ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
「羽目をはずす」の羽目って何?

2015年05月26日

伊藤亮太

「羽目をはずす」の羽目って何?

意外な建物に関連する用語

「羽目をはずす」の羽目って何?

横に平らに並べてある

板を平らに並べる貼り方に該当する

お酒を飲んだ勢いで羽目をはずして大騒ぎした失態が過去にあります、といった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。人生で一度や二度、いやそれ以上羽目をはずしてしまったことがある方も多いはず。

ご存知の通り、羽目をはずすとは、調子に乗りすぎて度を越えてしまうことをさします。それでは「羽目」って一体何をさすのかご存知でしょうか。実は「羽目」とは、建物に関連している用語なのです。

「羽目」とは、古い家屋の壁などに、板を隙間なく、重ねることなく平らに並べて貼られている「壁板の貼り方」に該当します。そしてこの隙間なく貼られた板を「羽目板」と呼びます。羽目板の貼り方は、横に並べる形もあれば、縦に並べて貼る形もあります。

この羽目板ですが、通常は写真掲載の通り、隙間なくびっしり板が貼られています。しかしながら、経年変化により、板が外れることや壊れることはあるもの。この羽目板が外れていると、建物の中に雨水が入り込み、木が腐敗することで外見はもちろん、使い勝手も悪くなります。

こうして格好が悪い有様を、人間にもなぞらえて「羽目をはずす」という表現ができたといわれています。
なお、「羽目をはずす」は、馬の口にはめる縄のことを「羽目」といい、羽目をはずすと馬が暴れ出すという説から表現がうまれたという説もあります。

羽目をはずす状態?

他にもいろいろな使い方が

この「羽目」ですが、実は他にも表現として使われています。例えば、「結局買い物に手伝わされるはめになった」とか、「罠にはめられた」といった使い方をすることがあると思います。この場合の「はめ」は「羽目」に該当します。羽目板がしっかりと貼られていて、なかなか外すことができない、つまり簡単には抜け出せないという表現として利用されるようになったと考えられます。

この「羽目」は歌舞伎でも使われています。歌舞伎には「松羽目物」という言葉があります。歌舞伎の舞台において、よく正面に大きな松を描いた板が飾られることがあると思います。あの板を「松羽目」といいます。この松羽目は能舞台の鏡板を模したもので、能や狂言の演目を歌舞伎で上演する際に使われます。この松羽目を利用して上演される演目を「松羽目物」と呼んでいます。

普段通り過ごしてしまうと思いますが、こうした語源が家の壁板にあると思うと見る目が変わりますよね。是非古い民家を見る際に、歌舞伎を見る際に思い出してみてください。

最終更新日:2018年08月31日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。