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人は「猫に埋もれる」ことが出来るのか? 村上邸その1

2017年04月06日

池内 万作

人は「猫に埋もれる」ことが出来るのか? 村上邸その1

俳優・池内万作のおうちコラム

人は「猫に埋もれる」ことが出来るのか? 村上邸その1

筆者達を出迎える仔猫たち

今回お邪魔したのは

こんにちは。

猫のいる家に押しかけてはあれやこれやと話を聞いている変な人間、イケウチです。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

前回までは多種多頭、猫、犬、カメ、ヘビが各三匹いるというお宅にお邪魔していましたが、今回からは再び猫に戻ります。

しかも激しく、ストイックに戻りたいと思います。

ということで今回は人間が二人、そして猫が六匹暮らす一軒屋にお邪魔してきました!


出迎えてくれた瑠衣さん。後ろの怪しい影はもちろん猫。


イケウチ「お邪魔します~」


瑠衣さん「お客さんやで~!(猫に)みんな、こんにちはして~」


笑顔と明るい関西弁で筆者とカメラマンを迎え入れてくれたのが、今回お世話になる村上瑠衣さん。

妻であり六匹の猫の母であり、海外マーケティング担当として巨大プロジェクトに携わる企業人でもあるのです。

お邪魔した家は猫用にチューンされた一軒屋。

六匹の猫のうち二匹は仔猫、そして三匹はなんと帰国猫というわけでして、今回も盛りだくさんの内容になりそうです。

というわけで、まずは瑠衣さんのご紹介から。

この人は「ホンモノ」だ

イケウチ「実は会社に勤めている人を取材するの、瑠衣さんが初めてなんですよ(笑)」

瑠衣さん「そうなんですか(笑)」


イケウチ「……やっぱ、忙しいんですか?」


瑠衣さん「朝はだいたい十時半出勤なので、九時半に家を出て。夜はだいたい十時を超えますねえ。繁忙期っていうか、この前まではフツーに毎日タクシー帰りで、だいたい日付を越えてました」


イケウチ「うわっ、そりゃあ大変っすね……」


瑠衣さんが働くのはなんと、あの「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」でお馴染みのスクウェア・エニックス社。

おそらくかなり忙しくて不規則な方に属する人でしょう。

週末はキチンと休みが取れるそうですが、平日は長く働き疲れて帰ってくるのだとか。


瑠衣さんに抱かれているのは仔猫のユキ。


カメラマン
「やっぱ、猫がいるのといないのとでは、癒され方は違います?」


瑠衣さん「違いますね~。猫って見てるだけで幸せやと思いません? 見てるだけで嬉しくて、ずっとそれを写真に撮って嬉しくて、そんな感じなんで(笑)」


そう言いながら、瑠衣さんは時折、猫の肉球をクンクンと匂いでいるのを筆者は見逃しておりませんでした。

筆者イケウチは、心の中で密かに思ったのです。


「この人は『ホンモノ』だ……」

マーケティングの仕事とは

常に猫がいる村上邸。


そんな風に肉球の匂いを嗅いでいますが、瑠衣さんは昨年発売された『ファイナルファンタジー15』のマーケティングを担当した方なのです。
ファイナルファンタジー(以後FF)と言えば、ドラゴンクエストと共に日本のRPGを牽引してきた凄まじく有名……というか日本のRPGの代表と言ってもいいでしょう。

