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関口知宏のおうち・リフォーム編

2017年07月14日

池内 万作

関口知宏のおうち・リフォーム編

俳優・池内万作のおうちコラム

何かを嘆いているせっさん。腰が痛いわけではない。

何かを嘆いているせっさん。腰が痛いわけではない。

まずはご挨拶

前回のDIYで作ったワークデスクで快適にカチャカチャと文章を書いているイケウチです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

最近は、以前のように一日中ソファーで過ごすことはなくなり、文章を書く時にはキチンと机に向かうようになりました。

お付き合い頂いた皆様のおかげですねえ。

ありがとうございます!

そんなわけで今回も最後までよろしくお付き合い下さい~!!


さてさて、今回は「せっさん」の家っすな。

と言われても意味が分からないですよね。

「せっさん」はわりと近くに住んでおり、たまに家に遊びに行き、昔ドラマで共演した縁もある、イケウチの友人です。


そうなんです。

今回は俳優・タレント・旅人そして音楽家としても活躍する関口知宏さんのお宅にお邪魔させてもらいました~!

NHK「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」でご存じの方も多いでしょう。ノホホンと旅をしている印象をお持ちかもしれませんが、実はせっさん、結構DIYとかを(好きではないが、必要に迫られ)やったりするのですよ。

取材の前に

定位置で寛ぐせっさん。


せっさん「前にも家に取材が入ったことあるんだけどさあ……」


イケウチ「はいはい」


せっさん「リフォームの話とかいくらしても、『うわー、台所なんにもないですね、モノ少ないですね、広いですね、お金持ちですね、いいですねえ~!!』で終わっちゃうのよ。そうならないようにしてくれるとありがたいなあ~」


と、リビング&キッチンを見渡すせっさんと筆者。


こんなやり取りが取材の前にありました。

確かにこの部屋は広いし、衝撃的にモノも少ない。

さらにこの部屋は「大橋巨泉さんを初めとした芸能人が、番組打ち合わせのために共同購入した」という歴史もあり、取材する側もついついそっちを取り上げてしまうのでしょう。

でも筆者はそういうことには興味がありません。

実はせっさん、「一度始めたら細部にまで徹底的にこだわって、完成イメージを追い続ける」という、ねちっこ~い一面を持ち合わせており(笑)、軽い気分で始めたプチリフォームが結構な大ごとに発展してしまうんですねえ。

筆者が興味があるのはそんな話。

それではさっそく話を聞いていきましょう!

リフォームをした経緯

せっさんがこの家に住み始めたのはもう二十年ほど前のこと。初めはリフォームなんてする気はなかったのですが、収納スペースの少なさに音を上げ、バーカウンターだったこの板の下に収納スペースをつくることにしたのだそうです。

せっさんは部屋を「『バカじゃないのか!』ってくらい真っ白」にしたかったので、色は当然純白をチョイス。


バーカウンターだった板の下に引き出しを配置。


奇跡的にカウンターの下にピッタリと納まる組み立て式の収納家具を発見。

あまりにもピッタリで、床が歪んでいてギリギリ入らないなんていうハプニングもあったそうですが、無事に収納作りは終了!!

