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『東京ラブストーリー』にハマった韓国人英才のネイビー&ウッデ...

2018年05月21日

佐野 俊輔

『東京ラブストーリー』にハマった韓国人英才のネイビー&ウッディーな部屋

Nipponに住む room#7

『東京ラブストーリー』にハマった韓国人英才のネイビー&ウッディーな部屋

カムサハムニダ! 今回の「Nippon住み人」(=日本在住の外国人)は、千葉・浦安に暮らす韓国人のジャンさん。日本に来て6年になるジャンさんにとって、日本の家の住み心地とはいかがなものなのでしょうか? インタビューの模様を、とくとご覧あれ!



【取材概要】

Nippon住み人:ジャン・ヨンテさん(31 歳)

出身:韓国

Nippon住み歴:6年

Nippon住み家:千葉県浦安市


浦安駅から歩くこと7分、閑静な住宅街の一角にジャンさんのNippon住み家がありました。ジャンさんは現在、通信会社に勤務。海外現地法人に対して、マーケティングを含めた営業支援を行っています。


大の日本好きで、学生時代は旅行で5度も日本に訪れています。大学卒業後の2012年、就職と同時に移住。丸6年が経ちました。日本のみならず、これまで香港でのインターンシップ、オーストラリアでのワーキングホリデーを通じて世界をまたに、活動してきました。韓国語はもちろんのこと、日本語、英語、さらには中国語の4か国語(本人いわく「中国語はさほど得意ではないので3.5か国語」)を話すフレンドリーな英才、ジャンさんへのインタビュー開始です!

“物を捨てる”工夫をさせてくれた部屋

それでは早速インタビュー開始です。


――ジャンさん、そもそもなぜ日本に来たのでしょうか?


ジャン

2000年冬に、日韓の交流のため、日本のドラマ『東京ラブストーリー』(※1)が韓国で放映されました。僕が高校2年生から3年生になる頃でしたが、テレビでたまたま目にしたんです。その時の自分にとって、日本のドラマはとても新鮮に映りました。韓国のドラマは、ドロドロしてたり、女性がすごく気が強かったり、コミュニケーションがダイレクトだったりするんです。日本人は韓国人と同じ姿をしているのに、話し方や人との距離の取り方などが違っていて、非常に気になりました。あれは運命でしたね。

そこから日本のドラマにハマりました。高校3年生の夏休み、受験勉強をしなきゃいけないんですが、長い日には10時間ほど観てましたね。睡眠時間は3~4時間。その繰り返しだったので、ある意味では“規則正しい生活”でした。ははは。


(※1)昭和ピープルご存じ、フジテレビ月9の名作ドラマ。1991年放映。鈴木保奈美さん扮する赤名リカの呼びかけ、「カーンチ!」が頭に響きます。


そのあと、韓国外国語大学に入学、日本語を専攻しました。日本語をもっと完璧にしたい、日本で就職したいと思って、韓国で開催された海外企業の就職イベントに参加。レジュメを出して一次、二次、最終と面接を受けて、内定をもらいました。内定出た時は超嬉しかったですね。

日本で経験を積んでから韓国に戻る予定でしたが、日本の住みやすさから、日本に居続けることを決めました。


韓国にいた時には日本旅行を5回ほど経験。就職したあとの出張や旅行なども含め、41都道府県を制覇したジャンさん。「僕、Google Map好きなんですよね」。行ったことのある場所、これから行きたい場所にスターをつけているそうです。写真左側のノートパソコンの画面は、韓国の検索エンジン“NAVER”。


――ジャンさん、日本語を流暢に話されますよね。


ジャン

こうなるまでには、だいぶ失敗しました。日本に来た最初は特に大変でした。日本語を話すのは、韓国語を話すのより2倍疲れるんですよね。頭の違う部分を使っている、というか。

でも、流暢さは、日本のドラマをだいぶ観たおかげですね。韓国語と日本語は語順も一緒だし、とても似ているんです。例えば、図書館は「ドソグワン」ですし、三角関係は「サンガクグワンゲ」です。パターンさえ覚えて変えていけば話せるようになります。ドラマだと言葉と一緒に、表情やしぐさがわかるのがいいです。「こういう言葉は、こういう表情で言うといいんだな」と。意味がもっと、グッと伝わりますよね。


(ジャンさん、ここでふいに小声になる)不純な動機を言えば、広末涼子さんが好きだった、というものあります。『東京ラブストーリー』の次に、広末涼子さんが出ている『できちゃった結婚』(※2)というドラマを観て、かわいいな、と。それから、彼女のドラマは全部観ました。そのあとは、深田恭子さんにハマって……。


(※2)これまたフジテレビの月9ドラマ。2001年放映。主演は広末涼子と竹野内豊。


ネイビー、ブラック、ホワイト、それにウッディーなトーンのシンプルな部屋。広末涼子好き、深田恭子好きを一切感じさせない雰囲気づくりは英才の能力の一端なのでしょうか。


ただ、言葉が話せると、それはそれで大変なんですよね。日本語が話せるから、日本人と同じ感覚を持っていると思われがちなんです。言葉がたどたどしかったら、「自分たちとは感覚が違う」ということも理解してもらいやすいんでしょうが。会社に入った当初は特に、みんなとの距離の保ち方、詰め方でも戸惑いましたね……。