なので、猫にはしばし寝ていてもらって、瑠衣さんの話を聞いていきたいと思います。


瑠衣さん「この前までマーケティングを担当していたFF15がやっと発売されまして(笑)。旦那は今、ドラゴンクエストの宣伝の方を」


イケウチ「おおおおお~、旦那はドラクエっすか!」


カメラマン「凄い~! じゃあ社内結婚というか」


瑠衣さん「そうですそうです」


イケウチ「マーケティングの仕事って、具体的にはどんなことするんですか?」


瑠衣さん「えーっと、私、元々海外でスクウェア・エニックスが作ったゲームを売る仕事をしてたんですね。だから海外の人に向けて宣伝したり、マーケティングしてたんですけど、今回は帰国して本社の開発の部署に入って、FF15の海外のマーケティング担当になったんです。海外のオフィスと連携して、海外のお客さんに売るためには、こんな宣伝素材を用意した方がいいんじゃないかとか、それを開発のチームに『こういうの作って下さい』ってお願いしたり、あと『こういう内容を入れたら海外に受けるんじゃないか』と提案してみたり」


イケウチ「宣伝だけじゃなく、ゲームの内容にも踏み込んでるんですねえ~」


瑠衣さん「開発部にいるんで、そうですね」


イケウチ「ああ、そうかそうか! ただの宣伝じゃなくて、開発チームの一員なんですね! マーケティング的視点から開発に携わるというか……」


瑠衣さん「そうなんです、そうなんです!」


イケウチ「ちなみに、どういう内容を増やすと海外で売れるかもしれないって思ったんですか?」


瑠衣さん「例えば……海外でゲームをする人の思考が、オープンワールドというか……日本はどっちかっていうとゲーム上、設定で決められた場所に行ければいいという感じなんですけど、向こうはゲームの中で見えてるところは全部行って冒険したいって人が多いんで。だから今回FF15は初めてのオープンワールドなんですよ」


お馴染みFF15 (画像提供:スクウェア・エニックス)


イケウチ「ほおおおお! 自由度が高いんですね!」


瑠衣さん「なんかむっちゃ宣伝口調になってきちゃいましたけど(笑)。今回はそれを採用しました。海外の人には、凄く良いみたいですよ」


そんな開発チームで働く瑠衣さんは凄い!

と、ただただ頷くだけの筆者イケウチでした。

そうそう。

ちなみにFF15のストーリーの一部はフルCGで映画化され、瑠衣さんはその担当もされたそうですよ。


映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」(画像提供:スクウェア・エニックス)


その吹き替えを、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演しているイギリスの俳優ショーン・ビーンさんが引き受けてくれた話、デジタル化された映像に於ける俳優の演技、お金ベースと気持ベースのビジネスの違い、なんて話も面白かったんですが、これを書き始めると今回の話はそれで終わっちゃいますからね。

そろそろ猫と家の話に戻りたいと思います。


筆者の周りを探索する仔猫のカイ。仔猫はやはり好奇心が強くフレンドリー。

村上家の面々

というわけでいきなり脱線しましたが、猫たちの紹介を!