となるはずだったんですが……

この家の壁紙は元々クリーム色で、そこに経年劣化が加わり部屋の壁は黄ばんだ感じになっていたんだとか。


せっさん「収納だけが燦然と真っ白だから、部屋が黄色く見え始めちゃって(笑)」


イケウチ「ははは」


せっさん「そしたら管理人さんが『壁紙の上から塗れるヤツがあるよ』って教えてくれて。それで『やるかぁ!』と始まっちゃったのよ」

せっさん、壁を塗る 

最初に塗り始めたのがこの部分。


というわけで壁紙の上から漆喰を塗ることに。

といっても、ただ塗ればいいというわけではありません。

家具を全て壁から離し、壁柱、スイッチ、ドア枠等々に全て養生を施し、大量の漆喰を部屋に運び込み、その後にようやくこの広い居間の壁を塗り始めることが出来るのです。


イケウチ「お金と時間、けっこうかかったんじゃない?」


せっさん「お金はかかってない。業者さんが安くやってくれるって言うのに、さらにケチって、自分でやったから」


イケウチ「自分でやった!?」


せっさん「今思えば『頼んでおけばよかった~!』って値段だったんだけどね(笑)」


イケウチ「だから結構塗りが雑なのね(笑)」


せっさん「わざと雑にしたのよ。完璧にしちゃうとさあ、全部完璧じゃないといけないじゃない。わざと『下手くそ』を狙ったのよ」


わざと雑に塗られた漆喰。


せっさんの性格で、この壁をキチンと塗ろうとしたら、

「ここにちょっとスジが出てる」「あそこにまだムラがある」

と永遠に終わらないかもしれません。

賢い選択のような気がします。

部屋の壁を塗るのにかかった時間は人に手伝ってもらい、半月。

収納を作るだけのつもりが、半月かけて壁を塗ってしまいました。

しかし、このリフォームはまだまだ終わらないのです!

