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家づくりの際に無駄にしたくないのが「階段下の空間」。せっかくなら効率的に快適に活用したいものです。スペースの上手な使い方を考えてみました。
階段を設けると、その下にはどうしても空間ができてしまいます。そのスペースを活かして、何かに利用したいとみなさん考えるはず。
では、便利に使ったり、美しいギャラリースペースにするには、どんな工夫をすればいいのでしょう。さまざまな条件で、階段下スペースを有効活用した実例をご覧ください。
狭小土地に建つ自然素材で造る2世帯住宅 (建築家:久保田典明)
階段下は「収納」として活用したい、というご家庭も多いでしょう。
天井が斜めになってしまうものの、ある程度の高さが確保できるので、背の高いスポーツグッズや季節もの、掃除道具なども収納できます。でもこれから家づくりをするならば、ぜひおすすめしたいのが「電源の確保」です。
例えばコードレス掃除機やコードレスアイロン、電動アシスト自転車など、昨今は充電して使う家電やツールがますます増えています。階段下にコンセントが1、2個設置してあると、充電しながらも人目につかずに家電を収納できる場所になります。すぐ使いたいときも、充電の心配をしなくて済むので楽ですね。
また、階段下にある程度の奥行きや広さがある場合、照明器具を付けると使い勝手がより良くなります。
世田谷区 桜丘 NAVY HOUSE 2 (cozy modern company)
近江八幡の家 (建築家:設計工房I)
階段の段差を活用して、引き出し収納にしているお宅もあります。小さな空間でも諦めない設計者の心意気を感じます。
関町北の家 (建築家:中川龍吾)
御器所の住宅 (建築家:諸江一紀)
階段の存在をデザインエレメントとして扱うことも。勾配の角度や長さにもよりますが、壁の色、階段の素材、階段下の内容を総合的にバランスよく組み合わせることで階段下をネガティブにとらえず、インテリアデザインとしてうまく使っていくこともできるのです。
リビングなど人の集う場所に階段がある場合は、ぜひ検討してみてください。
こちらは、金属の質感を持つ階段の下にワークスペースを設けたケース。映画のセットのように、ドラマティックな印象のお部屋になります。
カキノキノイエ (建築家:比護結子)
吹き抜けの大きな白い壁に、色の濃い木の質感を組み合わせました。テレビボードやオープン収納棚として活用されています。
K’s residence (建築家:+ReMo(リモ)建築設計事務所)
階段の断面を意匠的に見せる方法です。階段下には本棚や飾り棚、エアコンを設置できる棚が作られています。スッキリとしているので何を飾ろうか楽しみになりますね。
いわたのいえ (建築家:辻 秀易)
階段下の空間が小さすぎて収納にも使えない……。そんな場合でも諦めることはありません。例えばペットのいるおうちでは、ペットの食事やトイレスペースに応用できます。
アンティーク雑貨が揃うカフェのような美しい住空間 – BASC GRAY - (空間社)
また、スキップフロアの階段下を子供用の書斎にしているお宅もありました。
ふたつの家族と中庭の家 (建築家:岡本 浩)
狭くて低くて使いづらい……という印象になりがちな階段下スペースも、工夫次第で使い勝手よく快適に、デザイン次第で魅力的なインテリアに変身するのです。
スペースの活用を考えるときは、「もっと良いアイデアがあるのでは?」という諦めない心を持つことが一番大切なのかもしれません。少しでもデッドスペースを少しでも減らして快適な家にするために、いろいろなアイデアを探してみてください。
最終更新日:2018年08月30日
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