ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
次世代住宅ポイント制度 その対象となる住宅&リフォームとは?

2019年06月18日

平賀功一

次世代住宅ポイント制度 その対象となる住宅&リフォームとは?

次世代住宅ポイント完全解説 #2

次世代住宅ポイント制度 その対象となる住宅&リフォームとは?

写真:アフロ

自民党幹部から消費増税「再々延期」発言が噴出 住宅ポイント制度への影響は?

4月中旬、自民党の幹部から消費税率10%への引き上げ時期を延期する可能性に言及した発言が飛び出しました。同時に「(増税を)やめるとなれば、国民の了解を得なければならないから、信を問うことになる」と衆参同日選挙を連想させる発言まで噴出です。


もし、今年10月に予定されている10%増税が延期されたら、次世代住宅ポイントはどうなるのでしょうか?―― 本制度は税率引き上げ前後の需要変動を平準化させるのが狙いですから、間違いなく延期されるでしょう。中止(廃止)という選択肢は皆無と考えます。対象期間がそっくりそのまま順延されるはずです。今後、発表される経済指標から目が離せません。 

ポイント付与の対象となる新築住宅 5パターンの要件

写真:アフロ


ここからは次世代住宅ポイント制度の対象となる住宅とリフォームについて、その種類(パターン)と要件を解説します。本制度は消費増税による景気の落ち込みを回避するのが主目的ですが、同時に長期耐用住宅の普及を後押しする狙いもあります。そのため、省エネ性や耐震性に優れた住宅、高齢者にやさしい仕様への改修など、住宅の“スペックアップ”に資する住宅とリフォームにしかポイントは付与されません。指定された要件をすべて満たす必要があるのです。


私自身、「復興支援・住宅エコポイント」と「省エネ住宅ポイント」の両方を利用しています。当時、住んでいた分譲マンションが東日本大震災の被害を受けたため、その補修工事により約332万ポイントを管理組合で取得しました。また、マンション売却後、一戸建て住宅へ引っ越した際、45万ポイントを付与されました。省エネ性や耐震性、バリアフリーなど、ポイント加算を意識して住宅設計したのが奏功しました。


ポイント発行の対象は「新築住宅」と「リフォーム」に大別されます。まずは前者の新築住宅の5パターンについて、それぞれの要件を列記します。 


パターン1:注文建築により住宅を新築する

  • 自ら住むための住宅であること
  • 2019年4月1日~2020年3月31日までに工事請負契約を締結。その後、同じく2020年3月31日までに着工し、2019年10月1日以降に引き渡しを受けること
  • 一定の性能を有する住宅であること(注1)


パターン2:分譲された新築住宅を購入する

  • 自ら住むための住宅であること
  • 2018年12月21日以降に売買契約を締結し、2019年10月1日以降に引き渡しを受けること
  • 一定の性能を有する住宅であること(注1)


パターン3:すでに完成済みの新築住宅を購入する

  • 自ら住むための住宅であること
  • 2018年12月20日までに建築基準法に基づく検査済証が発行されていること
  • 2018年12月21日から2019年12月20までに売買契約を締結すること
  • 2019年10月1日以降に引き渡しを受けること
  • 一定の性能を有する住宅であること(注1)


写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート


(注1)一定の性能を有する住宅とは?

パターン1からパターン3の新築住宅と認められるには、以下(a)~(h)いずれかの住宅・性能に該当する必要があります。 

(a)認定長期優良住宅 

(b)認定低炭素住宅 

(c)性能向上計画認定住宅(省エネ性能に優れた住宅) 

(d)ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス) 

(e)断熱等性能等級4または一次エネルギー消費量等級4以上の性能 

(f)劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2以上の性能 

(g)耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上の性能または免震建築物 

(h)高齢者等配慮対策等級3以上の性能



一戸建て・マンションを問わず、新築住宅の販売方法は「青田売り」が主流です。竣工前に完売するのが理想ですが、すべてが順調に行くとは限りません。そのため、完成済みの新築住宅を購入するケースがパターン3です。前回の「省エネ住宅ポイント」から導入されています。


パターン4:旧耐震基準の住宅を取り壊し、新たに注文建築により建て替え、あるいは新築住宅(完成済みを含む)を購入する

  • 自ら住むための住宅であること
  • 旧耐震基準の住宅とは、1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認された住宅
  • 取り壊しの完了日が2018年12月21日以降であること
  • ポイント発行申請者が自ら旧耐震住宅の解体工事を発注すること
  • 取り壊した住宅の敷地と新築された住宅の敷地は別敷地でもかまわない


