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治安は住所別に確認すべき 「治安のよい町」を調べてより安心な...

2019年05月28日

コージー林田

治安は住所別に確認すべき 「治安のよい町」を調べてより安心な地域選びを

自分が住みたい地域の治安を知る

治安は住所別に確認すべき 「治安のよい町」を調べてより安心な地域選びを

警視庁の「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると平成30年には東京23区の犯罪認知件数は8万5790件。実に一日あたり235件の犯罪が認知されていることになる。写真:アフロ

「治安の良い区」では範囲が広すぎて住む場所を探すには不十分

物件購入でも賃貸でも、新しい住まいを決めるときに気になるのが「治安」だろう。Yahoo! JAPANの検索で「治安 東京23区」で検索すると、なんと680万件(2019年5月7日時点)を超えるサイトがヒットする。その上位にくるのは「治安が良い区・悪い区ランキング」といった類いのものがほとんどだ。


ちなみに、ネット上では「治安が悪い区」として足立区が取り上げられることが多い。しかし、警視庁が公表している「平成30年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、足立区はワースト6位。ワースト10は、新宿区、世田谷区、渋谷区、江戸川区、大田区、足立区、練馬区、豊島区、板橋区、港区の並びになっている。はてさて、この順位をみて「該当する区に住むのはやめよう」となるだろうか。多くの人は、そうはならないだろう。住む場所を決める上で、「区」という単位は広すぎるからだ。


新宿区や渋谷区の犯罪発生件数が高いのは、繁華街が多いから。新宿区なら、歌舞伎町1丁目・2丁目、新宿3丁目の犯罪発生件数だけで2338件。これは、目黒区の1871件や荒川区の1517件を大きく上回り、中央区の2271件や中野区の2554件に近い。逆にいえば、歌舞伎町1丁目・2丁目、新宿3丁目を除いた新宿区では、犯罪が意外に少ないというわけだ。実際、筆者は新宿区に長く住むが、危険を感じたことは一度もない。


「平成30年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」は、その名の通り、住宅地域の犯罪発生件数と犯罪手口も確認することができる。Excelファイルで提供されているので、検索機能を使えば自分が住みたい地域をすぐに探し出し、どういった犯罪が発生しているかを簡単に確かめられる。「治安の良い区」ではなく、「治安の良い町」を調べることができるので、より安心して地域選びに活用できる。

マップ上で犯罪発生件数が確認出来る「犯罪情報マップ」を活用

さらに「安全」へのプライオリティが高い人は、最寄り駅の治安や駅から家に帰るまでの地域が安心かどうかも気になるところ。駅や駅から家までのルートをExcelファイルで調べるのは、少し面倒だ。そこでオススメしたいのが、同じく警視庁が提供している「犯罪情報マップ」である。目的は、「女性や子供に対する声かけ事案」や「身近な犯罪の発生状況」を地図上に表示することにより、安心して暮らせるための防犯情報として役立ててもらうこと。パソコンだけでなく、スマートフォン専用画面も提供している。

 

写真は、警視庁の「犯罪情報マップ」より 


「犯罪情報マップ」の便利な部分のひとつは、地図上に犯罪発生件数が表示されること。件数に応じて色が変化するので、直感的に判断しやすい。また、昨年、今年、過去1カ月、過去2週間と、時間のタームを変えてさかのぼることができる。


そして、最も秀逸なのが、ひったくり、侵入窃盗、車上狙い、自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、粗暴犯、路上強盗、公然わいせつ、万引きといった、犯罪別に発生件数を表示できることだ。例えば、自宅周辺は侵入窃盗や自動車盗の発生件数を、駅から自宅までの帰宅ルートなら、ひったくりや粗暴犯、路上強盗、公然わいせつなどの発生件数を参考にすればいい。尺度は最大で1/50000~1/2500なので、広い範囲から自宅周辺のかなり詳細な地図まで参照可能だ。


例えば、住みたい街として名が上がる恵比寿で、恵比寿駅を中心に昨年の侵入窃盗を可視化すると、以下のようになる。

 

写真は「犯罪情報マップ」より 


濃い緑は1~25件、薄い緑は26~67件、黄色は68~155件、この地図上にはないがオレンジは156~413件、赤は414件以上だ。ここから、恵比寿南2丁目は、1~25件の侵入窃盗があったことがわかる。


これに、前述の「平成30年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」を組み合わせると、さらに詳しい確認が可能。恵比寿南2丁目における昨年の侵入窃盗は2件で、事務所荒らしと出店荒しが発生、民家への侵入窃盗は発生していないことが判明した。


これは、住まい選びのときに、ひとつの安心材料になるだろう。ちなみに、昨年、東京都で侵入窃盗の空き巣が多かったのは、虎ノ門1丁目の17件と武蔵境南町の13件。理由まではわからないが、判断材料にはなりそうだ。


写真は「犯罪情報マップ」より。虎ノ門1丁目が黄色いことがわかる

駅から家までのルートの治安も確認ができる

「犯罪情報マップ」のユニークな機能として、「ルート」がある。これは、出発地点と到着地点を設定すれば、そのルートが表示される仕組み。駅から自宅を設定すれば、そのルート上の犯罪発生件数がわかるわけだ。このルート上では、粗暴犯やひったくり、路上強盗、公然わいせつを設定して、帰り道の安心を確かめるといいだろう。ちなみに、ひったくり、路上強盗、公然わいせつは、発生地点が表示される。


恵比寿駅から恵比寿南2丁目の任意の場所までのルートで、昨年、ひったくりや路上強盗、公然わいせつが発生したかどうかを設定すると、濃い緑、1~25件ということがわかった。「平成30年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」では、傷害事件を1件確認できた。

 

写真は「犯罪情報マップ」より。赤いラインがルート


同じくこの地図からは、恵比寿駅東口には、粗暴犯などが多いことがわかる。このあたりは酒類を提供する飲食店も多く、いわゆる飲み屋街がある。いわれれば当然だが、それを知らずに飲み屋街を通らないと帰れない場所に住まいを決めると、予期せぬトラブルに遭ったりするかもしれない。地図上で犯罪が多い場合、どういった理由があるのかを考えるのも大事なことだ。


「犯罪情報マップ」は、治安の良し悪しの目安になるが、把握した事案のうち、発生場所が特定できないもの、公開することに馴染まないものは地図表示されておらず、また、届出状況により、発生事案全てが地図上に反映されている訳ではない。このことも考慮したうえで、目安として使いたい。


ほかにはYahoo! MAPの「防犯マップ」などを組み合わせて使っても良いだろう。アプリ上で犯罪を確認できるだけでなく、自宅や現在地周辺で声かけや痴漢、空き巣などが発生した場合に、通知で最新情報が届けられる。地図上の9種類のアイコンでおおよその発生場所とくわしい情報を確認可能だ。


Yahoo! MAPのお知らせ「不審者情報が地図でわかる、Yahoo! MAPの「防犯マップ」機能がリニューアルしてより便利に!」よりキャプチャ


最終的に物件を選ぶときには実際に足を運び、周囲の環境を確認するべき。できれば、昼と夜の両方だ。昼ならば、ゴミ捨て場の状況や放置自転車、違法駐車など。また、夜は街灯の状態なども確認しておきたい。住宅街を歩いていて挨拶などで声をかけられると、街ぐるみで防犯意識が高いことも考えられる。しっかりと見極めて、できるだけ治安の良い街を選ぶようにしたい。


最終更新日:2019年05月28日

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