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あの家電見本市が大激変!? 住宅建材やゼネコンメーカーが示す...

2019年12月13日

コージー林田

あの家電見本市が大激変!? 住宅建材やゼネコンメーカーが示す「未来のおうち」

「2030年のまち」とは?

あの家電見本市が大激変!? 住宅建材やゼネコンメーカーが示す「未来のおうち」

家電見本市からシフト。今のCEATECは多種多様

10月に開催され、盛況のうちに幕を閉じたCEATEC(シーテック)。国内最大となる電機・IT・エレクトロニクス分野の総合展示会で、最先端の技術や製品が発表されることから、毎年、大きな注目を集めている。


以前は、テレビやカメラといったいわゆる最新家電や未来に実現しそうなプロトタイプ家電が展示されていたが、2016年に脱・家電見本市を宣言。CPS(サイバーフィジカルシステム)とIoTの総合展示会へとシフトしている。そんなCEATECだが、今年は展示会場に「2030年のまち」を構築する企画エリアを展開した。


企画エリアの名称は「Society 5.0 TOWN」。Society5.0とは、内閣府によると「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」とのこと。ちなみに、1.0は狩猟社会、2.0は農耕社会、3.0は工業社会、4.0は情報社会だという。


CEATECのSociety 5.0 TOWNでは、モビリティ、運輸、建設、電気・ガス業界から参画企業を迎え、モノとサービスが一体化したソリューション・サービス(B2B2C)を提案する。


開催中、実際に足を運んでみると、Society 5.0 TOWNは、「共創ゾーン」と「公共・地方区画」、「住宅区画」、「オフィス・商業区画」に分かれており、合計で69社が参画。共創ゾーンは、複数の業種・産業が技術とノウハウを共創することで生み出されるモノやサービスを紹介する場所だ。「公共・地方区画」、「住宅区画」、「オフィス・商業区画」は、それぞれに関係する企業が個別にブースを展開していた。おうちマガジン的に気になるのは、やはり住宅区画だ。

住宅機器メーカーがCEATECに出品した未来のトイレ

住宅区画には7社が参加。そのなかでも“家づくり”分野で馴染みがあるのは「LIXIL」だろう。LIXILは、住まいを構成するさまざまな建材がIoTにつながり、便利で安心な暮らしを実現するIoTホームLink「Life Assist」や、荷受け通知や荷物の見守りなどのIoT機能を搭載した「スマート宅配ポスト」などを展示していた。


なかでも注目をあつめていたのは、日々の排便状況を便座に内蔵したカメラで撮影してAIで画像分析、IoTを活用して記録・管理できる「トイレからのお便り」だ。まずは、 高齢者施設での健康状態把握などで実証実験を重ねるという。



不動産関連事業者の業務支援サービスの提供、住空間に向けたIoT機器のソフトウェア開発、ウェブメディア事業を手掛ける「アクセルラボ」は、1LDKの住宅を2つ設置。同社が2019年8月より提供している不動産テックプラットフォーム「SpaceCore」で取り扱うIoT製品約20製品を使い、家の玄関、照明、カーテン、家電製品など、さまざまな室内設備がIoT製品で操作できる暮らしを再現した。


写真はアクセルラボのリリースより


未来を感じさせたのは「Origin Wireless Japan」の展示である。Wi-Fiの電波をセンサーとして利用する「WirelessAI」という技術で、ウェアラブルデバイスに頼ることなく屋内での位置測位や空間検知が可能。応用すればライフログの生成もできるそうだ。


今回は、「富士通ビー・エス・シー」が開発したアプリと組み合わせることで、室内での侵入・帰宅・活動を可視化できるようにした。これにより、室内での侵入・帰宅・活動の状況をリアルタイムで把握することが可能になる。また、そのデータを保存し、1時間ごとの検知率としてグラフ表示すれば、外出や帰宅の履歴、室内での活動量などを把握でき、子どもの帰宅確認や高齢者のケア、留守中の侵入検知などに活用できるという。


富士通ビー・エス・シーのリリースより


コンテナハウスをイメージした電気や水道、都市ガスといった既存インフラから独立したオフグリッド型コネクテッド住宅「OUTPOST」を展示したのは、「トレジャーデータ」だ。あまり聞き覚えがない企業かもしれないが、ソフトバンクが買収したイギリス企業「Arm」の関連会社である。パートナー企業10社とともに「2030年の豊かな暮らし」を再現した。


写真はアーム株式会社のリリースより


「OUTPOST」は、スペースがあれば、山の上でも、どこにでも設置できるモジュール型家屋。多拠点居住のひとつにするといった使い方ができ、場所を選ばず豊かな暮らしを送ることができる住居空間だ。既存のライフラインから独立したオフグリッド型で、太陽光発電で電気をまかない無線給電を活用するという。また、水は再利用を前提とした循環システムを採用した。


写真は水循環システムを利用したシャワールーム


また、Wi-Fiの電波を活用することで、リアルタイムな生理情報計測を実現した。これら、住宅内のデータを収集し、AIで分析・マネジメントすることで、「豊かな暮らし」へとつなげていくという。あくまで、2030年に実現予定のため、現時点で「OUTPOST」に住むことはできないのであしからず。

これまでおうちマガジンで紹介した未来の設備やサービスも展示

「公共・地方区画」には12社と1地方自治体が出展しており、公共や地方に関するサービスなどが集う。清水建設や大成建設、竹中工務店、戸田建設、三菱地所といった大手ゼネコンやデベロッパーが、それぞれ目指す未来の街やIoTやAI、ロボティクスを活用した次世代の施工などを紹介していた。


この区画では、以前に「次世代の移動通信が実現したら、家にいながら海外旅行を疑似体験できる!?」で紹介したANAのサービスや「メルセデス・ベンツが考える未来の家『EQ House』に行ってきた」で紹介した竹中工務店施工のEQハウス、「照明やシャッターを遠隔操作、壁に家族の予定を表示… おうち建材の進化がすごい」で紹介した凸版印刷のトッパンIoT建材なども展示されていた。


「オフィス・商業区画」には、大日本印刷やバンダイナムコグループ、三井住友フィナンシャルグループなどが、オフィスや商業地域に関するサービスなどをテーマに4社が出展していた。

IoTやAI住宅は身近なところまできている

CPS(サイバーフィジカルシステム)とIoTの総合展示会に、住宅機器メーカーやゼネコンが参加したことは、これからの家づくりの方向性を示唆するものだ。特に設備機器に関しては、AIやIoTが欠かせないものになっていくだろう。


また、さまざまな地域で、居住地エリアと商業エリア、ビジネスエリアからなる一体型再開発が行われているが、ここでもAIやロボット、IoTが活用され、よりよい街づくりへと活かされるはずだ。


今回、CEATECで行われた企画展「2030年のまち」は、そういった未来を想像させるだけでなく、本当に身近なところまで来ていることを実感させるものだった。

最終更新日:2019年12月13日

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