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ローマの下町アパートで暮らしてみる Part3

2017年10月06日

池内 万作

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part3

俳優・池内万作のおうちコラム

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part3

ジャニコロの丘。後で知ったが、夕陽の見える絶景ポイントなんだとか。

前回までのあらすじ

近所の猫。椅子には「猫の写真を撮ったら1ユーロ置いていけ」と張り紙が。


ロンドンで仕事があり、その足でローマへ!

結婚してから初めての海外旅行なので、新婚旅行といってもいいでしょう。

滞在エリアはローマの下町、「テヴェレ川の向こう側」という意味のトラステヴェレ。夜は、多くの人が食事とお酒、そして楽しい時間を求めてやってくる繁華街。

そんなトレステヴェレでたまに外食をしてみたり……


手長海老のグリル。わりと食べるところが少ない。奥はスズキの塩焼き。


近所にある遺跡を訪れてみたり。

「近所の遺跡」のコロッセオ。ライオンがキリスト教徒に襲いかかったりした場所。


そんな風に、観光もしながら、異国で「暮らす」というのが今回の旅のテーマでした。

泊まった宿もホテルではなく、自炊も洗濯も出来るアパートの一室。

ホテルに住んでいたら絶対に「トイレットペーパー切れたね」ってスーパーに買い物には行きませんから(笑)。

アパートだからこそ、異国の日常や文化の違いを肌で感じられたりするのです。

ローマのおうち

メゾネットタイプの「おうち」。建物は築三百年なんだとか。


さてさて。

これまでは、筆者が十日間滞在したローマの「おうち」の共有部分、

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part1

一階のキッチン、リビングなんかを紹介してきました。

ローマの下町アパートで暮らしてみる Part2


ローマの最終回となる今回は、最後に残った二階部分を紹介します。

それではさっそく、写真右手にある階段を登っていきましょう!

二階へ

ベッドルーム。奥の扉はバスルームへと通じる。


これが二階のベッドルーム。

ロフト状になった二階部分というと熱気がこもりそうですが、湿気が少ないせいか涼しくて快適です。

そういえば、この写真を見ていて思い出したんですが……

最初に来た時には、写真に写っている掛け布団はなく、シーツ一枚のみでした。「敷きシーツ」がマットレスを覆い、その上にもう一枚「掛けシーツ」がのっかっていただけ。

シーツ一枚で寝るってのはどうにも頼りなく、筆者は部屋の箪笥にしまってあった掛け布団を引っ張り出してきたのでした。

シーツ一枚でも寝られるなんてイタリア人、凄いな……

と思ったら、うちの奥さんも問題なし。

問題は国籍ではなく、自分だったようです。


逆側の壁。オシャレ椅子の用途は未だに謎。


ベッドの足側はこんな感じ。ここにも絵がありますね。

ゴッホの「刈り入れをする人のいる麦畑」。

彼がピストル自殺をする二年前に入っていた、療養所の窓からの風景を描いた作品なんだそうです。そう言われるととたんに空気が重くなりますが(笑)、ともかく絵があるっていいですね。

というわけで、お次はバスルーム!

バスルーム

「バスルーム」と書きましたが、この部屋は風呂はなく、シャワーオンリー。

湿度が低くく、そこまで汗をかくこともないせいか、ローマではバスタブのない部屋は珍しくないんだとか。

湯船に浸かって横になりたいなあ~と思う時もありましたが、なきゃないで別に問題はありません。


シャワー内の天井にはむき出しの梁が。頑張って取り付けた苦労が偲ばれる。


ただ、このシャワー、使っていると排水が追いついていなせいで、足下にどんどん水がたまっていくんですよね。

ヨーロッパは硬水で石灰分が多いせいか、パイプが詰まりやすいみたいです。 

というわけで、一回シャワーを浴びた後、近所のスーパーに直行し、液体パイプクリーナーを購入(笑)。異国のアパート暮らし、こういうのが楽しいのです。

そうそう。

異国といえばですが、日本で当たり前のバスタブはありませんでしたが、その代わりにこんな見慣れないアイテムがついてきました!