止まらないリフォーム

収納を作り、壁を白く塗ったことで、今度はコードが見えて雑然としたテレビ周りの汚さが気になり始めたそうです。

そこでせっさんは、テレビ台、作曲のための楽器やコンピューターを載せるワークスペースといった大型家具の製作に乗り出してしまったのです。


せっさんの自作家具(茶色い箪笥は違います)。白い飾り材が統一感を出している。


イケウチ「そんで、これ全部作っちゃったの!?」


カメラマン「何度も来てるが、手作りだとは気づかへんかった……飾り板がええなあ」


せっさん「タイ料理屋さんとかで使うヤツ。安いんだけど歪んでるからつけるの大変で」


イケウチ「作る時は自分で図面書いて、ホームセンターで材料買って、カットしてもらって、みたいな?」


せっさん「そう。『何度来るんだ、こいつ!?』ってくらいホームセンター行った(笑)」


イケウチ「凄いねえ! けっこうDIYの人なんだねえ~」


せっさん「まさかそうだとは思ってなかったんだけどね(笑)」


どうやって開けていいのか分からないように作ったテレビ台。


イケウチ「すげー時間かかったでしょ?」


せっさん「トータルはよく覚えてて。一ヶ月半」


イケウチ「一ヶ月半!」


せっさん「その時、仕事なかったんで」


イケウチ「どうせ朝から晩までやってたんでしょ? そういうの始めると、止まらなさそうだもん」


せっさん「止まらないオレとしては、一ヶ月半丸々仕事がなくて救われた、みたいな(笑)」


こうして収納を作るだけのはずが、壁を塗り、テレビ周りの家具を全て作り、気がついたら一ヶ月半丸々リフォームに没頭していたのだとか。

ホント、凄い集中力というか、ただの変人というか(笑)。

ただ、このこだわりや集中力が音楽を作ったり、旅の絵日記を書く時に遺憾なく発揮されているのでしょう。

そしてインテリア

せっさん邸の居間で行われたDIYリフォームはざっとこんなモノですが、ここまでこだわって壁を塗り家具まで作る人間が、インテリアに凝らないわけがありません。

ご覧の通り、部屋の中にはオリエンタル調の可愛らしい家具や小物が配置されています。


小箱の中にはアロマスティックや小物が収納されていたり。


イケウチ「こういうのも全部自分で揃えたんだもんねえ……」


カメラマン「やっぱり、旅の仕事で海外行った時に買って来たりするの?」


せっさんは仕事で頻繁に海外を旅し、様々な国を回っていますからね。こういった家具も、旅先のマーケットで見つけた掘り出し物なのかもしれません……。

と思いきや。


せっさん「ううん。楽天とかヤフオクとか……」


イケウチ「ネットかーい」

ネットで買い物する時のコツ

カメラマン「ネットで買うの怖くない? 騙されたりとか……」


せっさん「全然平気よ」


イケウチ「なんか騙されないコツとか、怪しい業者を見分けるコツとかあるわけ?」


せっさん「要は……扱う商品と人種なのよ」


リビング中央に鎮座する存在感のあるテーブル。天板は蔵戸だったんだそうな。


と、いきなり「商品と人種」という謎のキーワードが登場しましたが、その説明を簡単にまとめると以下の通り。

どこにでも売っている商品や、プレミアがついている商品を「お得、お得」と謳っている業者は警戒した方がいいかもしれない。

しかし、せっさんは「わざと下手に」仕上げた部屋に合う、中古の家具を探している。

同じネット上で商売をしている業者でも、中古の一点物などを扱う業者と、人を騙して儲けるのが目的の業者は、明らかにタイプが違う。


せっさん「例えばこの天板……ネットで見つけて気に入ったんだけど、うん十万もするわけ。そんで『そんなしちゃうの!』と古家具屋さんに連絡してみたら、自信たっぷりに『他を探して下さい。この値段はないですから!』って言うのよ」


イケウチ「ほうほう」


せっさん「その時点でひどい詐欺はないなと思ったけど……念のために調べたら、他にも安い蔵戸は何枚もあるわけ。『なんだったんだよ、あの妙な自信は!』って思ったんだけど、他の蔵戸は全部、何枚も板使ってるヤツで。一枚板じゃないのよ。で、確かに一枚板の蔵戸ではこれがどこよりも一番安かった! と、そんな業者が、お金だけ取って送らないってなくないか(笑)」


イケウチ「確かに! 『この一枚板の蔵戸で金をだまし取ってやろう!』なんてヤツはいないかも(笑)」


せっさん「そうなのよ。商品とそれを扱う人種によるのよ」


カメラマン「騙すなら高級ブランドの洋服とか鞄とかだもんねえ」


せっさん「だからさ、バカみたいにプレミアついてるモノをネットで安く手に入れようってのは、そもそもの姿勢が間違ってるわけ(笑)」


ネットの買い物が一般的になった今でも、どこか怖いなあという気持はぬぐい去れませんが、せっさんの話は目からウロコでした。

初めに天板をネットで買ったと聞いた時には、

「よくこんな高価なモノをネットで買うよなあ……」

なんて思いましたが、こういう商品こそ、ネットで買うには比較的安全な種類のモノなのかもしれません。

そして「そもそもの姿勢が間違ってる」という言葉、響きました(笑)。

最後に

これだけリフォームしているにもかかわらず、せっさんはこの家を「好きじゃない」のだそうです。特に天井の茶色の木枠が大嫌いなんですが、蔵戸を初めとした茶色の小物類も、この大嫌いな木枠の色に合わせたのだとか。


せっさんが忌み嫌う茶色の木枠。自力での撤去及び修復は難しいようで、手をつけていないのだとか。


せっさん「仕事でも作曲にしてもなんでもそうなんだけど、オレって最後は嫌いなモノと添い遂げるみたい。で、リフォームやってみて分かったのは……最後に一番嫌いなモノが残るんだよ」


イケウチ「まあ……嫌いな部分って目立つからね。最後まで残るってことは、本当に変えられない、その家が持つエッセンスみたいなもんなのかも」


せっさん「だからさ、『そいつと添い遂げることが出来るのか?』っていうのがリフォームってモノのテーマかもって思ったよ」


話とは全く関係ないけど、襟足が「おさげ」に見えなくもない。


リフォームという行為のテーマは「その家の嫌いな部分と、最後まで添い遂げる」ことではないか。

好きな物には堅固で明確なイメージを持っていて、そのイメージを細部に至るまで徹底的に追い求めないと気が済まない、せっさんらしい言葉だと思いました!


そんな面倒臭い性格の関口知宏が(失礼!)、最近また家をいじり始めているようでして。

次回は関口知宏のこだわりに満ちた「整理整頓」の様子をお伝えいたします!

それでは、次回をお楽しみに!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


関連サイト



池内万作(東宝芸能) 

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年07月14日


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