――そんなご苦労があるとは。しかし、言われてみれば「確かに……」と思います。では、このへんで、お部屋の話にしましょう。いま住んでいるこの家の好きなところと、好きじゃないところを教えてください。


ジャン

この部屋には昨年12月から住んでいるんですが、その前は転勤で大阪にいました。梅田駅からも歩いて15分ほど、しかも広さも11帖ほどあって、とてもよかったです。なので、正直に言うと、この部屋には不満が多いですね。ははは。

でも、好きなのは、周りが静かなところ。それから、とても狭いので、“物を捨てる”工夫をさせてくれるところが有り難いですね。振り返ると、前の家では、要らんもんばっかりだったな、と思います。

いまの部屋では、独立洗面台がないんです。失くして初めて気づく……という感じです。キッチンももっと広いといいんですが。


「買ったのにちっとも読めてない」というMBAの本を、それっぽい感じで読んでもらいました。「実際読んでないんで、最初のページの方にしますね」と見せ方まで工夫してくれるジャンさん。気遣いの人。


――そうですか。でも工夫させてくれる部屋は大事ですよね。

それでは、韓国の家と比べて日本の家はどうですか?


ジャン

やっぱり、オンドル(床暖房)がないところですね。冬が寒いです。

日本の家ってスペースが少ない中で、よく工夫されてますよね。収納とか。狭いなと思うこともあるんですが、実はこれで充分なんじゃないかと思ったりもします。

友人の家に行って一番驚いたのは、お風呂の追い炊き機能ですね。衝撃でした。韓国では、シャワーがメインですが、これは韓国にも欲しいです。

僕にとって日本は、“匠の精神”が根付いて、考える力が確かにある国です。それは家を見ても感じられます。目に見えない部分、細かいところまでよく考えられて、つくられていると思います。

Nippon住み部屋 お国柄探索

さてさて、そんなジャンさんのお部屋ですが、恒例、お国柄をあらわすもの探索です!


韓国の食材。左から、ごま油、ハニーバター味のチップス、激辛カップラーメン、トラベルパックの海苔。なお、カップラーメンは国内だったら知らぬ者はいない“プルダクポックンミョン”。辛いもの好きの韓国人ですら、食べられないほどの激辛具合なんだとか。

“韓国のハワイ”とも言われるチェジュ島の名産・オミジャチャ(五味子茶)。自分の体調によって、酸っぱかったり、苦かったりと、感じられる味が5つほどあるそう。しかし、ジャンさんいわく「まあ、砂糖が入ってるんで、たいてい甘いんですが」。私も一杯いただきましたが、ほどよい甘さでした。

ガジェット類は、韓国製品で! スマートフォンはSamsung、ノートパソコンはLGです。日本だとLGはテレビメーカーのイメージが強いですが、れっきとした電子機器の総合ブランドです。

(この本のタイトは『4,000万人が検索した今日の料理』。韓国の人口は5,145万人なので、4000万人は全体の約8割にあたりますね。栄えある1位を獲得したのは、旧正月に食べることが多い“トックッ(お餅スープ)”。


反対に、日本的なものはあるのでしょうか?


「佐野さん、こういうのが企画意図に合いますかね」と棚の奥から出してくれた野球ボール。初めて名古屋に行った時に球場で手に入れたもの。「こうがいいですかね」と、持ち方まで凝ってくれて、取材者泣かせ、ならぬ、取材者嬉し泣かせ、なジャンさん。有り難や。

これは一体……? 写真左手前、ラックの上に横たわる“卵かけご飯の醤油”。韓国にも、“しょうゆ卵ご飯”と呼ばれる食べ物が存在している模様。実はある日、韓国にいる弟さんの奥さんから「日本には、それ専用の醤油があるらしいわね、次に韓国に帰ってくる時に買ってきて!」と頼まれたようです。「ここに置いておけば、スーツケースに入れ忘れることもないと思って」とジャンさんに爽やかに言われました。確かに合理的!

ジャパニーズトラディショナル、コタツ! 全体的に、この箇所だけ生き物っぽい、しいて言うなら、猫っぽい雰囲気が漂います(私の気のせいですかね?)。この冬、初投入したとのことですが、「一度ここで寝てしまって、風邪を引きかけました。これは確かにやばいものです……」とジャンさん。

高校生時代は吹奏楽を、大学時代はバンドをしていたジャンさんのお気に入りの楽器たち。旅行先で、現地の楽器を買うのが好きなのです。左から、沖縄の三板、ジャカルタのコンガ、台湾の笛。音楽はジャンさんの源です。なお、兵役の際には、軍楽隊という部隊に配属され、トロンボーンを担当していました。


さて、7回目のNippon住み人、いかがだったでしょうか。大変優秀なうえに、大変フレンドリーなジャンさんにずいぶん引き込まれてしまいましたね。

さて、次はどんなおうちにお邪魔しましょうか。乞うご期待!


(取材・文・写真 佐野俊輔)

最終更新日:2018年05月21日

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