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小笠原のおうち拝見Part1 「海に一番近い家」は直射日光が...

2018年08月17日

池内 万作

小笠原のおうち拝見Part1 「海に一番近い家」は直射日光が入らない家⁉

俳優・池内万作のおうちコラム

小笠原のおうち拝見Part1 「海に一番近い家」は直射日光が入らない家⁉

海に一番近い家。(写真:ガッツ)

イケウチ家、南へ!

なんとなんと!

今回は小笠原諸島は父島からのお届けとなります!

「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる、あの小笠原ですね。

なんかよさそう~!

と思う人はたくさんいるでしょうが、どんなところかピンとこない人も多いんじゃないでしょうか。

というわけで、まずは簡単に場所などの説明を。



小笠原諸島は東京から南に1000kmほど下ったところに位置しています。

緯度は沖縄よりちょっと上。

日本とグアムのちょうど真ん中辺り。

気候的には日本で唯一オセアニア区に属する亜熱帯気候。

固有種が多いことから「東洋のガラパゴス」なんていわれるほど、日本の中でも本当に希有な場所なのです。


おがさわら丸。島への唯一の交通機関であり、ライフラインでもある。


しかも空港がないので、小笠原諸島には定期船「おがさわら丸」で行くしかありません。

所要時間はなんと片道24時間!

おそらく「一番遠い国内」ですが、住所的には東京都。

だから、走ってる車は品川ナンバーだったりします。

そんな小笠原ですが、第二次世界大戦終了後はアメリカ領となっていた時期もあり、

今年はちょうど返還50周年なんだそうですよ!

そんなわけで現在、返還記念イベントが各種行われており、筆者とカメラマンはそんなイベントの1つをお手伝いすることになり、小笠原にやってきたというわけ。

海に一番近い家

シェアハウス海(うみ)。(写真:ガッツ) 


小笠原で音楽イベントを行う「ガッツさん」が紹介してくれたのは、父島の中心地から車で10分ほど行った扇浦にある、「シェアハウス海(うみ)」。

タイトルに「海に一番近い家」とありますが、これは決して誇張ではなく、本気で近いのです。

どれくらい近いかというと……


本当の海近物件。


これくらい(笑)。


小笠原に移住してきて3年目のKAIさん。(写真:ガッツ)


今回はこのシェアハウスを運営するKaiさんに「海に一番近い家」での暮らしについて、あれこれ聞いていこうと思います~。

それではさっそくおうちにお邪魔していきましょう!

まずはご挨拶

Kaiさんとベルギー在住のお母さん、千恵子さん。 


お邪魔したのは「シェアハウス海」の1階、Kaiさんの住居兼オフィス。

今回はたまたま、千恵子さんがベルギーから遊びに来ていたので、一緒にお話しを伺うことに。


イケウチ「今日はすみません。よろしくお願いします~」


Kaiさん「こちらこそお願いします」


千恵子さん「巷の噂ではシェハウス関係のお仕事をなさってるとか……」


イケウチ「えっ、そんな噂がたってるんですか(笑)」


俳優をやったり、妻とウェブの音楽番組をやったり、文章書いたり、湯河原で床を張り替えたりと、いろいろやってはいますが、「シェアハウス」には手を出していないのではないかと……(笑)。

なんて自己紹介をすませつつ、おうちを紹介していただきました。

Kaiさんのおうち 

机の上には趣味のDJ機材なんかもあったり。


写真右のドアが玄関となります。

玄関を入ったすぐ右側がkaiさんのオフィススペース。

モロッコタイル柄の床がなんとも涼しげですねえ。


スーツケースが4つあるのが非常に気になるが、聞きそびれたので永遠の謎となった。


玄関の左側にはキッチン。

オフィスと統一されたシンプルなデザイン。

「モノ増えたわね」「まあね」

なんて会話をKaiさん親子はしていましたが、そういうところはどこも同じようです。

なんでモノって自然と増えていくんでしょう。

自己増殖でもしてるんですかね、ホント。


フツーはあるものがない部屋。


部屋の中央はリビングスペース、その奥にはベッドが置かれています。

間仕切りのない非常に心地よい部屋です。

でも、もし外に海がなければ「都内の一戸建て」といっても分からないような作りともいえます(じっさいに「都内」なんですけどね 笑)。

ここが果たして小笠原らしいおうちなのだろうか?

わざわざ小笠原で取材するにしては「ちょっとフツーなんじゃ?」なんて思いが一瞬頭をよぎりましたが、ご心配なく!

