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北朝鮮から日本へミサイルが飛来 その時の避難行動とは?

2017年06月27日

平賀功一

北朝鮮から日本へミサイルが飛来 その時の避難行動とは?

平賀功一の最旬コラムNo.116

北朝鮮から日本へミサイルが飛来 その時の避難行動とは?

(写真:アフロ)

繰り返される北朝鮮のミサイル発射 軍事大国としての存在感を世界に誇示

今年に入り、朝鮮半島情勢がさらなる緊張感を高めています。


5月29日の早朝、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射しました。5月21日と5月14日にも発射しており、ほぼ3週連続での発射となりました。21日のミサイル発射実験の成功を受けて、キム・ジョンウン(金 正恩)朝鮮労働党委員長は「100点満点で、非の打ちどころがないほど完璧だ」と自画自賛。「われわれの核武力の多様化や高度化をさらに進めなければならない」と述べ、核・ミサイル開発を一層加速させる考えを表明しました。


今年(2017年)に入って、ミサイルの発射は2月に1回、3月に2回、4月に3回、そして5月に3回と、すでに合計9回を数えます(5月29日現在)。回を重ねるごとにミサイルの性能は向上しており、北朝鮮の脅威が新たな段階に突入したことを物語ります。


ここで気になるのが、なぜ、北朝鮮は執拗にミサイル発射実験を繰り返すのか?――


これまで日本を含む国際社会は「対話」と「圧力(経済制裁)」を使い分けながら、北朝鮮が核・ミサイル開発を“自発的”に放棄するよう促してきました。


お隣の韓国では、パク・クネ(朴 槿恵)前大統領の罷免(ひめん)に伴い、大統領選挙で勝利した最大野党「共に民主党」のムン・ジェイン(文 在寅)新大統領が、選挙期間中に対北朝鮮政策に融和的な姿勢(対話路線)を打ち出しました。


また、トランプ米大統領もキム委員長について、「若くして権力を掌握し、とても頭の切れる人物」と評価。「正しい状況のもとでなら、キム委員長と会うだろう」と、直接対話(米朝首脳会談)の可能性を排除しない考えを示しています。


しかし、当の北朝鮮は強硬姿勢を崩さず、醸成された融和ムードを一蹴。ミサイル発射を抑止しようと、朝鮮半島近海を航行する米海軍の原子力空母カール・ビンソンに対し、「太って肥大した変態動物」と形容するなど、挑発を続けています。


振り返れば、北朝鮮は1993年に核不拡散条約(NPT)の脱退を宣言し、核武装を公言しています。主導権を確保して、軍事大国としての存在感を世界に誇示したいわけです。国際社会に揺さぶりを掛ける狙いがあります。もはや後戻り(核武装の放棄)できない窮地の北朝鮮が、暴走を自制することは考えにくいといえます。

「今そこにある危機」―― 対岸の火事だと軽視してはいけない

「そうは言っても、北朝鮮が弾道ミサイルを日本へ向けて発射するはずがない」―― 読者の皆さんの正直な感想のように思います。私も、そうあってほしいと願っています。


ただ、歴史は変えられません。2010年11月23日、北朝鮮が韓国領のヨンピョン(延坪)島を砲撃しました。砲弾数十発が島内の韓国軍基地や民家に着弾し、韓国軍人2名が死亡、15名が重軽傷を負い、同時に民間人2名も死亡、3名が負傷しています(文末のリンク参照)。


決して「対岸の火事」ではないと日本政府は警戒を強めており、日本領域内への攻撃に備え、今年3月17日に秋田県の男鹿市でミサイル発射を想定した初の避難訓練が実施されました。約110名の市民が参加し、屋内避難の呼びかけで近くの小学校と公民館に住民が駆け込みました。


さらに、政府はホームページ上でも情報発信を開始しています。「内閣官房 国民保護ポータルサイト」(文末のリンク参照)に弾道ミサイル落下時の避難方法を掲載しました。「弾道ミサイル落下時の行動について」と題し、有事の際に取るべき行動を次のように説明しています。


弾道ミサイルは、発射からわずか10分もしないうちに到達する可能性もあります。ミサイルが日本に落下する可能性がある場合、国からの緊急情報を瞬時に伝える「Jアラート」を活用して、防災行政無線で特別なサイレン音とともにメッセージを流すほか、緊急速報メール等により緊急情報をお知らせします。


(1)速やかな避難行動

(2)正確かつ迅速な情報収集


行政からの指示に従って、落ち着いて行動してください。

屋内にいる場合、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する

さらに3つの場面を想定し、メッセージが流れたら以下のように行動するよう具体的な説明がなされています。


【屋外にいる場合】

できる限り頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難する。そして、もし近くにミサイルが落下した場合には、口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する。


【建物がない場合】

物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。


【屋内にいる場合】

窓から離れるか、窓のない部屋に移動する。そして、近くに落下した際には換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。


その他、【自動車の中にいる場合】は車を止めて頑丈な建物や地下に避難してください。燃料のガソリンなどに引火する危険があるからです。周囲に避難できる頑丈な建物や地下施設がない場合には、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。また、高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください(弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&Aより引用)。


ゴールデンウィーク前だったと思いますが、あるメディアから「自宅に核シェルターを設置した場合の費用や実例を調査しており、情報を持っていれば教えてほしい」と相談を持ち掛けられたのを思い出しました。あいにく無知な私は協力できませんでしたが、シェルターへの関心が高まるのも、うなずける話です。自分と家族の生命と財産を守れるのは、自分だけだからです。


国際社会は北朝鮮包囲網の構築を急ぐべく、イタリアで5月下旬に開催されたG7(主要国首脳会議)で、「北朝鮮は即時に全ての関連する安保理決議を順守し、全ての核・ミサイル計画を完全、検証可能かつ不可逆的な方法で放棄しなければならない」との内容を首脳宣言に盛り込みました。「北朝鮮は国際の平和と安定に対する新たな脅威」との認識で一致しました。


今、われわれ日本国民ができることは「備えあれば憂いなし」の精神に基づいた、有事の際の準備しかありません。その第一歩となるのが情報収集です。本稿をきっかけに、危機管理能力を高めていただけることを切に願っています。


最終更新日:2017年06月27日


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