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ローマの下町アパートで暮らしてみる Part2

2017年09月22日

池内 万作

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part2

俳優・池内万作のおうちコラム

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part2

朝市で有名なフィオーリ広場。元は公開処刑所だったとか。怖い怖い。

前回まで

イギリスは大英博物館でリーディング、なんて嬉しいお仕事がありまして。

せっかくなので、そのままコラムのカメラマン(うちの奥さん)とローマに旅行に行くことに!

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part1


そんなローマでの「おうち」があるのは「トラステヴェレ地区」。


トラステヴェレ地区。テヴェレ川沿いは出店で深夜まで賑わっている。


夜は地元の人や観光客が集まる賑やかな下町です

その明るく陽気で猥雑なローマの下町をベースに、色々と観光名所を訪れたり……


まだやっていなかった真実の口。思わず「ウソだろ!」と叫んだ。


近所のスーパーで食材を買い、部屋でご飯を食べたりとノンビリと暮らしておりました。


生ハムとメロン。奥にあるのはモッツァレラチーズの仲間「ブラータ」。


自分で料理、洗濯、掃除もするアパートだからこそ、ホテルでは分からない暮らしや文化の違いも見えてきます。

そんな、イタリアのアパートで感じた「ちょっとした違い」をお届け出来ればと思ってます。

前回はアパートの共有部分の話でした。

なので今回はいよいよ部屋の中へ!

さっそく部屋の中へ

玄関からの風景。


厚い木の扉を開くとこんな風景が待っています。タイル張りの床、いいですねえ~。

ステンドグラスなんかもあって素敵です。

階段が一部欠けたりしていますが、気にしない気にしない(笑)

日本ならすぐに修理するところでしょうけど、不都合もなければクレームもないので放置してあるんでしょうかね。

こういう、いい加減な感じはけっこう好きです。

いきなりキッチン

キッチン。対面式ではないが仕切りはある。


さてさて。

目についた順番通りにキッチンから紹介しましょう。

どこの国でも「食材を食べやすく加工し、加熱し(あるいはせず)味をつけて食べる」という料理のプロセスは同じなので、キッチンの構造は基本的には同じです。

火と水があって、道具と調味料があるわけです。

ただ細かいところに特徴が出てきます。

この台所の備品を見てみると……


キッチンに備え付けてある品物一覧。


こんな感じ。

左上の写真は食器類。箸はありません。ワインオープナーがありますね。

コンロはIHヒータ。エスプレッソマシーンが常備品だったことには軽く感動。

トースター、湯沸かし器、そしてミキサーがあるのにもビックリ。使う人が多いんでしょう。あと写真には写っていませんがチーズのすり下ろし機なんかもありました。

調味料も一通り揃っています。塩胡椒、砂糖、小麦粉、スープストック。

油はもちろんオリーブオイル!

なんかワクワクしますねえ。

ちなみに日本のウィークリーマンションは「衛生面」から、調味料は自分で用意しなくてはならないところが大半のようです。

一番の文化の違いは調味料の種類ではなく、調味料を「置く、置かない」という辺りなのかもしれません。

せっかく台所のついた部屋に泊まるのに、調味料を買い揃えなきゃならないって、バカバカしいと思っちゃいますけどね~。個人的には、気になる人だけ「マイ調味料持ち込み」でいいんじゃないでしょうかねえ。


ちなみに調味料の隣は掃除道具のコーナー。

町の汚さからは想像出来ませんがイタリア人は非常にきれい好きなんだそうで、そのせいか掃除グッズが充実しています。


別の角度から見たキッチン。


そして、照明。

壁についている電球をカバーで覆ったものです。

そういえば、日本で壁に電球がついていることはあまりないですね。

建物が石造りなので、燭台を壁につけることが出来た西洋だからかもしれません(そうでないかもしれませんけど)。

でも、これ可愛いですね。いつかパクるかもしれません(笑)

あと、注目すべきは皿の水切りの場所でしょう。

分かりづらいかもしれませんがシンクの真上に水切りがあります。

皿を置いたら水はそのままシンクに垂れるという豪快さ(笑)

これ、狭小住宅には有効な配置です。

見た限りIKEAっぽいので、気が向いたらすぐにでも出来ます。

狭い台所でお困りの方は試してみたらいかがでしょうか!

