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和室の床がフカフカするので直してみる Part1

2017年10月20日

池内 万作

和室の床がフカフカするので直してみる Part1

俳優・池内万作のおうちコラム

和室の床がフカフカするので直してみる Part1

DIY企画に浮かれる筆者。この先地獄が待っていることを知らない。

どうもどうも

湯河原。伸びた木が事件の経過を物語っている。ちなみに、手前の柵は筆者の手作り。


みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

前回までは夏のローマからお届けしていましたが、ホントに時の経つのは早いものですねぇ。

これからしばらくは秋の湯河原からのお届けとなります!

築四十三年の家。色々とガタが出てきている。


現在筆者は東京と湯河原を行ったりきたりしているんですが、近々東京の家が取り壊されることになりましてね。

そこで、東京の家は引き払い、湯河原に移住しようかと考えています。

本格的にこっちに住むなら、本格的に直したい箇所がある!

というわけで、今回のDIYを行う事にしました。

出来る事は自分でやりたいですからね。楽しいし、経験にもなるし、なんといってもお金が浮く! お金が浮けば美味しいものが食べられる!

というわけで、フカフカしている和室の床を直したら、その足で焼肉でも食べに行きたいと思います(笑)。

しかし、これが大変でして。

正直、始めたことをこれだけ後悔した企画は初めてかもしれません……

というわけで、さっそく現場を見ていきましょう!

現場:一階の和室

一見なんの問題もない和室。


さてさて、ここが現場。一階にある和室ですね。

畳は古く痛んでますが、見た限りなんの問題もありません。

しかし、畳の上を歩いてみると部分的にフニャっとしたところがあるんですな。

ギュッと踏むと畳がムニュっと(擬音多くてすみません。関西人と暮らしているもので)なっちゃうんですよ。

ギュッと踏むとムニュっとなる畳。


実は以前、家にミノルさんという、一級建築士の資格を持つ方が遊びに来てくれたことがありました。

その時にこの「ギュッ→ムニュ現象」の原因を教えてもらっていたのです。

原因はなんとなんと。

「湿気」です。

呼吸する木

二階建ての湯河原の家ですが、一階は陽当たりが悪く、昔からあまり使われてこなかった場所でした。

特にここ数年は湿気が酷くなり、ちょっと油断するとすぐにカビが発生してしまいます。


白いポツポツはすべて湿気によるカビ。


「木の家だから、壁とかが水分を吸収して、こんだけ湿気があっても大丈夫だったんだろうね」


うちにきていた時に、ミノルさんが壁を手でスリスリとさすりながら言った言葉を今でも覚えています。


「これが石膏ボードとか使ってたら、今頃完全に腐ってボロボロだったかも。いや~木ってすげ~!」


腐食による打撃を免れたのも、すべて木のおかげ


そうやって木は呼吸して、余計な水分を吸収したり吐きだしたり出来るのですが、畳の真下にある木の板だけは、常に湿った畳と密着して呼吸が出来なかったため、痛んでフカフカになってしまったようです。

そしてミノルさんの話によると、この湿気どうにか出来るようなんですねぇ。

というわけで、床板の前に、まずは湿気対策を行いたいと思います!

ドライエリア

家の裏の写真をご覧下さい。

大したことなさそうだが、結構な重労働。


家の壁と石垣の間には数年分の落ち葉や土がたまり、腐葉土状態になっていました(写真/左)。

これが湿気の大きな原因なんだそうです。

カメラマン(妻)と二人で腐葉土をどけてみると、コンクリートで固められた地面が出現!(写真/右)

このコンクリートで固められた地面が「ドライエリア」なんだとか。

湿った空気は石垣側の山側の斜面から流れ込んでくるんですが、家と石垣の間に、風が通る乾いた空間を作って湿気を散らしてしまおうという発想みたいっす。

そこが、湿った腐葉土で埋まっていたんですから、湿気も酷いわけです。

ひょっとしてここ数年の湿気の酷さも、ドライエリアが機能していなかったせいかもしれません。

「家は人が住まないと痛む」といいますが、住んでいても手を掛けなければ痛んでしまうんですねえ~。

反省反省。

まずは畳を外す

隙間に釘抜きを突っ込み畳を持ち上げる筆者。


さっそく畳を外します。

畳が古いせいか隙間に釘抜きを突っ込んで簡単に持ち上げることが出来ました。

(畳が新しく隙間がない場合はドライバーを突っ込んで畳を横から指して持ち上げるといいそうです)

