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親が亡くなった後、実家の片付けや遺品の整理はどうすれば?

2019年09月02日

イダツカ・ノサ

親が亡くなった後、実家の片付けや遺品の整理はどうすれば?

専門会社に丸投げもできるけど…

親が亡くなった後、実家の片付けや遺品の整理はどうすれば?

写真:アフロ

働きながらの片付け…、かかった期間はトータルで2ヵ月! 

別居している一人暮らしの高齢の親が亡くなった場合、それまで暮らしていた家をどうするのかという問題が発生する。持ち家の場合は空き家になってしまうので、引っ越して自分がそこに住むのか、そのままにしておくのか、貸すのか、売るのかといった選択を迫られるだろう。賃貸の場合はというと、民法896条で「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」とされているため、賃貸借契約も相続人に承継されるのだが、実際は引き払うケースが多いはずだ。


いずれにもしても、まずやるべきことは主を失った家の片付けや遺品の整理。といっても、人生でそう何度も経験することではないので、どうすればいいのかわからないという人も多いだろう。そこで、実際に別居している一人暮らしの高齢の親が亡くなり、家の片付けや遺品の整理を経験した人の体験談をもとに、どのように行動すればいいのかを紹介しよう。


3年前の秋、車で約30分のところで一人暮らしをしていた、98歳の父親を病気で亡くしたSさん(75歳)。それにともない、生まれて初めて主を失った家の片付けや遺品の整理を行うことになったという。ちなみに、Sさんの父親が住んでいたのは、兵庫県神戸市にある3K(約45m2)の賃貸物件。40年以上にわたって夫婦仲睦まじく暮らしていたが、奥さんに先立たれてからはSさんたち子どものサポートを受けながら一人暮らしを続けていた。


父親宅の片付けや遺品の整理をはじめるにあたってSさんがまずやったのは、賃貸借契約の解約手続き。その後、電話・ガス・電気などライフラインの解約手続きを行ったという。そして、兄弟夫婦たちと一緒にいるものといらないものをある程度分別し、あとは遺品整理の会社に片付けを依頼。最後に物件オーナーに部屋をチェックしてもらい、退去が完了したという。文字で並べると淡々と事が進んだように思えるが、仕事の合間を見つけての作業ということもあって、トータル2ヵ月くらいの期間を擁したのだとか!

プロに丸投げしないことで、お金に代えられない大切な品々との出会いが!

写真:アフロ


では、ここからは実際にSさんに体験談を聞いていこう。まず、遺品整理を行う会社はどうやって見つけたのだろうか。


「インターネットを検索し、めぼしい会社を複数社ピックアップ。相見積もりを取りましたが、最終的には電話応対の丁寧さや対応の素早さが決め手になりました。両親が長年暮らした大切な家の片付けということもあって、できるだけ信頼できそうな会社に依頼したいと思ったのです」


近年は、遺品整理会社のサービス内容も充実。遺品の査定や買い取り、供養、不用品の処分、ハウスクリーニングのほか、家をまるごと供養するために僧侶の出張サービスを行っている会社もある。基本的に、片付けや遺品整理は専門会社に丸投げすることが可能。にもかかわらず、まず遺された家族で片付けを行った理由について、Sさんは次のように語る。


「一緒に住んでいなかったこともあって、何がどこにあるのかもわからない状態でした。タンスの引き出し一つひとつを開けていきながら、その中身を確認。遺しておいたほうがいいものとそうでないものを、兄弟で相談しながら分類していきました。父親が何十年もつけていた日記を発見したときは、感動。思わず作業の手をとめて、読みふけってしまいました。今でもその日記は大切に保管しています」


まず自分たちで片付けを行うことで、そういったお金には代えられない品物を見つけることができたのがメリットだったとか。ちなみに、Sさんの子ども時代からの写真が詰まったアルバムを発見したときも、思わず時間を忘れてページをめくっていたという。


では、遺品整理のプロに頼んでよかった一番のメリットは何だったのだろう。もちろん、不用品の処分も含めて、部屋をキレイにしてもらえるのが大きなメリット。ただSさんによると、それ以上に頼んでよかった点があったという。


「ある程度、形見分けを行ったとはいえ、父親が愛用していた思い出の品々すべてを引き取るわけにはいきません。かといって、捨ててしまうのも忍びない。そんな遺族の気持ちに寄り添い、お焚き上げなど遺品を供養してくれるサービスはとてもありがたかったです」

独自の作法がある仏壇の扱いには注意が必要!

写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート


3K(約45m2)のそれほど大きくない賃貸物件で、かつ専門のプロに依頼したとはいえ、40年以上にわたって両親が暮らした家を片付けるのはとても大変だったと振り返るSさん。自身の経験をもとに、親が亡くなったときの片付けや遺品の整理についてアドバイスをもらった。


「まず親が元気なうちに、何がどこにあるのかを教えてもらっておくことが大事。特に、金融機関の通帳や印鑑、各種契約書類の保管場所は、キチンと把握しておいたほうがいいでしょう。また、ライフラインをはじめもろもろの契約先についても確認しておくこと。電気やガスの自由化によって契約先が変わっている可能性があるので、気をつけてください」


遺品整理のプロに丸投げするのではなく、自分たちで片付けを行う場合は、できるだけ大勢で行うのもポイントだという。


「まず、子ども世代の私たちが歳を取っているので体力的にツライ。人手は、多いに越したことはありません。また、兄弟で片付けを行う場合、不要なモノとそうでないものを相談しながら決められるのがメリット。たとえば自分にとっては何でもないものでも、兄弟にとっては大切な思い出の品だったということがありますからね。あと、弟の奥さんが手伝ってくれたのですが、女性がいてくれたのも大助かり。私たち団塊世代の男たちと違い、片付け上手なので非常に助かりました」


また、Sさんが細心の注意を払ったのは、仏壇の扱い。ご先祖を祀ってある仏壇は、通常の家具とはその扱いが異なるという。


「引っ越しの際は部屋から最後に出し、新たな家には最初に運び込むなど、運び出しや運び入れの作法があります。それに、自分たちで運ぶとなると輸送中の傷や破損が心配。なので、まだ使える家財道具と合わせて、引っ越し会社に依頼して輸送することにしました」


ちなみに、部屋の片付けや遺品の整理でかかった費用は、小型トラック1台分ほどの不用品の量で13万円。仏壇や家具の輸送でかかった費用は7万円だったという。



遺品整理や引っ越しのプロのサポートを受けたとはいえ、亡くなった親の部屋の片付けや遺品の整理は、自分の家の引っ越しよりも大変だったというSさん。高齢で一人暮らしをしている親がいる人は、親や兄弟と相談したり今から少しでも考えておくのがいいだろう。

最終更新日:2019年09月02日

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