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東京駅にも導入!マンション地震対策の最新兵器「免震構造」って...

2018年07月18日

日刊Sumai

東京駅にも導入!マンション地震対策の最新兵器「免震構造」って?

東京駅にも導入!マンション地震対策の最新兵器「免震構造」って?

6月18日に発生した大阪北部地震ではブロック塀の倒壊や家具の転倒が問題となっていますが、筆者が知る限りにおいてマンションではエレベーター停止以外の重大な問題は発生していないようです。

地震の多い日本において、地震に対する備えは日々進化しており、被害の軽減に絶大な効果を発揮してきました。

今回は最近になって増え始めた建物の「免震構造」についてお話しします。

これまでの建物の地震対策は「耐震」と「制振」の2つだった

日本では長らく31mまでという高さ制限があったため、9階建て程度の建物しか建てられず、日本初の超高層ビルである霞が関ビル(高さ147m地上36階建て)が誕生したのは昭和43年になってからです。

Ryuji / PIXTA(ピクスタ)

日本において建物の地震対策としてはこれまで「耐震」と「制振」が中心でした。

「耐震」は柱・梁を太く頑丈につくり、建物全体の強度を上げることにより揺れの力に立ち向かおうというもので、恐らくマンションの大半はこの考え方に基づいていると思います。

「制震」は揺れの力を「柳に風」で受け流す仏教建築である五重塔の構造をヒントにしたといわれ、地震のエネルギーを吸収するダンパーなどを建物内の骨組みの部分に設け、建物自体で振動や衝撃を吸収する構造となっています。

主としてタワーマンションなどに採用されている方式です。

 

「地震の揺れを建物に伝えない」免震構造

免震構造は地面の上に免震装置を設置し、地震の揺れを吸収するというもので、ひとことでいえば「地震の揺れを建物に伝えない」というコンセプトです。

地面と建物を切り離し、その間に積層ゴムを挟み込ませますが、そのため免震構造の建物は1階部分に隙間が空いています。

地面と建物の間に設置された積層ゴムが自動車のサスペンションのような役割を果たし、地震の揺れを建物に伝えないようにしています。

平成28年の熊本地震において熊本県内の免震構造の建物では16センチから90センチの幅で横揺れがあったことが記録されていますが、これを積層ゴムが吸収することにより家具の転倒もほとんどなかったといいます。

積層ゴム

 

免震構造のしくみが一目でわかる「水天宮」

最近では免震構造の建物もあちこちで見ることができるようになってきましたが、筆者の知る限り最もわかりやすい事例が安産のご利益で有名な日本橋蛎殻町の水天宮です。

水天宮

水天宮では平成30年の江戸鎮座200年に向け平成26年1月から平成28年2月までの期間で社殿の建替え工事を実施しましたが、その際に境内全体を一体的に免震化しました。

「安産祈願を安全に」ということなのだそうです。

建物全体が地盤から切り離され、間に積層ゴム・弾性すべり支承・オイルダンパーといった免震装置が設置されています。

隙間部分に設けられたエキスパンションジョイントは、大きな揺れがあった場合も隙間の上に設置されたカバーが外れるだけで済み、建物に深刻なダメージを与えることを防止します。

 

実は東京駅にも導入されている免震構造

免震構造を導入した建物で最も有名なのが東京駅丸の内駅舎です。

ばりろく / PIXTA(ピクスタ)

東京駅では平成19年4月から平成24年10月にかけて駅舎の保存復元工事を実施し、大正3年に開業した当時の姿を再現しました。

その際に建物全体をジャッキで持ち上げて約350台の免震装置を設置し、巨大地震が発生しても耐えうるような構造に改められています。

免震構造は巨大地震に対して有効であることが実証されており、今後は免震マンションも増えてくると思います。住まい選びの際に注目してみてはいかがでしょうか。

【参考】

※ 参詣者の安全を最優先し境内全体を免震化 水天宮の建替計画において境内を一新した建替えが完了

最終更新日:2018年07月18日

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