水分を含んでさぞかし重いだろうと覚悟していた畳も、そこまでの重量はありません。五畳半の畳をさっさと縁側に運び出します。

ホコリアレルギーの筆者。すごいホコリなのでマスクと手袋は必需品。


あとは掃除して、痛んだ床板を外して、新しいモノに交換するだけ!

家も長持ちして、コラムも二話分書けてしまう!

そしてその後、焼肉が食べられる~!

そんな思いは、見事に裏切られるのです。

畳の下の床板が全貌を現す

畳をどけてみると、波打った板が姿を現しました。

実は筆者、「踏むとムニュっと沈み込む部分が、真っ黒に変色し腐食している」と思っていたのです。

でも見た目に分かるような、痛んだ箇所は見つかりません。

正直、ちょっと地味というかインパクトに欠けるというか(笑)。

そこで、さっそく板を調べてみました。


現れた合板。ぱっと見そこまでの損傷はないように見えたのだが……


床下の板は薄いベニア板を何枚も重ね、接着剤でくっつけた「合板」のようです。一枚一枚は薄くても接着して重ねれば一枚の板としての強度を持ちますからね。

しかしその接着剤が、長年に渡って湿った畳と隣接していたせいで、水分を吸収して剥がれている。

もう一枚の板じゃないんですね。湿気てボロボロになったベニア板が重なっているだけ。これが畳がフカフカする原因だったのです!

痛んだ部分を交換するだけの一日仕事くらいにしか考えていなかったのですが、どうやらそんな甘いものじゃあなさそうです。


「こりゃあ、床下の板を全取っ替えか……?」


そう思うと、急速に焼肉が遠のいていきます。


湿気でボロボロになった板。この上でスキップしたら抜けそうなほど。


そしてさらにややこしそうな問題があります。

板を交換するにしても、湿気で釘が完全に錆びちゃってるんですねえ。

釘抜きで抜こうとしても、錆びた釘の頭はボロボロと崩れてしまう。

これはいったいどうすりゃあいいの?

抜けない釘。どうやって板をはがせというのだろう??

壁板の奥に入り込んだ床板。


さらに、痛んだ床板は部屋の壁板の奥にまで入り込んでいます。

この板はいったいどこまで続いているんでしょ?

もし隣の部屋の床板も兼ねているとしたら、これはもう……

とんでもない大工事へと発展してしまうわけです。

こんな案件に素人が手を出していいのでしょうか?

修理方針を考える

一番簡単なのは、痛んだ板の上に新しく板を敷き、畳を戻すというやり方。

でもボロボロになった床板の上に「フタをして終了!」ってのも気持ち悪い。

本当は床板を全部交換するべきなんだけど……

釘は抜けないし、床板は壁の下に潜り込んでいてどういう構造なのか分からない。

そして、実はミノルさんが言っていたことがもう一つあったんですね。


「湿気もあるし、畳やめて板の間にした方がいいんじゃない?」


床板を交換し、板の間に変えるって……それは業者レベルだろう!

業者? そんな金はない! 自分でやれ!

でも、大変だし、面倒だって!

DIYが面倒なのは当たり前だろ!

頭の中の声を聞きながら、途方に暮れる筆者


思考停止に陥り、じっと床を見つめている筆者の耳に、カメラマン(妻)の一言が聞こえてきました。

「こういうのってさ、わりと強引に、ベリベリはがさへん?」

あ、床はがすことになってんだ(笑)。

一度床をはがしたら、もう後戻りは出来ません。

でも、まあ。

そっちの方が面白いか。


「えーい!」


強引にベリベリいく筆者


ベリベリベリ!

というわけで、妻に背中を押され、筆者は戻れない一歩を踏み出したのです。

次回は腐った板の下の恐ろしい世界をご紹介いたします。

お楽しみに!!


続く。


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。

最終更新日:2017年10月20日


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