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「事故物件住みます芸人」に聞く、事故物件で暮らすということ

2019年06月27日

イダツカ・ノサ

「事故物件住みます芸人」に聞く、事故物件で暮らすということ

事故物件のリアル体験

「事故物件住みます芸人」に聞く、事故物件で暮らすということ

世界初!?「事故物件住みます芸人」の松原タニシさん(筆者撮影)

7年間で7つの事故物件を渡り歩いた「事故物件住みます芸人」!

8万部を超える大ヒットを記録した松原さんの著書『事故物件怪談 恐い間取り』二見書房(筆者撮影)


賃貸物件のなかには、かつて殺人の舞台となった部屋や自殺、孤独死があった部屋が存在する。ほとんどの人は、そういった「事故物件」には住みたくないと思うはず。ところが実は、好き好んで「事故物件」に住んでいる芸人がいる。それが、「事故物件住みます芸人」として人気急上昇中の松原タニシさんだ。


「2012年から、ほぼ1年単位で事故物件を渡り歩いています。これまで、大阪・東京・千葉で7つのワケあり物件での生活を経験。現在は、大阪と東京で2つの事故物件を行き来しながら暮らしています。ちなみに、これまでに住んだ事故物件の前住人の死因は、1軒目から順に殺人→殺人→自殺→薬の過剰摂取→自殺→自殺→自然死です」(松原タニシさん/以下同)


そんな松原さんが、事故物件での体験をリアルに綴った著書『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)は、8万部を超える大ヒットを記録。それによると、ビデオカメラに「一反もめん」のような白い帯状の物体が映し出されたり、マンションの前でひき逃げに遭ったり、玄関のドアをガチャガチャする音が聞こえたりと、いくつもの恐ろしい体験をしているようだ。


「頭痛や耳鳴りが止まらなくなったり、得体の知れない倦怠感に襲われたり、気絶してしまったりしたこともあります。ただ、事故物件との直接の関連性は不明。最初は事故物件のせいにしていましたが、途中からは自分の心の問題だと思うようにしました」


そうポジティブに語ってくれる松原さんが、事故物件で暮らし始めることになったキッカケは何だったのだろう。


「もともと、幽霊や事故物件に興味があったわけではありません。キッカケは、テレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』の怪談トークイベント。それに参加させてもらった際に、松竹の養成所の近くにあるアパートにまつわる恐い話をしたんです。そこに住んだ若手芸人が、次々に養成所に来られないような状態になってしまったという実話なんですけども…。すると、北野さんから『そこに住んでみろ!』と無茶ぶりをされたのです。ところが、そのアパートは諸事情で借りることができませんでした。そしたら、北野さんが別の事故物件を探してきてくれ、そこでの暮らしを定点カメラで撮影して放送するという企画の一環で、事故物件ライフがスタートしたのです」

事故物件選びのポイントは、基本的に一般の物件探しと同じ!

テレビの怪談企画や怪談イベントで活躍。また、心霊スポット巡りの様子をインターネットでも配信している(筆者撮影)


テレビ番組の企画がキッカケとなって、「事故物件住みます芸人」としての第一歩を踏み出した松原さん。それ以降、複数の物件を渡り歩いているが、どうやって事故物件を見つけているのだろう。


「2軒目は、たまたま入った街の不動産屋さんで見つけました。最初は『事故物件でもいいので安い部屋はないですか?』とアプローチしたのですが、事故物件ではない単に安いアパートばかりを紹介されて。途中から単刀直入に『事故物件ありますか?』と聞いてみると、『殺人』『自殺』『病死』の物件をピックアップしてくれたのです。3軒目に住む頃からは、不動産仲介業を営む大石さんという方が、ボランティアで事故物件を紹介してくれるように。彼のおかげで、部屋を探す手間が省けるようになりました」


「事故物件ありますか?」と聞いて、普通に事故物件を紹介してもらえるという事実にびっくり。ちなみに、松原さんが事故物件を選ぶときのこだわりポイントについて聞いてみた。


「基本的には、立地と家賃の安さ。一般の住まい探しと、あまり変わらないですね。あと、しいて言うなら前住人の亡くなり方でしょうか。せっかくなので、いろいろなケースの部屋に住んでみたいと思っています」

事故物件に住み続ける理由

「事故物件のおかげで、芸人としての今がある」と語る松原さん(筆者撮影)


事故物件ライフを通して、これまで数々の恐怖体験をしてきた松原さん。そこまで身体を張って、事故物件に住み続ける理由はあるのだろうか。


「まず、相場よりも安い部屋に住めるというのが一番の魅力。たとえば5軒目に借りた大阪の3DKの部屋は、もともとの家賃が7万5000円だったのに、3万円で借りることができました。また、多くの物件が敷金・礼金なしなので、新生活の初期費用を抑えられるのも大きなポイントです」


物理的なメリットだけでなく、事故物件は松原さんの心にも影響を与えたという。


「まず、度胸がつきました。誰もが恐がる事故物件に住んでいるという事実が自信となり、多少の無理難題がふりかかってきても、『大丈夫!』と立ち向かえるようになったのです」


また、この部屋で人が亡くなったんだという事実をリアルに感じることで、人生には限りがあるということを強く意識するようになったのだとか。


「やりたいことをやらなければ、人生もったいないと思うようになりました。嫌な思いをしたときも、腹を立てているとその時間が無駄なので早く気持ちを切り替えよう、とポジティブに物事を捉えるようになったのです」


もちろん、『事故物件住みます芸人』として、今のポジションを獲得することができたのも、事故物件での新生活をスタートさせたからこそ。松原さんのケースはレアとはいえ、住まいというものは人生に大きな影響を与える存在。何事もうまくいかずに悩んでいる人や、このままでいいのかとくすぶっている人は、引っ越しで心機一転を図ってみてはいかがだろう。


取材協力

最終更新日:2019年06月27日

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