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初めてのマイホーム探しでは、何から始めたらいいか戸惑う人も少なくありません。 まず最初にやっておかなければならない「資金計画」について、宅地建物取引士の高幡和也さんに解説してもらいましょう。
ジャバ / PIXTA(ピクスタ)
人生の中でもっとも大きな買い物といえるマイホーム。その購入資金の調達方法や、住宅ローンを利用する場合の返済計画など、住まい探しや家づくりをする際に最初にやっておかなければならないのが「資金計画」です。
この資金計画がうまくいかなければ、せっかく自分好みの土地・建物が見つかってもそれを手に入れることができなかったり、頑張って手にしたマイホームを将来的に手放す事態に陥ってしまう可能性もあります。3つのステップに分けて詳しくご説明します。
Rina / PIXTA(ピクスタ)
資金計画を立てる場合、まずは「住宅ローン」をいくら借りて、どのように返済していくのかを決めましょう。 よく耳にするのは、「住宅ローンは年収の○倍にすべき」という言葉ですが、実はこれを目安とするのはお勧めできません。
そもそも、その世帯ごとに毎月の住宅費として支出できる金額には違いがあるものです。家族構成、居住エリア、ライフスタイル等によって家計の支出に違いが出るのは当然です。
一般的に住宅ローンは30年前後の長期間にわたり返済が続きますので、住宅ローンは「年収の○倍」を目安に組むのではなく、「自分が無理なく返済できる額」を優先しましょう。
無理なく返済できる額の目安として、現在支払っている家賃、毎月の収入から生活費を差し引いた余剰金(毎月貯蓄できる額など)等から、自分に合った額を算出してみます。
さまざまな金融機関のホームページでは、金利や借入期間などをもとにして毎月の返済額・借入可能額等を自動で計算・シミュレーションするサービスを無料で行っていますので、まずは「返済額から借入額を算出」されてみてはいかがでしょうか?
ABC / PIXTA(ピクスタ)
住宅ローン借入額の目安が算出できれば、次は自己資金がどれくらい準備できるかの確認です。
貯蓄のうち、マイホーム購入に充てられる額はいくらか、親などから援助を受けられる資金があるかなどを確認しましょう。
マイホーム購入には購入価格の他に諸費用がかかり、その目安は一般的に購入価格の7%~10%(土地付戸建の場合)といわれていますので、その分は自己資金または住宅ローンの借入でまかなわなければなりません。
つまり、「自己資金+住宅ローン借入額」から「購入時の諸費用」を差し引いたものが「購入できるマイホーム価格の上限」となります。くれぐれも諸費用の存在をお忘れなく!
この計算式が成り立つ価格帯のマイホームを選ぶことはもちろんですが、金融機関によってはマイホーム購入に必要な自己資金の割合(土地建物価格のうち、何割以上の自己資金が必要など)を定めているところもありますので事前に確認しておきましょう。
Naoaki / PIXTA(ピクスタ)
資金計画のステップ1とステップ2が完了したら、あとは最後のステップ「将来の資金計画」です。
返済が長期にわたる住宅ローンを利用する場合、「いま支払える額」とともに「将来にわたって支払える額」についての検討も必要です。
家族構成の変化、教育費、老朽化していく建物のメンテナンス費など、家計の支出は時間の経過とともに変化していくことも考慮しながら、最終的な借入額の設定をしましょう。
また、勤務先企業の退職金制度(いつ・いくらもらえるか等)なども事前に調べて将来の資金計画に役立てましょう。
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資金計画がある程度まとまったら、次はいよいよ本格的なマイホーム探しです。
自分や家族がマイホームに求める希望条件を整理し、「優先順位」を明確にして、後悔のないマイホーム探しを楽しみましょう!
【参考】 (公財)不動産流通推進センター 「不動産基礎知識:買うときに知っておきたいこと」
最終更新日:2020年01月27日
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