ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
原野商法の二次被害が増加 うまい話には「裏」がある

2014年12月01日

平賀 功一

原野商法の二次被害が増加 うまい話には「裏」がある

平賀 功一の最旬コラムNo.12

原野商法の二次被害が増加 うまい話には「裏」がある

二束三文の土地を高額で売りつけるのが「原野商法」

突然ですが、読者の皆さんは「原野商法」という言葉をご存じでしょうか。原野商法とは、将来価値が期待できない山林などの土地を「リニア新幹線が開通すれば必ず値上がりする」などと言って売りつける詐欺まがいの悪徳商法のことです。二束三文の土地を高額で売りつけるわけです。1970年ごろから被害が拡大し、社会問題にまで発展しました。

当然、その土地は売りたくても売れず、土地の購入者(=被害者)はその土地を保有し続けることになるのですが、近年、「昔に買った土地を買い取る」とか「高価格で売れるよう手伝う」と言って原野商法の被害者を“再び”騙す二次被害が急増しています。国民生活センターによると、原野商法の二次被害に関する相談は年々増加しており、2013年度は1048件の相談が寄せられました(下図参照)。

一体なぜ、二度も騙されるのか?―― 傍(はた)から見ていると不思議にも思えるのですが、土地の所有者にしてみると「早く処分してしまいたい」という被害者心理が強く働き、悪徳業者に言われるまま土地の調査費や広告宣伝費を支払い、だまし取られてしまうのです。実際、昔に購入した土地を売却するために、別の土地を購入させられたという被害もありました。

70~80年代当時に騙された原野商法の被害者はすでに高齢になっており、判断能力が衰えていることも被害拡大につながっています。悪徳業者のセールストークを鵜呑みにしてしまい、気が付いたら騙されているのです。大阪では弁護団が結成され、二次被害の実態解明や被害者の救済に向けた動きが本格化しています。決して他人事とは思わず、同じ二の舞に遭わないよう注意する必要があります。

不安心理につけ込む野蛮な犯行 自然災害に便乗した悪徳商法にご用心!

また、注意喚起といえば自然災害に便乗した悪徳商法にもご留意ください。

今年8月には豪雨による大規模な土石流の発生で、広島市では74名が亡くなる自然災害が発生しました。また、9月27日には長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん:標高3067メートル)が噴火し、多数の死傷者が出ました。

御嶽山は「日本百名山」の1つにも選ばれており、同時期は紅葉シーズンで多くの登山者が訪れます。この日は天気のいい週末だったこともあり、数百人の登山客が登頂していたとみられます。ところが、突然の噴火により情景は一転し、御嶽山は火山灰と噴石が押し寄せる暗黒の世界へと豹変しました。死者57名という戦後最悪の火山災害となってしまいました。

このように自然災害が頻発すると、誰しも生活に不安を抱くようになります。特に自分自身が被災者となった場合、親切な言葉をかけられると、ついつい相手を信用してしまうものです。しかし、親切心を装い、自然災害に便乗した悪徳商法が多発しています。国民生活センターにも多くの相談が寄せられており、被害に遭わないよう注意を呼びかけています。

<過去の災害時にみられた便乗商法の実例> ※国民生活センターのHPより引用

・「当社と被災家屋の修理契約をすれば、行政から補助金が出る」などと虚偽の勧誘を行い、壊れた住宅の屋根や壁の修理契約を勧誘する。

・「ボランティアで、損傷した屋根にブルーシートをかけている」と言って訪問し、その後「応急処置が必要な箇所がある」「ブルーシートをかけるより、今すぐ補修をしたほうがいい」と不安を煽り、高額な契約を急がせる。

・公的機関ではないのに、公的機関を思わせる名称で「家屋の耐震診断をします」というチラシ広告を配布して勧誘、高額な契約をさせる。

・「清掃に来ました」「何か困っていることはありませんか」などと、公的機関やボランティアを装い、頼んだ後で法外な料金を請求する。

・電力会社を名乗り「地震後の点検」と言って訪問し、地震による修理と称して高額な料金を請求する。

・震災後の住宅を訪問し、「雨よけ」のブルーシートをかけた後、屋根工事を勧誘する。断ると「ブルーシート代」の名目で、高額な料金を請求する。

・「被災地に送るためにボランティアで古い布団を集めている」と訪問し、布団を寄付した人に「いい布団なので、もったいない。打ち直しをしたほうがいい」と高額な布団のリフォームを勧誘する。

また、以下のような義援金詐欺も横行しています。

・日本赤十字社や中央共同募金会の名をかたり、担当者個人と称する銀行口座に義援金を振り込む依頼のハガキや電子メールを送りつける。

・公的機関を思わせる名称を用いて自宅を訪問したり、ハガキを送ったりして義援金名目のお金を求める。

いずれも被害者の不安心理につけ込み、言葉巧みに言い寄って大金を詐取しようという蛮行です。決して看過できる行為ではありません。少しでも疑問や不審な点を感じたら、きっぱりと断る勇気が必要です。だまされてからでは手遅れです。くれぐれもご注意ください。

最終更新日:2018年08月30日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。