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今回も大騒ぎなイケウチ工務店。
あけましておめでとうございます!
写真:アフロ
どうもどうも。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
おそらくこの記事が掲載される頃には2019年になっていることでしょう。
皆様、明けましておめでとうございます。
本来なら「正月太りの解消にオススメ・DIYエクササイズ!」みたいな記事を書いてなきゃいけないのかもしれません(笑)。
でも、今回のは続き物だからいきなり関係のない記事書くわけいかないし、だいたいDIYなんかじゃ痩せないし。ぶつぶつ。
とまあ、そんな感じで(どんな感じだよ)今年も色々とやっていこうと思いますので、みなさまお付き合いくださいませ!
よろしくお願いいたします~!
前回までのあらすじ
この棚にカメラとレンズをキレイにしまいたいのです。
ということで、まずは簡単なあらすじを。
イケウチ家(筆者とカメラマン)はウェブの音楽番組を配信しています。
ですので、家には一眼レフのカメラやレンズがあります。
これらをキチンと保管したのですが、しまいたい棚はカメラやレンズの大敵であるホコリだらけ。
ならば、この棚に扉をつけてホコリをシャットアウトしよう!
と思ったのですが、扉をつけると夏場には湿気がこもってしまう。
湿気もカメラやレンズの大敵なのです。
さあ~どうする!
というわけで、木枠を作り、アクリル板を削り出し、換気システムを制作した、というのが前回まで。
DIYでテレビボードをカメラ収納棚にリメイク 棚の中の湿気を防ぐには?
「換気システム」といっても、百均の扇風機。
今回は木材とアクリル板で扉を作り、棚に取り付けていきます。
余裕じゃねえ?
なんて思ってたんですけどね。
建具作りは甘くありませんでした。
シーリング材でアクリル板を固定
まずは扉を完成させます。
木枠に使うのは最初から溝が入っている木材。
その溝にアクリル板をはめ込みますが、そのままだとガタガタするので固定することに。
もともとは木工用接着剤を使うつもりでしたが、「木工用接着剤は乾くと縮みますよ」とホームセンターのお兄さんがアドバイスをくれましてね。
今回はシーリング材を使います。台所の目地なんかに使うヤツですね。
その施工に使うのがこのコーキングガン!
にゅるにゅるととめどなく出てくるシーリング材。
「あれ、シーリング材が出てこないなあ……」
と何度も引き金を引いていたんですが、しばらく使っていなかったのでコーキングガンの先っぽが詰まっていたんですねえ。
詰まりを解消したとたん、シーリング材がとめどなく出てくるという惨事が。
使い慣れてないのがバレバレですな(笑)。
最初から溝のついている木材。慣れてないのでシーリング材がはみ出している。
はみ出したシーリング材を必死に拭う筆者と、最近うちに来た子猫の「たら」。
しかしねえ、今回は反省点がたくさんあるんですよねえ。
扇風機をつけたまま扉を組み立てたのですげえやりづらかったんですよね。
面倒くさがらずにいったん扇風機を外すべきでした。
床には養生用のダンボールなりレジャーシートなりを敷いといた方がよかったし
なによりもですけど、白じゃなく、透明のシーリング材を使うべきでした。
白が目立ってしょうがない(笑)。
ホント、人生はトライ&エラーです。
いよいよ扉の取り付け
出来上がった扉をそろそろと棚に。
なんとか扉も完成したところで、いよいよ取り付けに!
とはいえ、仮組みの時には棚にちゃんと収まっていたわけですからね。
入らないわけがない。
なんて思ってたんですが……
はまらない扉
大苦戦する筆者。
なんでやねん!
と誰かの頭をはたきたくなるような気持ち、というんでしょうか。
なんだなんだなんだ?
さっきまで入ってただろうに、なんで急に入らなくなるんだ!
実はこれ、木材が歪んでいたりとか、木材をL字金具で固定した時に数㎜の隙間が空いてしまったりとか、わずかな事が積み重なって起こってるみたいです。
鉋(かんな)をかける
でもね。
ここまでやっといて、いまさら「建具屋さん 湯河原 真鶴」で検索するわけにもいきませんからねえ。
というわけで、鉋の出番です。
入らないなら削って小さくするしかないし。
鉋をかける筆者。必死。
棚にあたっている部分を削っていきます。
削るとキレイな木目があらわれ、それは目に鮮やかなこと鮮やかなこと……
先に塗装をしていたことが悔やまれますね(笑)。
微調整が続く。「全然楽しくない」とご立腹の筆者。
ちょっと削っては部屋の中に戻り、棚に扉をはめて、
「ああ、ここがまだ当たってんな……」「こっち少し削らなきゃダメか……」
と微調整を続けることしばし。
ようやく棚に扉が収まりました~!