まずは一番古参のキキとジジ。

瑠衣さんの趣味が垣間見えるようなネーミングですね。


この家で一番強い猫、キキ(メス五歳)。


キキと同じく一番最初に瑠衣さんのところに来た猫、ジジ(ハチワレ靴下、オス五歳)。


この二匹は瑠衣さんがイギリスに住んでいた時に初めて飼った猫たち。

近所で仔猫がたくさん生まれてそれを引き取ったのが瑠衣さんの猫人生の始まりなんだそうです。

キキはゴロゴロと機嫌良さそうにしていたら突然攻撃してくるというツンデレ女子。

一方のジジはおっとりとした性格。

人と同じかどうかは分かりませんが、オスの方がオットリしていてちょっと間抜けだったりすることが多いようですよ。


三匹目も同じくイギリス時代に保護したミミ。まだ仔猫だったミミは、雨の日に瑠衣さん宅の庭に迷い込んできたのだそうです。


ミミ(メス四歳)。すぐには出てこないが、ちょっとすると姿を現してくれた。


四匹目はトラ。帰国後に東小金井で猫の保護活動を行っているお友達が捕獲したのを引き取りました。

知らない人が苦手なトラは、一階のベッドの中で、我々が帰るのを息をひそめて待っているのだそうです。

ゴメンね。お邪魔してますよ。

無理に引っ張り出してくるのも可哀相なので、この段階ではまだ写真はなし。


そして最後に、最近この家にやってきた兄弟仔猫のユキとカイ。

白い方がユキで茶色い方がカイ。

可愛い盛りですな。

瑠衣さんの家の猫は近所からもらったり、迷い込んできたり、あるいは町の中で保護されたりした猫たちです。

この子たちも、同じように保護された仔猫たちでした。


新参者の兄弟仔猫たち。背後にはゲーム機が。


瑠衣さん「ユキとカイは、ヘソの緒がついたままダンボール箱に入れられていたみたいなんです」


カメラマン「生まれてすぐに捨てたってことやね。ひどいなあ」


イケウチ「『どうしたらいいのか分からない』ってなるところまでは分かるんだけど……」


カメラマン「でも、『捨てるなよ』って思うね」


瑠衣さん「そうなったら保健所……って話じゃないですか。今の世の中なら『誰かもらってくれないか』って拡散くらい出来るのに。『せめてそれくらいはやって!』って思うんですけどね」


ちっちゃい命をうちらの身の丈に合った範囲で助けたい。

あと二匹ならなんとかいけるかなぁ。

そんな思いで、瑠衣さんと旦那さんは二匹を引き取ったのだそうです。


仔猫が生まれちゃって捨てるくらいなら去勢をしろと思うし、捨てる前にももっとやれることがあるはずです。

猫も一生懸命生きてますからね。

あんまりしつこく言う気はないですけど、生きてますから。

一番幸せな時

イケウチ「しかしまあ、最初はたったの二匹だったのに、庭に迷い込んできて一匹増え、日本に帰ってきたら友だちが捕獲してまた一匹増え。そしてさらに二匹増え(笑)」


瑠衣さん「ねえ~。猫カフェ経営出来るんじゃないかと思ってます(笑)」


と、ここで気になっていたことを聞いてみたいと思いました。

猫好きなら誰もが一度は想像したことがあるだろう「あの」状況が、この家では起こっているのではないだろうか?

筆者のうちには猫が二匹いますが、それでは全然足りないのです。

六匹もいれば、もしかして……


イケウチ「今まで取材させて頂いたお宅の中で、今のところ猫最多数ということで質問させて頂くんですが……」


瑠衣さん「はいはい」


イケウチ「……猫に埋もれることって可能なんですか?」


瑠衣さん「可能です。一番幸せな時かも(笑)」


イケウチ「……おおお」


瑠衣さん「この子達、人が好きなんで、休みの日に旦那と二人で寛いでると全員大集合します。気がついたら周りに猫がだぁーって。それで旦那はソファーにデロ~ンと座って、ミミをお腹の上に載せて、『ちょっと見えへん、見えへん』って言いながらゲームをするんです。それが楽しいらしいです(笑)」


イケウチ「なるほど~!! ちなみに、猫のお気に入りのゲームとかあります?」


瑠衣さん「えっと、宣伝ってわけではないんですけどFF15の中に、釣りのミニゲームがあって、それにはトラが凄く食いつきますね。魚が動いてるのが見えると『わっ、わあ~!』ってなってます」


イケウチ「あははは」


夫婦が猫に埋もれているソファー。


というわけで、今回はここまでです。

いやいや、猫に埋もれることって出来るんですねえ~。

猫のゴロゴロの周波数は怪我の治りを早くしたりするそうですからね。

疲れた時は機嫌のいい猫に埋もれるに限るのかもしれません。

そして、久しぶりにゲームとかやってみようかなあ……

なんて真剣に思った取材でもありました。

しかし今回で終わりじゃありませんからね。

この次はイギリスと日本のペットや住宅事情の違い、そして猫が空を飛び海を越える話なんかを中心に聞いていきたいと思います。


それでは次回をお楽しみに!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


【取材協力】


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年04月07日


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