首都直下地震や南海トラフ巨大地震の切迫性が高まるなか、旧耐震住宅の早期除却は喫緊の課題です。ポイント制度を活用して、一歩でも前進させようというわけです。もはや耐震改修では不十分で、建て替えにまで踏み込まざるを得ないほど、行政が強い危険意識を持っているのです。


パターン5:家事負担軽減に資する設備を設置した住宅を、注文建築あるいは新築購入(完成済みを含む)する

  • 自ら住むための住宅であること
  • 当該住宅が「一定性能を有する住宅(注1)」かどうかは問わない
  • 家事負担軽減に資する設備とは、以下の6種類の設備(注2)とする


(注2)家事負担の軽減に資する設備とは?

  • ビルトイン食器洗浄機
  • 掃除しやすいレンジフード
  • ビルトイン自動調理対応コンロ
  • 浴室乾燥機
  • 掃除しやすいトイレ
  • 宅配ボックス

ポイント付与の対象となるリフォーム  4パターンの要件

写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート


続いて、ポイント付与の対象となるリフォームの内容・要件について解説します。なお、新築時にポイントを取得し、その後にリフォームを行った場合、一つの住宅について、新築とリフォームの両方でポイントを申請することはできません。ご注意ください。 


パターン1:下記(1)~(8)のリフォーム工事を行う

  • 自己居住の住宅には限定されず、借家や親の家のリフォーム工事なども対象となる
  • 2019年4月1日以降に工事請負契約を締結し、2020年3月31日までに着工。2019年10月1日以降に工事完了・引き渡しを受けること


(1)開口部(ガラスや窓、ドアなど)の断熱改修

(2)外壁、屋根・天井または床の断熱改修

(3)エコ住宅設備の設置(注3)

(4)バリアフリー改修(注4)

(5)耐震改修(旧耐震基準の住宅を現行の耐震基準に適合させる改修工事)

(6)家事負担の軽減に資する設備の設置(注2)

(7)リフォーム瑕疵保険への加入

(8)インスペクションの実施(検査日が2018年12月21日以降であること)


(注3)エコ住宅設備とは? 

  • 節水型トイレ
  • 高断熱浴槽
  • 高効率給湯機(エコキュート、エコジョーズなど)
  • 節温水栓(手元止水機能の付いた水栓など)
  • 太陽熱利用システム(屋根や軒先に設置した太陽の集熱器や蓄熱槽のこと)


(注4)バリアフリー改修とは?

  • トイレや浴室、廊下、居室などへの手すりの設置
  • 玄関や廊下、トイレ、浴室などの段差の解消
  • 車いすの走行を容易にするための廊下幅の拡張
  • ホームエレベーターの新設
  • 衝撃を緩和する畳の新設または入れ替え


パターン2:若者世帯あるいは子育て世帯が中古住宅を購入し、同時にリフォームする

  • 若者世帯とは、2018年12月21日時点でポイント申請者が40歳未満の世帯
  • 子育て世帯とは、2018年12月21日時点で18歳未満の子を有する世帯
  • 自ら住むための中古住宅(×新築)であること
  • 売買契約締結後3カ月以内にリフォーム工事の請負契約を締結すること


パターン3:若者世帯あるいは子育て世帯が現に居住している自宅をリフォームする

  • 若者世帯とは、2018年12月21日時点でポイント申請者が40歳未満の世帯
  • 子育て世帯とは、2018年12月21日時点で18歳未満の子を有する世帯


今回、世相を反映して「子育て支援・働き方改革」がコンセプトに取り入れられました。かなり愚直ですが、本制度の特筆すべき施策です。 


パターン4:安心R住宅を購入し、同時にリフォームする

  • 安心R住宅とは耐震性があり、インスペクションが実施されている中古住宅
  • 若者世帯・子育て世帯かどうかは問わない
  • 自ら住むための住宅(安心R住宅に限定)であること
  • 売買契約締結後3カ月以内にリフォーム工事の請負契約を締結すること


以上、色々なパターンがあることが、お分かりいただけたと思います。これを契機に各パターンに合致するよう、マイホームを取得あるいはリフォームするのも一法です。


せっかくの制度を利用しない手はありません。本コラムを参考に、上手な活用法を見つけてください。


参考サイト

最終更新日:2019年06月18日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。