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関口知宏のおうち・せっさんの生態編

2017年08月11日

池内 万作

関口知宏のおうち・せっさんの生態編

俳優・池内万作のおうちコラム

関口知宏のおうち・せっさんの生態編

サックスを吹くせっさん。

前回までのあらすじ

皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回もせっさんのおうちからお届けいたします。

「せっさん」とは俳優、タレント、旅人、音楽家の関口知宏のこと。

「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」などでご存じの方も多いかもしれません。

そして過去に共演歴もあり、現在は住むところが(そこそこ)近かったりする、筆者の友人でもあります。

前回、前々回ではDIYリフォームや整理整頓術の話を聞いてきましたが、今回はこのこだわりに満ちた家からの最終回にふさわしく、せっさんはここでどんな風に暮らしているのかを探っていきたいと思います!

関口知宏のおうち・リフォーム編

関口知宏のおうち・整理整頓編

せっさんの生態

せっさんが多くの時間を費やすのがこの部屋。


せっさんといえば「鉄道での旅」を思い浮かべる方が多いでしょう。

実際、せっさんはしょっちゅう旅に出ています。

長い時には、旅は一ヶ月以上に及ぶこともあるのです。

さらに、せっさんは自身の出演する番組に毎回絵日記を、加えて番組内で使用される音楽まで提供することがあるので、帰国すると絵日記や音楽の製作のため、部屋に引きこもるという習性があります。

ノホホンと旅をし、ヒマな時間もノホホンと過ごしてそうですが、せっさん、実は非常に多忙な人なのです。


せっさん「ここ二年間、一日も休みないのよ」


イケウチ「ええ~!」


せっさん「旅に行って戻ってきて、ずっと絵日記やらやって、終わった~と思ったら、翌日また旅に行くんだよ。腹立つよね(笑)」


イケウチ「作業するのは、全部この部屋?」


せっさん「そう」


カメラマン「旅から帰ってきてまず座るのも……?」


せっさん「この部屋」


イケウチ「好きだよねえ~、この部屋」


せっさん「寝るとこもここでさあ……」


イケウチ「ええっ!?」


せっさんの寝床。作りかけの音楽をチェックしながら眠るという。


せっさん「あっちのベッドルームにでかいベッドがあるんだけど、なぜかね、あっちで寝るとね、悪夢を見るのよ(笑)」


カメラマン「ええ~!」


イケウチ「じゃあ、旅以外の時は……ここで絵を描いて、音楽作って、そこで寝る、みたいな?」


せっさん「そういうことになるねえ(笑)。なんかね、六十年代の映画のオープニング? 海沿いを車が走ってて、そこに音楽がかかって、みたいなヤツ? そんな曲を作ってると幸せみたいよ」


イケウチ「へええ……」


旅から帰ってきてまず座るのも、絵日記を描くのも、この場所。


そんな風に、せっさんはこの部屋で絵日記を描き、音楽を作っています。

絵日記は出版されたりしているのでご存じの方も多いと思いますが、実はせっさん、音楽にも途方もない労力を注ぎ込んでいるんです。

特に音楽作りは、せっさんの生活を占める大きな要素の一つなので、今回はその話を少し。


筆者が二十代前半の時、どういう経緯か忘れちゃったけど、せっさんの家に遊びに行ったことがありました。

その時、せっさんの音楽を初めて聴いたんですが(確かジャズだったような)、その高いクオリティーにビックリしたのと同時に、「こんなアホなことやってるヤツが世の中にいるんだ……」と衝撃を受けたのを今でも覚えています。

というわけで、二十年前の様子です。

どうぞ。

回想・二十年前のある日

若きせっさん「こんな音楽をやってるのよ。これこの前作ったヤツでさ」


二十代のイケウチ「渋いわ~!!! えっ、つーかジャズバンドやってるんだ?」


若きせっさん「いや、これ打ち込みなのよ」


二十代のイケウチ「うそっ!」


若きせっさん「全パート一人でやった」


二十代のイケウチ「ええっ! ドラムとか生にしか聞こえないんだけど!」


若きせっさん「一音一音タイミングを微妙にズラして生っぽくした。楽器も弾けないから大変で……」


二十代のイケウチ「ええっ! 楽器も弾けないの!?」


若きせっさん「少しずつ少しずつ演奏して、必要ならそれこそ一音ずつ弾いて、それを録音して……」


二十代のイケウチ「え~、うそ、信じられない、っていうか凄い! つーか……バカ?」


若きせっさん「そうかもしれないねえ(笑)」

せっさんの音楽

二十年前に、確かこんなような会話をしたはずです。

あれから二十年。

もの凄い時間をかけて、チミチミと完璧な演奏をゼロから構築するという、せっさんの製作スタイルは、今も変わっていません。

いやいやそれどころか、年齢と共に手にした経験と経済力、そしてテクノロジーの進化に支えられ、格段にパワーアップしているのです!


手作りのワークデスクで作業中のせっさん。


せっさんは現在、「来宮博せ」というプロジェクトを立ち上げ、自分の作品を順次公開しています。

相変わらず弾けない楽器を少しずつ弾き(せっさん、ギターは弾けます)、膨大な手間と時間をかけ、ジャズ、演歌、ブルース、韓流、ボサノバ、R&Bなど様々なジャンルの曲を一人で作っています。

そこに必要とあらば歌もつけちゃいます。

ただの歌ではなく、歌い方を工夫し、音楽ソフトで声の高さを変え、人種・性別を超えたまったく別の歌声を作りだし、曲に合わせて下の写真のようなビジュアルまで製作して、それをYouTubeで無料公開しているのです!


