットも!

写真:アフロ

砂山に鍬入れするのは施主の大事なお役目

一昔前は、家を建てるときに必ずと言っていいほど行われていた「地鎮祭」。しかし、最近では、どの施主も必ずやる儀式というわけではないようだ。以前、複数のハウスメーカーの営業担当者に話を聞いたところ「7~8割程度はやっている」という一方で、「半分くらいしかやらない」という回答もあった。


やらない施主からは、「家づくりに直接関係ないので、あまり意味がない気がする。その分を節約したい」という声もあったとのことだが、筆者の知人が家を建てたときにも同じようなことを言っていた。しかし、本当に地鎮祭に意味はないのだろうか。


そもそも、地鎮祭とはなにか。神社本庁のホームページには

建物の新築や土木工事の起工の際などに、その土地の神様を祀り、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末長く安全堅固であることを祈願するために、おこなわれる祭りです。

とある。


家を建てる土地にしめ縄を張って、祭壇を作りお供え物をして、祭場の体を整えたら、やることは大きく3つ。


一つ目は、土地を清めるお祓い。神主が祝詞を上げる。二つ目は、神様に工事の開始を奉告。一般的には設計者が鎌入れ、施主が鍬(くわ)入れ、施工者が鋤(すき)入れを行う。三つ目は、神様にお供え物をして工事の無事と安全を祈願する。最後は、神様をお送りして終了となる。ちなみに、鎌入れは盛砂にある草を刈る動作。鋤(すき)とは土を掘る農具で、今風に言えばシャベルのようなもの。これで、盛砂をすくう動作を行う。


(写真:アフロ)


では、施主が行う「鍬入れ」とはどんなものか。これは、かけ声とともに、祭壇近くの砂山に3回、鍬(くわ)で土を削る動作を行う。大きなビルや橋、ダムなどの起工を伝えるニュース映像で見たことがあるかもしれない。これ以外に施主と施主の身内は、榊を奉納する「玉串の奉納」も行う。


手前にあるのが盛砂。(ペイレスイメージズ/アフロ)

大手ハウスメーカーでの家づくりなら、地鎮祭の準備は営業担当者がやってくれる

気になるのは準備だが、大手ハウスメーカーで家を建てる場合、神社の手配から必要な品物の手配まで、ほとんどは営業担当者が行ってくれる。私の身内が地鎮祭を行ったときは、神主への玉串料の3万円だけ準備をするように言われたそうだ。ちなみに、玉串料は神社によって異なるので、必ず3万円というわけではない。


参加者はハウスメーカーの営業担当者、設計担当者、主な工事を行う工務店の担当者、施主の身内ということが多い。場合によっては、工務店の担当者に心付けを包むこともあるとのこと、必要かどうかは、ハウスメーカーの営業担当者に確認しておこう。

自分で地鎮祭の手配をやる場合、お供え物は施主が準備

設計事務所や工務店で家を建てる場合は、準備の一部を自分で行わなくてはならないこともある。一般的には、祭壇は神社または工務店が、祭場の飾り付けなどは工務店が、お供え物は施主が準備することが多い。


お供え物(通常、施主が準備)

  • お米(1合くらい)
  • お塩(1合くらい)
  • お酒(1升)
  • 昆布・大豆・鰹節などの乾物類
  • 尾頭付きの魚やするめなどの魚
  • 大根・キャベツ・キュウリ・ナス・にんじんなど、3~5種の野菜類
  • りんご・みかん・バナナ・など3種類ほどの果物類
  • 乾杯用紙コップまたは、湯飲みを人数分


これらは、スーパーでも手に入る。準備が難しければ、工務店に相談してもいいだろう。場合によっては、有料で準備してくれる神社もある。


地鎮祭をお願いする神社だが、地鎮祭の意味合いから考えると、その家を建てる土地の氏神様をお祀りする神社にお願いをするのが筋となる。氏神様を祀る神社は、都道府県の神社庁や神社本庁に問い合わせると教えてもらえる。


地鎮祭のように神職が出向き神事を執り行うことを、出張祭典と呼ぶ。神社によってはホームページに詳しい内容が記載されている。(写真:アフロ) 


玉串料は、3万円前後が相場と言われているが、事前に神主に聞いた方がいいだろう。また、工務店の担当者への心付けなども、同じく確認しておきたい。

地鎮祭のあとに近隣に挨拶したり関係者と懇親を深めたりすることが大事

身内の地鎮祭に出席したこともあるが、個人的な感覚としては厄払いや七五三といった儀式に近いと感じた。厄払いをやらない人がいるように、地鎮祭にも意味を見出さない人の気持ちも理解できる。しかし、地鎮祭の本番は、これらの儀式が終わった後ではないだろうか。


地鎮祭が終わった後は、近隣住民に粗品を携えて工事前の挨拶を行う。もちろん、地鎮祭をやらなくても挨拶はできるが、施主と施工責任者が一緒に訪れると、印象もいいだろう。最近は、近隣挨拶をハウスメーカーの営業担当者や工務店の工事責任者に任せる施主もいるそうだが、せっかく地鎮祭を行ったら、そのタイミングを有効活用したい。工事ではどうしても騒音が伴う。そういったとき、良好な関係を築けていると、大きなクレームに発展しないことも多いはずだ。

 

地鎮祭は家族で参加するので、そのあと、全員で近隣に挨拶してもいいだろう。(写真:アフロ)


また、地縄張りを地鎮祭と同時に行うケースも増えている。地縄張りとは、土地と図面を照らし合わせながら、建物の形に沿って縄を張り、位置を決める作業。隣の家や道路との位置、給湯器などの機器類の置き場所、駐車スペースなどを確認する。地鎮祭で多くの関係者が集まるタイミングで行い、不明点や気になる点をしっかりと確認しておきたい。


地鎮祭の意味としては、儀礼以外にも近隣への挨拶や関係者との密な顔合わせもあるだろう。また、個人的にはイベントとして捉えてもいいと感じている。身内の家づくりでは、両親を含めて地鎮祭に招かれたが、家づくりの思い出として皆の心に残っている。


家は人生最大の買い物で、長い間住み続けるもの。もちろん、必ずやる必要はないが、迷っているならば、「やっておけば良かった」と後悔しないように、儀礼以外の実利も踏まえて判断したい。


最終更新日:2018年08月06日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。