ビデですよ、ビデ

「おお、君か! 話には聞いていたよ!」と話しかけたくなる、ビデ。


そう、ビデです。

我々が耳にする「ビデ」はウォシュレットについてくる「ビデモード」で、実際に陶器で出来たビデを目にすることはまずないでしょう。

現物を目の前にしても、どう使っていいのかまったく分かりません。

というわけで調べてみました。

「ちょっと洗いたい、でもシャワーに入るまでもない……」

みたいな時に、足やデリケートゾーンをビデで洗うんだそうです。

使用する際は(実際にイタリア人が使うところを見たわけではないので、正しいかは保証しかねますが……)、壁の方を向いてビデにまたがり、水を出し、手で局部をチャパチャパ洗う感じ。

その様子から、ビデは「子馬」という意味があるんだとか。

他にも、水を貯めて洗濯物のつけ置きをしたり、赤ちゃんを洗ったり、女性は生理中にも重宝するようです。

法律でも設置が義務づけられているほどイタリア人の生活に根付いたビデですが、筆者は結局、使用するタイミングを掴めないまま、最終日を迎えてしまいました。

次回イタリアを訪れた時は、ビデにまたがりたいと思っております。

洗濯機

ボッシュ製の洗濯機。洗剤がソフランなのがホッとする。


そういえばヨーロッパの洗濯機ってたいていドラム式ですねえ。

水が勇ましく回り、洗濯物が踊り、汚れがみるみる落ちていく縦型洗濯機と比べると(筆者のイメージです)、ゆるゆると回るドラム型の洗濯機はどこか頼りがいがありません。

これは、ヨーロッパの人々が洗濯物を足で踏んだり、棒で叩いたり、地面に叩きつけてきたという、古代ローマからの流れを汲んだものなんだとか。

(確かに、ドラムの中では洗濯物がベシャっと落ちて叩きつけられています)

あと水が硬水なので、加熱しないと洗剤が溶けにくく、洗浄力も低い。

そんな事情もあり、ヨーロッパでは水を加熱しやすい密閉型のドラム式が主流なのです。  


つまみの右側で水温設定が出来るようになっており、90°まで上げることが可能。


ある程度の長い旅になると、洗濯は必須です。

キレイな下着や靴下が底をつき、異国の町でコインランドリーを探し、洗濯物が乾くのを待つ……

なんていうのは(何回かは楽しいですけど)できれば避けたいものです。

いつでも洗濯出来る環境は便利なだけでなく、持っていく荷物も少なくて済みます。

長期滞在なら洗濯機のある部屋がオススメです。

洗濯モノを干す

洗濯物の写真を撮る観光客の写真を撮った筆者(観光客)。平和最高。


イタリアといえば、狭い路地に張られたロープに洗濯物がはためき…… 

そんな光景を思い浮かべる方も多いと思いますが、ローマの町中で洗濯物を見たのは、この写真の場所だけでした。

いったいどこで洗濯物を乾かしているのだろう……

と思っていたら、「洗濯物は人目につかないところで」というのが基本のようで(観光地では条例で禁止されているところもあるそうです)、こんなモノを使って干しているようです。


お世話になった物干し台。真ん中には下着をつるせるようにロープが張ってある。


この物干し台、折りたたみ式で、高さは腰の高さほど。この高さならバルコニーの手すりで隠れて外からは見えません。

町中で洗濯物がはためいているのもなかなか素敵だと思いますけど、都市部ではすでに失われた風景なのかもしれませんね。

というわけで……

唐突ですが、三回に渡ってお届けしてきた「ローマの下町アパートで暮らしてみる」いかがだったでしょうか?

ラグジュアリーなホテル暮らしとはちょっと違いますが、シャワーのつまりを直したり、スーパーでゴミ袋やトイレットペーパーを補充したりと、ローマで「暮らす」気分が味わえとても楽しかったです。


そうそう!

不動産とは関係ありませんが、ローマのスーパーで売っている(ごくごく当たり前の、その辺にあるスーパーでしたが)生ハムやチーズ、パン、ヨーグルト、そんな基本的な食材のレベルが非常に高かったです。

食文化を本当に大切にしている国なんだなあ~と感じました。

「夫婦で半年くらいローマに住んでみよう!」みたいな仕事が来たら迷わず行きますので、ご用命の際は事務所の方までご一報頂ければと思います(笑)。


近所のスーパー。食材のレベルが総じて高い。

野菜、ヨーグルト、生ハム、チーズ、総菜パスタにゴミ袋。


と、それだけ楽しかったのも、トラステヴェレに借りた素敵な「おうち」のおかげでしょう!

ちなみに筆者の泊まっていた部屋ですが、二人で八日間泊まって約九万六千円。

一人一泊六千円。

下手な日本のビジネスホテルより安いのです。

もし機会があれば、海外でのアパート暮らし、是非チャレンジしてみて下さい!


「おうち」で寛ぐ筆者。


さてさて。

次回はおそらくDIY関連の記事になると思います。

湿気でダメになった床の張り替えですね。

あるいは、久しぶりに猫のいる家に取材に行くかもしれませんが……

なにはともあれ、また次回お会いしましょう!!

ではまた!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年10月06日


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