写真は全部せっさん本人。ある程度まで作り込んだら写真を加工しているのだそうです。


ただ残念なことに、動画や楽曲のクオリティーが高すぎて、何がどう凄いのかが伝わっていないんですよね(笑)。

なので、もし動画をご覧になるならば、歌ったのも、楽器を弾いたのも、それを録音して加工したのも、動画を撮って編集したのも、全部“ギター以外に楽器を弾けないせっさんが、この部屋で、たった一人でやったものだ”ということをお忘れなく!

せっさんとサックス

そんなせっさんが最近力を入れているのがサックス。

キーボードに入っている音源で、管楽器の生演奏を再現するには限界があるんだとか。

そこでせっさんは本物のサックスを購入し、それを一音ずつ吹いてサックスの演奏を再現しようとしたのですが……

ついに購入したサックス。ギターと違い、これはほとんど吹けない。


せっさん「買っちゃったのよ。シリアルナンバー8万台っていう、知ってる人にとっては『神々しい』ってな楽器なんだけどさ……」


イケウチ「へえ~!」


せっさん「なんか、思ってたのと音が違くて」


イケウチ「あらあら」


せっさん「だからさ、もしかして『サックスのせいかなあ』って思って……」


イケウチ「……」


せっさん「しょうがないから、サックスもう一本買ったんだよ(笑)」


イケウチ「ええっ!」


せっさん「でも、そっちもイメージの音じゃないわけ! で、お店に行って訊いてみたら……」


イケウチ「……うん」


せっさん「『マウスピースじゃないですかね?』って」


イケウチ「……えっ?」


カメラマン「マウスピースを変えたら、求めてた音は……」


せっさん「出た(笑)」


ラバー製のマウスピース。音が丸く甘いのでボサノバに向いているのだとか。

こちらはメタルのマウスピース。ジャズなどで耳にする、ハスキーで枯れた音がする。


サックスはマウスピースが金属製かラバー製かによってまったく音が変わるんだそうで、二本目のサックスは必要なかったことが判明(笑)。

ただ、慣れてみると二本あるサックスも微妙に音色が違うことが分かり、今はそれぞれの特性を活かして曲作りに利用しているそうです。

この事件を機に、せっさんは今マウスピースの収集にはまったのだとか。

買い集めたマウスピースをキレイに並べるために作ったのが、こちら!


曲によりサックスのマウスピースを付け替えるので、キレイに並んでいると作業がはかどるそう。

仕方がないから自分で作る

前回、紹介出来なかったマウスピース用の収納ケース!

三千円ほどのジュエリーケースを改造し、「麻雀卓みたいな布ないの?」と言って買ってきた布を貼り作ったんだそうです。

見た目こそシンプルですが、仕切りの板にキレイに布を貼ったり、その布の厚さを計算して板をはめる溝を作らなければいけなかったりと、見た目以上に緻密な作業が必要で、作るのは大変だったそうです。

出来上がったモノは、店で買ってきたとしか思えない出来映えですが、別に「こういう作業が好きなわけではない」というのがせっさんの面白いところです。


せっさん「こんだけやっておいてなんなんだが、なるべくなら作りたくないっていうか。でもなるべく作りたくないのに、作ってしまうのはなぜか? そこは、オレも分かっていないんだけどね~」


イケウチ「あ、でもなんとなく分かる」


せっさん「分かる? イヤだよね、こんな面倒臭いことするの」


イケウチ「作るのが好きでやってるわけじゃないんでしょ? 必要に迫られてやっているっていうか」


せっさん「そうなんすよ! プロがいるならお金払うからやって下さいよ! って話なんだけど……こんなケースどこにも売ってないし!」


せっさんは「こんな曲が聴きたい!」という明確なイメージが頭の中にあるのに、「それがどこにも売ってないから自分で作っている」と言っていました。

部屋のリフォームも、そしてこのケースもまったく同じスタンスです。

ひょっとして、「仕方がないから、自分で作る」というのは、せっさんにつきまとうテーマなのかもしれませんね。

アーティストというよりはどこか研究者のようなスタンスで、「仕方なく」徹底的に細部までこだわり、好きなものをとことん追求して「自分で作っていく」せっさんという人間は、相当に希有で面白いと思うのです!

あるいは、二十年前に筆者が思ったように……

ただのバカなのかもしれませんけど(笑)。

最後に

サックスを吹くせっさん。以前より上手になっていてビックリ。といっても、「吹ける」というほどではない。


というわけで三回に渡ってお届けしてきた関口邸も今回でおしまい。

せっさん、ありがとう~!

そんなせっさんの出てる番組、作った曲・動画、書いた絵日記などに興味がある方は下部の参考サイトをぜひチェックしてみてください!


そうそう。

せっさんは、今回の楽器部屋の片付けが終わったら寝室の整理に取りかかる、と言ってました。そんなもん、片付けだけで終わるわけないでしょう(笑)。

またおもしろいことが始まるようでしたら、その時にはまた、せっさん邸からお届けしたいと思います!


最後にですが……

実は、次回の掲載まで少し時間があいてしまいます。

それはなぜかと言いますと……

イケウチちょっと日本を離れるので、一回分お休みをもらうのです!

というわけで、次回からは海外で見てきた話を何本か書けたらと思います!

それでは、また!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


参考サイト


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年08月11日


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