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シェルター、ブリーダー…猫と出会える場所とそれぞれのメリット

2017年05月18日

nanapi

シェルター、ブリーダー…猫と出会える場所とそれぞれのメリット

猫との生活に憧れていました。お腹の上で小さな寝息を立ててぐっすり寝てるそのシチュエーションも、ネズミのオモチャを必死に捕まえようとするその姿も、猫缶を開ける音で部屋の果てから一直線に走ってくるその光景も、いつか自分の家で自分の生活の一部になると信じて疑いませんでした。猫を飼いたい、一緒に暮らしたい。そんな気持ちに心がとらわれたこと、ありませんか?

そしてその時気付きました。「猫ってどこで出会えばいいんだろう?」シンプルだけど難しい問題です。それは愛情とお金と信条のせめぎ合いでした。そしてまずは知ることから始まったのです。猫とはどこで出会えるの?出会うために覚えておかなきゃならない「56日ルール」と、出会い迎え入れるいくつかの機会をご紹介します。

56日後に迎える第二の誕生日

猫を迎えるにあたって覚えておくべき重要なことがあります。それは「生後56日を経過しない犬及び猫の販売並びに販売のための展示・引渡しは禁止」されているということです。猫の販売や譲渡は、国が定めた「動物愛護管理法」によって厳しい制限が掛けられています。特に子猫を人に譲ろうとする場合、販売であるならば「第一種動物取扱業」の登録が必要となります。仮に無償で譲渡する場合でも「飼養施設を有し、一定頭数以上の動物の取扱い(譲渡・展示・訓練等)をする者は、あらかじめ、飼養施設の所在する都道府県等への届出が必要」となるのです。個人宅で生まれた猫の個人的な譲渡はその届け出の対象外です。

56日ルールの厳守は猫への姿勢を見極める重要な基準

生後56日とは、人や社会(環境)との関係性を構築する「社会化期」をちょうど終えた時期です。国の動物愛護管理法で生後56日未満での販売・譲渡を禁止しているのは、その期間が猫の「性格」を決定する重要な期間であるからです。つまりこの56日ルールを無視して展示・販売を行っている施設は信頼してはいけませんし、そもそも動物を慈しみ育成させる気概に欠けていると言わざるを得ません。そんなところから猫を世話してもらわないように注意すると同時に、56日ルールを破って(可愛い時期の)子猫を譲ってもらおうと邪な気持ちを抱かないようにしてくださいね。

社会化期に猫が学ぶこと

猫はすぐに大きくなります。子猫の時間はほんの一瞬しかありません。その猫の一瞬を少しでも長く味わいたいという気持ちはあるでしょうが、最低でも生後56日は親猫との時間を子猫に与えてあげてください。その間、ブリーダーや飼育員の人は子猫にトイレのしつけや基本的なルール、人への正しい接し方を教えてくれています。やがて一通りの社会性を身につけた生後2ヶ月を過ぎた辺り、その子は家にやってきます。第2の猫生はそうして始まるのです。

猫とはどこで出会えるの?

道を歩けば猫はいます。そこにだってここにだって。でも、いざ一生を共にする猫と出会おうとすると「それってどこで?」となりがち。デパートの屋上やちょっとした商店街なら必ずペットショップはあるでしょう。でもちょっと待って。実は猫と出会える場所はペットショップ以外にもいっぱいあるんです。

シェルター / ボランティア / 保健所

引越しで、あるいは飼育放棄で、もしかしたら飼い主の孤独死で。主がいなくなりシェルターに引き取られる猫は少なくありません。そのような事情もあり、シェルターの特徴として成猫が一定数以上いることがあげられます。子猫じゃなくても成猫には成猫の魅力がありますよ。

シェルターのメリット

・しつけがすでに行われている
・人に慣れている・社会化が終わっている
・ワクチン接種・ダニのみの駆虫が行われている
・最低限のコストしか掛からない場合が多い

面会時にしつけや社会化が終わっていなくても、引き取るまでにシェルター側が対応してくれる場合がほとんどです。シェルターから引き取る際、もちろんどの猫を自分の家に迎え入れるかを選ぶことはできます。ほとんどが雑種・混血種でブランドとはほど遠い猫達ですが、命の尊さに変わりはありません。どんな猫でも世界にただ1匹だけの猫なのです。里親となり引き受ける際は、ワクチンや駆虫、場合によっては避妊・去勢手術などの実費をお支払いする場合もあります。また、動物を保護するボランティア活動のための募金という形でいくらかの援助をお願いされる場合もあります。

シェルターによっては様々ですが、以下のような条件を求められる場合があります。

・小さな子供がいる家庭への譲渡は不可
・飼い主となる方が独居老人である場合は不可
・終生室内飼育を求める
・無断譲渡の禁止
・長時間の留守は厳禁
・世帯主の源泉徴収票ないしは残高証明の提出
・顔写真付き身分証明書のコピーの提出
・一定期間ごとのアポなし自宅訪問の了承
・一定期間ごとの譲渡した動物の写真提出

条件はシェルターごとに違います。譲り受けようとするシェルターに必ず条件を確認するようにしてください。厳しい部分もありますが、それもこれも愛の変化した形です。平成27年度に殺処分された猫の数は、6万7千匹以上に及びます。