でも、塗装した部分を削っちゃってますからね。
もう一度塗り直し。
アクリルの養生が面倒だったので先に塗っちゃったんですけどね。
扉を完成させて、養生して塗装するべきでした。
まさに急がば回れ。
ホント、反省点が多いのです。
鉋について
さてさて。
以前、適当に鉋をかけたら削りすぎて床に隙間が出来るという大惨事がありましてね(笑)。
なので今回は鉋についてちょっとだけ紙面を割きたいと思います。
みなさんご存じかと思いますが、鉋というのはですね、刃の部分を叩くと(当たり前ですが)刃が出て、手前の鉋台の面を叩くと(なんとなんと!)刃は引っこむようにできているんですね。
刃が出すぎていると木がえぐれちゃったり、あるいは引っかかって削れなかったりするし、刃が出てないと(当たり前ですが)全然削れません。
鉋台からちょうどいい長さの刃が出ているように調整するの、これが大切な事らしいっす。
刃が出ているように見えないが、このくらいでいいらしい。切りくずもキレイ。
今回は刃を出したり引っ込めたりしながら、なんども試し削りをおこなったので、写真のようにキレイに削ることができました!
ノコギリも真っ直ぐに切るには切り出しが肝心ですが、鉋も最初が大事なんですねえ~。
もし、鉋を使うようなことがあればご参考まで!
仕上げ
取っ手。お値段はわずか数百円。こういうパーツは安いし、選ぶのも楽しい。
扉の調整も終わったし、取っ手もつけた。
というわけで扉に蝶番をつけて、それを棚にビスでとめていきます。
なんとも気楽な作業だなあ~。
蝶番を取り付ける筆者。
なんて調子に乗っていたら、蝶番の取り付けが悪かったのか、今度は扉の横が棚に引っかかったり(笑)。
それをまた鉋で削って、微調整。
削っちゃったので再塗装。
ホント建具作るのは大変だわ!
「なるほどなあ~!」と思いましたよ。
だから建具屋さんって職種があるんですね。
そして、ようやく!
完成!
喜ぶ筆者。
あーマジで大変だった……
オレお疲れ~。
カメラマンもお疲れ~!
そして新しく作った感ゼロ(笑)。
これは馴染んでいるということで、いいことだと前向きに捉えておきましょう。
馴染んでいる新しい扉。塗料の色がよかった。
導入した換気システムもチェック。
モバイルバッテリーで動かすと、ちゃんと動きました。
本当に意味があるのかどうかは分かりませんが、空気が動くので、ないよりはあった方がいいのは間違いないでしょう。
稼動する「換気システム」。湿度の高い夏に使用する予定。
そして扉をつけた結果ですが……
つけた途端、まったくホコリが積もらなくなりました。
いやあ~扉ってホント凄いですね(笑)。
ホコリが入らなくなった棚の中。白いコーキングが残念。
最後に
精度のいい歪んでいない木材を選び、正確な計測や切断、丁寧な接着や塗装、釘やビスでの正確な固定、微調整の技術、丁寧な作業、そんなことが全部出来て、初めて「フツー」に使える建具ができる。
「総合力」が普段以上に問われる作業なのかもしれません。
建具作り、奥が深い。
計算どおりピッタリに閉まる扉なんか作れたら気持ちいいんだろうなあ
~。
これはクセになるかもしんない。
こういうのって実際にやってみないと分からないので、その大変さが体感できただけでもいい経験になりました。
反省点も多かった今回ですが、次につながるいい試合(?)だったと思います!
じっと建具を見つめ悦に入る筆者。
というわけで今回はここまで!
棚の扉が一段落したので、次回は寝室にちょっと手を加えてみたいと思います。
いやいや、もしかしたら今の勢いに乗ってもう一つ建具を作るかもしれませんが、たぶん寝室でしょう。
なにはともあれ、次回もお楽しみに!
そして、今年もよろしくお願いいたします!
ではまた!
(文・池内万作 写真・池内みちよ)
最終更新日:2019年01月11日
俳優(東宝芸能)
池内 万作
1995年映画『君を忘れない』で俳優としてデビュー。以後、映画・テレビを中心に活動中。代表作として「こちら本池上署」シリーズ(TBS)、映画「光の雨」、「この世の外へ~クラブ進駐軍~」、「犬神家の一族」等。
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