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建物にある「定礎」の本当の意味とは?

2014年12月25日

伊藤亮太

建物にある「定礎」の本当の意味とは?

建物にある「定礎」の本当の意味とは?

定礎式は安全、永遠堅固を祈願する

そもそも「定礎」とは、建物の基準となる礎の位置を定めることをさす

皆さん、ビルやマンションの正面玄関や隅っこに「定礎」と書かれたプレートが埋め込まれているのを見たことありませんか?

おそらく多くの方が一度は見たことあるかと思います。しかし、この「定礎」というプレート、一体何のためにあるのでしょうか?実は建物の竣工日を記念してプレートが埋め込まれているという単純な理由だけではありません。そこにはもっと奥深い理由があるのです。

そもそも定礎とは、ヨーロッパではじまった石造建築における、建物の基準となる礎の位置を定め、建築を正確に行う儀式「定礎式」に由来しています。

日本では建築の初期段階で行われるというよりかは、工事がある程度終了した後に「定礎」が設置されるケースが多いといえます。定礎式では、仕上げとなる工事の安全祈願や建物の永遠に堅固であるようにといった願いを込める儀式が行われます。単純な記念ではないのです。

定礎石の中には定礎箱が入っている

実は「定礎」のプレート(定礎石)が建物に埋め込まれているだけではありません。定礎石の中には定礎箱が埋められているのです。定礎箱は、腐食にも耐えられるように銅製やステンレスなどでつくられています。この箱の中には、氏神様への御礼、建築図面、定礎式が行われた日の新聞、通貨、関係者の名簿などが納められています。

この定礎箱は、普段は見ることができません。実際には、建物を取り壊すときにしか開くことはないといえます。建築当時の思い入れが詰まっているわけですから、建物の建て替え時などに当時を偲ぶタイムカプセルの役割を果たしているといえます。

ちなみに、ダムにも定礎石は埋め込まれていますが、基礎となる岩盤に埋め込まれていますので、まず見ることはできないといえます。

ダムでは定礎石は岩盤に


日本最古の「定礎」は金沢城跡地で発見されている

なお、日本で確認されている最古の「定礎」は金沢城の跡地で発見されたものになります。「宝暦十三癸未年 鍬始 六月廿五日」と記載されており、1763年のものと分かっています。果たして当時の方たちも定礎箱を埋めたのでしょうか。気になりますね。

今後街中を歩くときに、古い建物に定礎石があるかどうか確認してみてください。未来においてタイムカプセルをあけるときがいつか来るかもしれない、建築当時の思い出を垣間見ることがそのうちできるかもしれないと思うとその建物を見る目もかわるかもしれません。

最終更新日:2018年08月30日

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