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ローマの下町アパートで暮らしてみる Part1

2017年09月04日

池内 万作

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part1

俳優・池内万作のおうちコラム

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part1

近所の教会で涼む筆者。ちなみに教会の起源は西暦221年まで遡るんだそうな。

おひさしぶりです

皆様いかがお過ごしでしょうか?

前回からちょっと時間があいてしまいましたが、実は大英博物館でリーディングをする、なんて素敵なお仕事がありましてね。

それならばと、ロンドンでの仕事の後、このコラムのカメラマン(うちの奥さん)と共に休暇を取ることにしました。

昨年の春に結婚してから旅行らしい旅行をしていませんでしたからね。新婚旅行といえなくもありません。

考えた結果、行き先はローマに決定!


(後で調べたら、ローマは世界中の新婚さんに人気なんだそうです。人間の考える事はどこでもたいして変わらないですね(笑))


ローマでは「自炊も洗濯も出来るアパートの部屋を借りてノンビリ暮らしてみよう!」ということになりました(Airbnbってヤツです)。

ローマにも色々な地区があるようですが、色々検討した結果滞在するエリアは「トラステヴェレ地区」というところに決定!

そんなわけで今回から「ローマの下町アパートでの暮らし」を何回かに分けてお届けしたいと思います~!

トラステヴェレとは

テヴェレ川の夜景。遠くに見えるのはバチカンのサンピエトロ寺院


トラスはイタリア語で「渡った」という意味、テヴェレとはウネウネ曲がりながらローマを貫くテヴェレ川のこと。

ようするに「テヴェレ川を渡ったところ」って意味ですね。

昔は食肉処理場があったり、また様々な階級の人が住むエリアでもあったことから、今でも雑多でざっくばらんな下町風情を残している地域です。


部屋の窓から見たトラステヴェレ。ストリートミュージシャンがどういうわけだか「ホテル・カリフォルニア(イーグルス)」を演奏している。


夜になると窓の外から素敵な(あるいは、それほど素敵ではない)ストリートミュージシャンの演奏が聞こえてきたり、酔って幸せそうな観光客と地元の人間で溢れかえるこの界隈は幻想的といっていいかもしれません。

失われた昔のローマらしい光景が未だに残っている場所、なんていう人もいるそうです。

真実の口、トレビの泉、コロッセオなんていう観光名所も徒歩圏内。近所には「サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会」なんてのがあったりします。


サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会。外側は改装中。

教会内部のモザイク画。これは圧巻。


この教会はなんと、キリスト教会としてはローマ最古のものといわれていて、完成させたのはユリウス1世、起源はなんと西暦221年!

筆者はこのビザンチン様式の流れを汲む荘厳なモザイク画を見ながら、よく涼ませてもらいました。

教会は涼しくていいんですよね。

「ローマのおうち」・外観

朝のトラステヴェレ。写真中央の建物に「我が家」がある。


と、観光スポットの紹介みたいな事をしてしまいましたが、そんなトラステヴェレに部屋を借りました。

今回はその部屋に十日も滞在し、料理や洗濯までするので、まさに滞在中の「ローマのおうち」です。

というわけで、部屋の中に入る前に外回りを見ていきましょう!

第一の扉

入り口の巨大な鉄門。アーチが素敵。


さてさて。

トラステヴェレはレストランやピザ屋がひしめく繁華街です。

日本のように泥酔した人間を見ることはまれですが、それでも夜のトラステヴェレは酔っぱらいで溢れています。そのせいもあってか、オートロックの頑丈な鉄門が往来と建物の内部を隔てています。

しかし……ドアが開けっ放しになっていたりすることもちょいちょい(笑)。

ポストのある回廊。


鉄門を開けて中に入るとポストがあります。

よく見るとポストの下の、壁の出っ張りにも郵便物が置かれています。

配達の人が置いていったようですが、なぜ誰でも持って行けるところに郵便物を放置するのか……

まあ、あまり深く考えないでおきましょう。

そしてちょっと上を見るとこんな感じ。


カバーが開きっぱなしでむき出しになった配線。

これまたよく分からないむきだしの機械。電気がついてるので現役で使用中。


ちょっと廊下を歩くだけで、おおらかなイタリアの風を感じることができます(笑)。

カバーくらい閉めたらいいのに……

とも思いますけど、この適当さが快適なんですよね。

日本人的には色々と「キチンとしている」のが当たり前ですが、「キチンとしてなくてもいい」というのは、目からウロコが落ちるような、どこかホッとするような新鮮さがあります。

中庭、そして廊下

中庭。後ろにいるライオンの口から水は出ていない。


ポストの奥には中庭があり、廊下はさらに奥へと続きます。

昔の集合住宅に中庭があったとは思えないので、ひょっとして商家とか貴族の邸宅だったものを改築したのかもしれません。


さらに続く廊下。天井も高い。


外の気温は四十度近くありますが、湿気が全然ないので、石造りの建物の中は涼しくて快適。

ともかく部屋に着くまでに、これだけの空間があるのはとても贅沢です。

第二の扉

第二の扉。やはりアーチが素敵。


廊下の奥には再び鉄の格子戸が。

かなり厳重な警戒態勢ですが、この扉もよく半開きになっていましたっけ。

見かけは侵入者を拒んでいますが、実はけっこうウェルカムなのかもしれません(笑)。

第二の扉を開けるとエレベータがあって、その脇にある石の階段をトントントンと上がっていくと……

第三の扉

「おうち」に到着。


ここが筆者の滞在していた「ローマのおうち」の玄関となります!

部屋への分厚く頑丈な木の扉は、さすがに開けっ放しにはなってません(笑)。

しかし、こういう年季の入った鉄格子や扉は味があっていいですねえ。

日本でも画一的な規格品だけでなく、もっと個性的な扉や手すり、柵なんかがあれば楽しいのになぁ~と思うんですけどね。

そして、そんな分厚い木の扉を開けると……

部屋の中へ!

玄関から見た部屋の内部。奥に比べ、手前の天井が妙に低いのが気になるところでは?


ここが十日間を過ごしたローマのおうち。

もちろん同じ人間が住む場所なので、イタリアも日本も基本的な作りは変わりません。それでも様々なところに見られる細かな違いが、文化の違いを教えてくれているようで面白いのです。

海外アパート暮らし、相当いいです。

そしていい部屋だったんです!

なんだったらすぐにでも帰りたいくらい素晴らしい部屋だったんですが……

次回は、そんなお部屋の内部を紹介していきたいと思います!


お楽しみに!


鍵。カードと違って邪魔といえば邪魔だが、風情があって愛着が湧く。


(文・池内万作 写真・池内みちよ)



池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等

最終更新日:2017年09月04日


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