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「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討す...

2019年02月20日

日刊Sumai

「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討する価値アリ

「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討する価値アリ

「バランス釜」って、ご存じですか?

銭湯での入浴が主流だった日本で住まいに浴室が普通に設置されるようになったきっかけは昭和30年に設立された日本住宅公団による団地建設ですが、その動きが一般家庭にまで広がった背景としては昭和40年に登場した「バランス釜」の果たした役割が大きかったようです。

今回は不動産における絶滅危惧種的存在である「バランス釜」についてお話します。

徹底的に嫌われている「バランス釜」

ABC / PIXTA(ピクスタ)

バランス釜は正式にはバランス型風呂釜の通称でガス風呂釜だけを指しますが、一般的には浴槽と風呂釜が並んで設置された浴室全体を称して呼んでいる場合が多いように思います。

築年数の古い賃貸物件では今でも時々見ることができますが、お客様の嫌悪感はかなり強いようで「バランス釜は嫌です」ということで資料の段階ではねられてしまい、賃貸物件の営業時代の筆者はバランス釜物件に関しては内見にこぎつけたことすらありません。

現在も残っているバランス釜は年数が経過しているため、どれも古ぼけたものとなっており、浴室というデリケートな空間内であることからどうしても我慢できないということかもしれません。

しかし設備としてはそれほど悪いものではなく、賃料の安い物件を探す際はむしろオススメなのです。

 

かつては「バランス釜」が当たり前だった

m.Taira / PIXTA(ピクスタ)

筆者は小学校低学年の一時期に愛媛県松山市の五右衛門風呂の家で生活したことがあります。

chinen / PIXTA(ピクスタ)

父が公務員であったため決して貧乏だったといったことではなく、昭和40年代は公務員宿舎でもこのような家がまだまだあったのです。

たけちゃん / PIXTA(ピクスタ)

薪を割って風呂を沸かすという今では時代劇でしか見ることができないようなことを日常的にやっていたわけですが、子供にとってはちょうどいい遊びで今思い返してみても面白かったという記憶しかありません(すぐにでも風呂に入りたいという場合は徒歩10分の道後温泉本館を利用できたということもありますが)。

この数年間を除き筆者が社会人となって家を出るまでの大半はバランス釜の風呂だったと思います。

浴槽に水を張ってから釜の横にあるハンドルをガチャガチャ回して点火する面倒な仕組みや、いちいち湯加減を確認しなければならないこと、釜の幅の分だけ浴槽が狭くなるため体育座りのようになって手足を伸ばせないといった様々なデメリットも当時はそれが当たり前で、特に何とも思いませんでした。

 

現代人には到底理解できないバランス釜の注意点

ボタン一つで指定された湯加減の風呂を沸かすことができる(タイマー予約までできる)のが現代の風呂ですが、バランス釜を使用する際は現代人に到底理解できない注意点がありました。

 

空焚きは絶対に不可

TATSU / PIXTA(ピクスタ)

バランス釜は浴槽と風呂釜が2本の管でつながっており、風呂釜内部で管の中の水が熱せられ対流によって上方の管から浴槽に送り出されると同時にその分だけ浴槽下部の冷水が下方の管から風呂釜内部に引き入れられるという構造になっています。

そのため管の内部の水が切れてしまうと風呂釜が「空焚き」という大変に危険な状態になるため、風呂を沸かす際はあらかじめ十分な量の水を浴槽内に張っておく必要がありました。

 

放っておくと沸騰する

photo-uny / PIXTA(ピクスタ)

バランス釜には温度調整機能がないため、風呂を沸かしていることを忘れてしまうと後で大変なことになります。

浴室からポコポコという音が聞こえてくるということがたまにありましたが、こうなると浴槽内は完全に沸騰状態で、大量に水を注入しなければ入れたものではありません。

 

湯加減をみるときはかき混ぜなければならない

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

「気体や液体が熱せられると軽くなって上部に上がり下部に低温のものが流れ込む」現象である対流は誰もが小学校の理科の授業で習いますが、この現象を最も実感できたのがバランス釜です。

浴槽の上部が熱くなっていても下半分がまだ水というのはよくあることで、湯加減をみる際には蓋でお湯をかき回してからというのが子供から大人まで当時の常識でした。

現在の小学生でこのことを知っている人がどれだけいるのでしょうか。

 

毛嫌いせず検討してみては?

naokisai / PIXTA(ピクスタ)

一世を風靡したバランス釜ですが屋外壁掛け式給湯器が普及すると次第に姿を消し、現在ではほとんど絶滅危惧種のような存在となっています。

逆に言えばバランス釜がある物件は賃料の安いお得な物件である可能性が高いということです。

諸事情あってどうしても安い部屋に住まなければならない場合、バランス釜をそんなに毛嫌いせず検討してみてはいかがでしょうか(近くに銭湯のある風呂無し物件を選ぶという手段もありますが……)。

最終更新日:2019年02月20日

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