ブリーダー

どうしても飼いたい猫種がある場合は、その猫種を専門にしているブリーダーさんに当たるのがいいでしょう。猫種によって育て方や注意すべきポイントが異なることもあります。正しいブリーダーの方ならそういったことも適切にアドバイスしてくれるので安心。また、ペットショップのように不特定多数の犬猫が出入りすることはないでの、感染症に遭遇するリスクも低くなります。

ブリーダーの中でも「キャッテリー」は、世界的な猫愛護団体である「TICA / The International Cat Association」か「CFA / The Cat Fanciers' Association」のいずれかに認可された者が名乗ることを許された特別なブリーダーです。キャッテリーから譲り受けた猫はそれら団体が発行した登録ナンバーを持つ純血統猫を親に持つ猫となり、その分高額になりがちです。

ブリーダーのメリット

・血統(素性)がはっきりしている
・しつけがすでに行われている
・人に慣れている・社会化が終わっている
・ワクチン接種・ダニのみの駆虫が行われている
・潜在的病気のリスクが少ない
・万一のアフターケアがある
・専門知識が豊富
・時折相談でき、長い付き合いが期待できる

残念ながら猫を商品としてしか扱わない悪質なブリーダーも存在します。ブリーダーから猫を家に迎え入れようと考える場合は、繁殖施設の見学をし、環境を確認する、56日ルールを厳守しているかを確認するなど、自己責任においてしっかり調べることが大切です。

動物病院

動物病院に行ったことがある人は、待合室に里親募集の張り紙を目にしたことがあるかもしれません。避妊手術をしていなかった猫が子猫を産んでしまったけれど(経済的理由や住居の問題等で)もうこれ以上猫を飼うことはできず馴染みの動物病院にSOSを出した。震えてた子猫を拾って取りあえずは治療のために動物病院で治療をしてもらったけど我が家では猫は飼えなくて困った…。なんて理由もあるかもしれません。動物のことが何より判っている動物病院。猫の体調は万全でしょうから安心はありますね。

動物病院のメリット

・しつけがすでに行われている
・人に慣れている・社会化が終わっている
・ワクチン接種・ダニのみの駆虫が行われている
・最低限のコストしか掛からない場合が多い

面会時にしつけや社会化が終わっていなくても、引き取るまでに動物病院側、ないしは一時的に引き取ったシェルターが対応してくれる場合がほとんどです。動物病院でそのまま預かるのではなく、保護した人の里親募集の張り紙を貼って仲介しているだけの場合が多いでしょう。もしくはシェルターに引き取られ、そこで里親を待っている場合もあるはずです。動物病院経由で猫を迎え入れる場合、個人間取引、もしくはシェルターからの迎え入れのどちらかになるわけです。

個人間取引:SNS / BBS / アプリなど

『メルカリ アッテ』や『ジモティ』などインターネット上でも、動物の里親募集は行われています。また、電柱の張り紙やフリーペーパーなどで猫を飼いたい人と猫を保護している人をマッチングしようとする試みは様々あります。知人からの紹介、友人からの相談やインターネット経由での個人間の取引の場合、とかくトラブルになりがちです。けっして悪意があるわけではないのですが、猫を愛するがあまり、そして動物愛護管理法を厳密すぎる解釈をして厳しい譲渡条件を突きつける人も少なくありません。取引は気持ち良く、お互いが納得のいく形で完結させるようにしましょう。

個人間取引で特筆出来るメリットはありません。すべてが自己責任とも言えます。しいて言えばコストが最小限に抑えられるというくらいですが、目に見えない疾患を抱えてる可能性なども否定できません。長い目で見たときには、その初期コストの安さのメリットを打ち消す手間が掛かる場合もあります。個人間取引はもらってきてから後悔しないよう慎重にお願いします。

猫付き物件

特殊なケースですが、猫のシェルターを運営しているNPO団体が「猫付きマンション」「猫付きシェアハウス」を案内しています。猫と出会うための手段としては最も新しく、最もイノベーティブではないでしょうか。「引越しを機会に猫を飼いたいけど、転勤の可能性もあるしどうすれば」「シェルターから猫を譲渡してもらうには条件に合わなかった…」「長期飼う自信がないから自分の根性と猫愛を試してみたい」色々な理由で猫との生活開始にブレーキが掛かってる人はいるでしょう。それもこの猫付き物件である程度解決です!

「猫を飼う」は「命を救う」

猫を好きな人にできることが「猫を飼う」ことならば、そのままそれは「命を救う」ことです。救った命は責任を持って守らなければなりません。色々なところに行って、いっぱい面接して、譲り受け迎え入れることになった猫。でも猫との生活はまだ始まってもいません。やって来るその前に、準備しなきゃならない猫のためのあれこれ。猫がいつまでも健康であるようにやっておかなければならないこと。長い共生の旅が始まろうとしています。

監修協力

ますだ動物クリニック院長・増田国充先生

2001年に北里大学獣医畜産学部(現獣医学部)獣医学科を卒業、獣医師免許取得。愛知県や静岡県の動物病院に勤務後、2007年にますだ動物クリニックを開院。西洋医療だけでなく、漢方や鍼灸をはじめとした東洋医療を取り入れた獣医療を行っている。

(image by nanapiネコ部)
(著:猫ニワカ先生)

最終更新日:2017年05月18日


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