壁の絵

物置と化しているダイニングテーブル。


台所を出るとすぐにダイニングスペースが。

筆者には椅子に座って食べるという習慣がないため、残念ながらあまり使わなかったダイニングですが、ここにかけられた大きな絵は気に入っていました。

ビジネスホテルなどでは、なんの意思もない絵が、空間を塞ぐためだけに飾られていたりしますが、ここの壁に掛けられている絵はグスタフ・クリムトの「接吻」。

ローマにゆかりのある絵画かと思ったらクリムトは帝政オーストリアの人で、絵の所蔵はウィーンだそうです。

家主の好みなのかは分かりませんが、なんかいいですね。

毎日見ていたせいか少しだけクリムトが好きになりました(笑)


壁際にはオープンシェルフが。


そしてダイニングテーブルの向かいにはオープンシェルフが。

こちら、どう見てもIKEAです。

見慣れているせいか、ホッとしますね(笑)

以下がシェルフの中にあったものの抜粋。


ただの飾り棚と思いきや、探してみると役に立つモノも。


滞在した人が置いていった本。

こういうのは昔からよくありますよね。

筆者もローマのガイドブックをこっそり置いていきました。もしこの部屋を訪れることがあれば手にとってやって下さい(笑)

あとはDVD、ケーブル類、そしてヨーロッパの宿らしく何種類もの電気のアダプター。

アダプターの中に、USBをさすとイタリアのコンセントから充電出来るモノがあったのですが、スマホやタブレットを持って旅行するのが当たり前の時代ですからね。

USB→渡航先のプラグというアダプターはあると便利だと思いました。

築三百年とエアコン

キッチンの方からから見たリビング。


そしてお次はリビング。

筆者とカメラマンがご飯を食べたり昼寝をしたりと。ずいぶん長く時間を過ごした場所です。

上の写真はダイニングスペースから撮った写真ですが、やけに手前の天井が低いのが気になりません? 


大きな窓とエアコン


そしてこの部屋の唯一の窓がこれ。二メートルを優に超える巨大な窓……

というか外にバルコニーがあるから「扉」ですかね。

その扉の上には、エアコンが!

滞在中にはアフリカから熱波が来ており、日中の気温は四十度近く。このエアコンには助けられました。

ただ、エアコンをつけながら料理をすると一発でブレーカーが落ちます。

エアコンをつけながら洗濯機を回しても電気が落ちました(笑)

家主は「この建物は築三百年だから電気が弱いんだよ」と言っていましたが、どうなんでしょう。

築年数とアンペアは関係ないような気がするんですけどね(笑)


そもそも湿度が低くカラッとしているヨーロッパでは夏でも日陰で風さえあれば涼しく過ごせるので、エアコンの普及率は低いそうです。

この建物自体が「エアコンありき」の暮らしを想定していないのかもしれません。

リビング全景

筆者の定位置。こちらの絵画の作者は不明。


そしてこちらが別アングルから撮ったリビング。

細長い窓のおかげで部屋は明るいけど、外からの強烈な陽射しは抑えられてます。ちゃんと理由があってこの形なんですな。

ソファーが二つ、そのうち一つはソファーベッド。

リビングにも絵が飾ってあります。こちらは抽象画。この絵も毎日見ているうちに好きになりました。ここの家主は絵の使い方がお上手ですね~。

それにしても……

ちょっとアングル変じゃない?

天井高すぎじゃない?

なんて思ったあなたは凄い!

実はこの部屋、


窓側から見た部屋。右側の階段から二階に上がれる。


寝室とバスルームが二階にあるメゾネットタイプの部屋なのです!

だから、台所側から撮った写真の天井が妙に低かったというわけ。

私事で恐縮ですが、「いつか自分で家を建てることがあったらこんな間取りにしたい!」というくらい、かなり理想の間取りなのです!

あーホントにいい部屋だった……

というわけで今回はここまで。

次回は二階部分のベッドルームやらバスルームをのぞいていきたいと思います。


それではまた!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年09月22日


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