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物件価格150万円!? 格安別荘は事前に厳しい季節を体感すべ...

2018年07月10日

日刊Sumai

物件価格150万円!? 格安別荘は事前に厳しい季節を体感すべし【なんでも大家日記@世田谷】

物件価格150万円!? 格安別荘は事前に厳しい季節を体感すべし【なんでも大家日記@世田谷】

「別荘」がお金持ちの世界のものだというのは、もはや昔の話なのかもしれません。

150万円の格安別荘があると聞き、山梨までやってきた僕と友人。

せっかくここまで足を運んだのだからと、もう一件、別の物件を見せていただくことになりました。

150万円と200万円の物件の違いって?

今度の物件は、少し値上がりして200万円。

前回見た物件と同様、格安物件には見えません。

ですが、屋根は傷んでいて、修繕待ったなしの状態だそうです。

まっさきに気になったのが「50万円の差額って何なの?」ということ。

不動産屋さん曰く「細かいことを除けば、売主さんがつけた値段の差です」。

こちらの会社では「自社で別荘を買い取り、修繕して販売する場合」と「売り主さんから委託されて買い主さんを探す場合」と両方あります。

後者の場合「どの設備がいくらだから価格がいくら」という厳密な基準はなく、売り主さんが売りたい価格ありきで値がつけられるわけです。

今回の例で言えば、150万円の物件と200万円の物件とで、はっきりと50万円の差が説明できるような理由はなく、単に売り主さんがつけた価格が異なるというだけなのです。

だから、あまり値段に引きずられず、自分なりに目の前の物件の価値を見きわめることが大事になってくると思います。

 

格安別荘を見に行くなら、梅雨か冬がベスト?

中を拝見すると、これまた昭和テイストなレトロな内装。前回見た物件と、ほとんど同じ印象です。

こちらはベランダに屋根があり、前回の物件と比べると、部屋の延長のような感覚で外の空気を楽しめるのがポイント。

外から見るとこんな感じ。ロッキングチェアなんて置いたら、気持ちいいだろうなあ……なんて考えるのも物件見学の楽しみですね。

明かり取りに天井に設けられた窓も雰囲気があっていいなあ、と見上げる僕らに、不動産屋さんから一言。

「ただ、こういう窓は雨漏りの原因になりやすいんですよ」

その言葉通り、リビングに隣接する和室に入ると、

あれ?窓際に水が……?

小さな水たまりができています。こちらの物件はすでに雨漏りしていたようです。

「先日までは大丈夫だったんですけど、雨が続きましたから」とのことでした。

 

真剣に移住を考えるなら洗濯機のことも忘れずに

実は、僕たちが物件を見に行ったのは2017年の10月下旬のこと。

長雨が続いて都心でも肌寒い季節でした。

こうして雨漏りを目の当たりにすると、やはり屋根の修繕は必須だと思い知らされました。

「でも、かえっていい時期に見に来られたと思いますよ」とは不動産屋さんの言葉。

「春とか夏の一番いい時期を最初に見てしまうと、あとでガッカリする方もいますから」

AOI / PIXTA(ピクスタ)

そうなんです。山の家は、梅雨や冬の厳しさが都会とは段違いなのです。

川の近くや日当たりの悪い物件ともなれば、梅雨の湿気はすさまじく、相当の対策が必要です。

さらに、別荘は夏向きに風通しを重視して作られている場合が多いため、冬になると強烈な寒さを味わうことになります。

実際、僕らが見学した2件は両方とも夏のみの滞在を前提とした作り。

10月でしたが、内見しているだけで足下から冷たさがじわじわと昇ってくる寒さでした。

高原や山間部の夏が最高なのはいうまでもありません。

ですが、別荘の購入を真剣に考えるなら、梅雨や冬に現地を訪れることをオススメします。

ABC / PIXTA(ピクスタ)

ちなみに、もし移住を考えるなら、忘れてはならないのが洗濯機の問題です。

数日間の滞在を前提とした古い別荘には、たいてい洗濯機がありません。

定住するには、洗面をなくすかキッチンに空きスペースを作るかして、洗濯機置き場を設ける必要があります。

こういう追加工事もバカにならず、買ってからの出費もいろいろと覚悟しておく必要がありそうです。

 

気になる管理費とサービス内容は?

別荘の購入を考えるなら忘れてはならないのが、管理費の問題です。

いわゆる普通の住宅地の空き家を購入するなら関係ありませんが、別荘地の家を購入する場合には、毎年決まった管理費を払わなければなりません。

今回の物件についていえば、管理費は年間106,272円(税込)。

管理内容は、草刈りと雪かき、蜂の巣の撤去です。

どれも都会生活には無縁なものですが、別荘での暮らしには欠かせないサービス。

毎年決まった出費を強いられることにはなりますが、僕のように普通の住宅を管理している身からすると、山の家であることを差し引いても、どれもうらやましいサービスです。

草刈りも雪かきも、自分でやろうとするとかなり大変。

happyphoto / PIXTA(ピクスタ)

蜂の巣にいたっては自力で駆除するのは危険でもあります。

管理費でこれらのサービスが買えると考えれば、決して高くはないでしょう。

さらに高額の管理料を払えば追加のサービスが受けられる場合もあるそうです。

 

で、結局買うの?買わないの?

2件の別荘を見学し、なかなかの好印象を抱いた友人でしたが、屋根の修繕のような追加出費が必須であることを知り、迷っている様子でした。

不動産業者さんからのアドバイスは、

「時間に余裕があるなら本当に気に入る物件が出てくるまで待ってみるのもいいと思いますよ」

いくら格安とはいえ、家一軒の買い物。友人も、しばらく様子を見てみようという気になったようです。

yoshiki / PIXTA(ピクスタ)

「次は1月か2月に来てみるといいですよ。すごく寒いですから」

たしかに、めちゃくちゃ寒そうです。というか、今年の冬は本当に寒かっただろうなあ……。

ちなみに、今回紹介した物件は、ほどなくして2件とも成約となったようです。

やはり、僕たち以外にも150万円~200万円という価格にひかれる人たちは多かったということですね。

さて、このような格安物件には屋根の修繕が必要なことはすでに書きましたが、山の家を長年維持してきた経験からいって、屋根以外にも必要な修繕費はたくさんあります。

次回は、山の家の修繕にこの10年間でいくら費やしたかについて書きたいと思います。

最終更新日:2018年08月29日

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