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相続した実家はどうすればいい? 今こそ知っておきたい「空き家...

2018年05月16日

イダツカ・ノサ

相続した実家はどうすればいい? 今こそ知っておきたい「空き家の活用法」

さまざまな活用法が存在!

相続した実家はどうすればいい? 今こそ知っておきたい「空き家の活用法」

写真:ペイレスイメージズ/アフロ

なんと、全住宅の約7戸に1戸が空き家という状態!?

近年、マスコミなどでも耳にする機会が増えてきた「空き家問題」。5年に1回実施される総務省統計局の「住宅・土地統計調査」からも、年々空き家が増え続けていることがよくわかる。この20年間だけを見ても、なんと1.8倍に。ちなみに全国の空き家の数約820万戸というのは、日本の全住宅の約7戸に1戸が空き家という計算になるから驚きだ。


総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査 特別集計」より引用


その原因の多くは、自宅を所有する人々の高齢化。自立した生活をするのが難しくなり、介護施設への入居や子どもの家への転居などによって空き家になってしまうケースが多いのだとか。超高齢社会を迎え、今後高齢者が急激に増えていくことが予測される日本。それに比例して、「空き家問題」もさらに深刻化していきそうだ。


では、そもそも空き家をそのまま放置しておくと、何が問題なのだろうか。活用法を探る前に、空き家問題のエキスパートである「NPO法人 空家・空地管理センター」代表理事・上田真一さんに、空き家をそのままにしておくことのリスクについて話を伺った。


「空き家を放置した場合に起こりうる危険性としては、『老朽化による倒壊』『景観の悪化』『放火による火災』『不審者による治安の悪化』などが挙げられます。なかでも、近隣からの苦情としてもっとも多いのは、庭の草木が成長して景観を悪化させるケースです」(上田さん・以下同)。

空き家の活用法がわからない人におすすめなのは「借り上げ」!

上田さんの話から、空き家を放置しておくとさまざまなリスクがあることがよくわかった。とはいえ、空き家は立派な資産であることに間違いない。上手に活用する方法はないのだろうか。


「私たちのところにも、『どのように活用すればいいの?』『何から手をつけたらいいの?』といった相談がよく寄せられます。空き家の活用パターンとしては、大きく分けて売却・賃貸・解体・自分で住むの4つ。管理や税金の維持費をなくしたいなら売却、安定した賃貸収入を得たいなら賃貸、管理の手間から解放されたいなら解体など、それぞれにさまざまなメリット・デメリットがあります」


【空き家の活用パターンとメリット・デメリット】

◎売却

(メリット)

  • 手間がかからず、お金の持ち出しもない
  • 現金化して、兄弟での平等分配が可能になる

(デメリット)

  • 家族との想い出が詰まった家を売却する罪悪感から、精神的な負担がともなう


◎賃貸

(メリット)

  • 家を手放さなくてすむ
  • 空き家管理の手間から解放される
  • 安定した賃貸収入が見込める

(デメリット)

  • 居住後、インフラなどの管理責任が問われる
  • リフォーム費用が数百万円かかることも


◎解体

(メリット)

  • 空き家管理の手間から解放される
  • 「古家付土地」より高く早く売却できる

(デメリット)

  • 住宅用地特例の対象から除外され、固定資産税・都市計画税が増額する
  • 解体費用として一般的には100~200万円程度が必要(木造2階建て延床30坪の場合)


◎自分で住む

(メリット)

  • 家を手放さなくてすむ
  • 空き家管理の手間から解放される

(デメリット)

  • 現在の住まいを手放して引っ越さなければいけない


上田さんによると、「空き家をどう活用すればよいか決めかねている」という人も少なくないのだとか。同センターでは、そういった方々に向けて、独自の「借り上げ」制度を提供している。


「私たちが提供している借り上げ制度『AKARI(あかり)』は、空き家を投資事業者が借り上げてリフォームを実施し、他の人にサブリースをするというサービス。投資負担ゼロで空き家を活用でき、今後どうするかの決断を先延ばしにできます。管理は投資事業者と入居者が行うため、管理の手間や近隣からのクレームに悩まされることもありません」

ゴミ屋敷など、活用が非常に難しいケースでもアイデア次第!

写真:ペイレスイメージズ/アフロ


当たり前だが、建物の状態がいい空き家や、駅近などアクセスがいい空き家は、比較的スムーズに活用することが可能。ところが、なかには活用するには非常に条件が厳しい空き家も存在する。ここからは、そうした悪条件の空き家物件を活用したという、同センターの例をご紹介しよう。


「相続した実家がゴミ屋敷。売却したいけれどもゴミの撤去費用約50万円が払えない、というケースがありました。そこで、室内にゴミがある状態での購入という条件付きで不動産会社にアタック。結果、所有者さまはゴミの撤去費用を支払うことなく、売却を実現できました」


また、役所から改善の通知が届いたものの、かなりの狭小地で通常の方法で売却するのは難しいというケースを解決したことも。


「このときは、当センターの担当者が協力事業者である不動産会社とともに、隣に住まれていた方に売却をアプローチ。すると、購入したいというお返事をいただき、売買が成立しました。レアなケースではありますが、隣家の方に売却するというのも空き家問題解決の手段として有効だと言えるでしょう」


そのほか、連棟住宅で解体が不可能な物件を扱った際は、賃貸として利用する提案を投資家へ行って売却を実現させたという。また、近隣に住宅やスーパーがない不便な場所にあった空き家を、空港近くの物件であることから旅行者用の貸別荘にするという方法で再生へと導いたこともあるのだとか。


このように空き家の活用法は、実にさまざま。「どうせうちの空き家は無理…」とあきらめてしまう前に、まずはプロに相談してみよう。そういった一人ひとりのアクションが、きっと日本の「空き家問題」解決へとつながっていくに違いない。


【参考サイト】

【取材協力】

最終更新日:2018年09月03日

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