そんな考えはすぐに、そして徹底的にひっくり返されることになります。

実はこのおうち、このロケーションを最大限に生かすための工夫が存分に施されているのです。

小笠原ならではの工夫

ここだけの話「ちょっとフツーじゃね?」なんて思っていた筆者。


イケウチ「この家を建てる時にこだわったポイントとかってあります? なんというか、小笠原ならではといいますか……」


千恵子さん「そうですね。この家の壁ありますでしょ。これね、角度がついてるんですね。だから、絶対に太陽の光が射し込まないようになってるんです」


尋ねると、千恵子さんがテキパキとした口調で説明をしてくれました。

わりと驚かされることの多い「おうちコラム」の取材ですが、今回はちょっと別格だったかもしれません。


イケウチ「……えっ?」


いきなりとんでもないことを言い出したので、一瞬訳が分からなくなりました。

太陽の光が射し込まない?

よく見ると、相当大きなガラス戸が並んでいるのに、暑くもなくまぶしくもありません。


千恵子さん「太陽が上って沈むまで、西日とか、ともかく直射日光が射し込まないようになってるんです」


イケウチ「ええっ!? 」


千恵子さん「家の角度も考えて建てられてるんですって。そのへんはこだわったところ。あと、窓にカーテンがないの分かります?」


イケウチ「(見渡し、いまさら)……ホントだっ!」


千恵子さん「カーテンレールすらない。この家、外から見ても中が見えないようになってるんです。中からは見えるんですけどね」


イケウチ「う、うそ!」


千恵子さん「『カーテンがない』ってみんな言うんだけど、デザイナーが『これはカーテンをつける家じゃない』って」


イケウチ「すごい……」


驚きの連続で思わず立ち上がる筆者。


試合開始直後に怒濤のラッシュでKOされた、そんな気分でした(笑)。

カーテンがないので景色は存分に楽しめて、プライバシーも確保できて、しかも直射日光が入らないように設計されている。

足し算じゃなく引き算のデザインというんでしょうか。

まさに小笠原ならではの工夫じゃないですか!


だけどカーテンがないなんてまったく気づかなかったなあ…

みなさんはいかがだったでしょうか?

前の前の写真で確認できるので、よかったらチェックしてみてください。

台風に強い屋根とシャッター

千恵子さんの説明が続く。


千恵子さん「あとはね、窓のシャッター。あと屋根ね。これは最大風速……いくつまでか紙に書いてくれてたんだけど……ともかく一番強い台風まで耐えられるヤツ。強風地域用だったかな」


イケウチ「強風地域用! そんなものがあるんですねえ……」


千恵子さん「シャッターすごくいいわよ。指一本でも上げ下げできるくらい。オススメ」


シャッターはよくガラガラって音で例えられるけど、これはカタカタカタって感じ。

信じられないくらい軽くて、開け閉めもスムーズ。

これで大型台風が直撃しても大丈夫っていうんだから、技術って進歩してるんですねえ。

最近は心配なことも多いですから。

こういうのを家につけといたら安心かもしれませんね。


さっそくシャッターを下げてみる筆者。

バルコニーにお邪魔

まったく見えない家の中。


気がついたら、家の外に出ていました(笑)。

Kaiさんと二人きりになりましたが、かまわず話を続けます。


Kaiさん「実は、台風が来ると結構大変で。3日間とか4日間ずっとシャッターを下ろしっぱなしで、暗闇の中でずっと過ごす時も」


イケウチ「あ、風でシャッター開けられないから?」


Kaiさん「そうなんです」


イケウチ「おおおお……」


やはり海に面していると大変ですねえ。

台風だけじゃなく津波とかも怖いし。

そうそう。

それと、小笠原では木材が採れないため、資材は全部本土から船で運ばないとなりません。なので建築コストも本土と比べたら割高になります。

資材だけでなく、島にないものは全て「おがさわら丸」で運んでこなきゃいけない。

小笠原には小笠原ならではの大変さがあるのですね。

そんな大変さもこの景色で霞んじゃいそうですけど。


バルコニーからの風景。


島で暮らす大変さや「足りないモノ」を書き出すとキリがないんですが、そんなことを上回る魅力が、多くの人をこの島に惹きつけているようです。

実際に移住者がすごく多いんですよね、小笠原って。

というわけで次回はKaiさんに、この家での暮らしや、なぜ小笠原に移住してきたのか、そんなことを聞いてみたいと思います~。

それでは次回もお楽しみに!


(文・池内万作 写真・池内みちよ)


池内万作(東宝芸能)

1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。



最終更新日:2018年08月29日

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