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コートハウスとは?そのメリット、デメリット

2018年03月06日

SUVACO

コートハウスとは?そのメリット、デメリット

コートハウスとは?そのメリット、デメリット

プライベートな中庭をもつコートハウス。スタイリッシュな外観と、外観とは対照的な、明るく変化に富んだ内部空間が魅力のスタイルです。今回は、このコートハウスのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

コートハウスとは

コートハウスとは、建物や塀に囲まれた中庭を持つ住宅のことです。
敷地全体を壁や塀でぐるりと囲み、囲まれた中庭を居住空間の一部としてプラン二ングに活かすことで、空間的にも視覚的にも豊かな広がりをもたらします。

間口の狭い京町屋は、日本における元祖コートハウス。通り庭や光庭で、通風と採光を確保する巧みな手法です。

『再生M』~通り土間のある町屋のリノベーション~(古民家再生) (建築家:向井一規)

建物の配置は、L字型、コの字型、ロの字型などと様々ですが、一般的に、外壁面の開口を狭く閉ざし、逆に、中庭に面した内側の開口部を広く取り、中庭を存分に味わえるような開放的なプランニングが検討されます。

外には閉じ、

FP [2015] (建築家:Ryota Sekimoto)

内には、開く!
クールな外観からは想像がつかないような、明るい内部空間が広がります。

FP [2015] (建築家:Ryota Sekimoto)

コートハウスのメリット

住宅密集地など、プライバシーの確保が難しい敷地条件の場合に実力を発揮するコートハウス。敷地条件に応じたプランニングをすることで、様々なメリットが生まれます。

コートハウスのメリットとは:
1.プライバシーを確保しつつ、開放的な居住空間にできる
2.採光と通風が確保できる
3.中庭を半屋外的に使える
4.二世帯住居に程よい距離感を生む
5.防犯面に優れている
6.外部の影響を受けにくい
などが挙げられます。

開放的な中庭デッキを包み込む平屋の家 (建築家:acaa)

メリット1.プライバシーを確保しつつ、開放的な居住空間にできる

一番のメリットは、プライバシーを守りながら、開放感を味わえること。中庭に面した窓は、大きく開け放つことができるので、人目を気にして一日中カーテンを開けられない、なんてこともありませんね!
中庭を通してその先の部屋を見るため、視線が遠く先に抜け、広さと奥行きを感じることができます。
どの部屋からも緑が見えるなんて、最高に贅沢ですよね。

White cube (建築家:Qull一級建築士事務所)

メリット2.採光と通風が確保できる

複数の部屋が中庭に接するため、日中は自然光に包まれた明るい家に。また中庭によって風の通り道ができるので、部屋の隅々に風が通り抜けて気持ち良さは抜群!
通常は光が入りにくかった北側の部屋も、光と風が通り、清々しい空気がみなぎります。

玄関に面した中庭なら、家に一歩入ると柔らかな日差しが出迎えてくれます。ライトアップで雰囲気のある演出をするのも素敵です!

鎌倉の家 旗竿敷地に建つ中庭のある家 (建築家:エトウゴウ建築設計室)

こちらは、中庭を立体的にプランニングすることで、さらに隅々まで光と風が行き渡る家に!

落合のコートハウス 6テラス6ガーデン (建築家:安井秀夫)

人目を気にせず、心ゆくまでバスタイムを楽しめます。

落合のコートハウス 6テラス6ガーデン (建築家:安井秀夫)

メリット3.中庭を半屋外的に使える

外部を居住空間に取り込むことで、半屋外的な豊かな空間を持つことができます。床の高さをそろえて、屋内から連続したアウドドアリビングとして使うなど、楽しみ方の幅は無限大です。

森に臨むコートハウス (建築家:長浜信幸)

メリット4.二世帯住居に程よい距離感を生む

二世帯住居を緩やかにつなぐ中庭。中庭というワンクッションがあると、互いのプライバシーを守りつつ、つながっている安心感も得られるという、程よい距離感が生まれます。

『大田区K邸』中庭でつながる二世帯コートハウス (建築家:横山侑司)

メリット5.防犯面に優れている

外部には閉じた構造のため、防犯上のメリットがあります。
外側には掃き出し窓など、人が侵入できる大きさの出入り口がないので、玄関だけの戸締りでも安全でしょう。

こちらの事例も、ガレージの大きな引き戸を閉じたら、戸締り完了!です。

埼玉県入間市・大きなもみじのある家|波乗り亭 (建築家:小磯一雄|KAZ建築研究室)

メリット6.外部の影響を受けにくい

大通りに面した敷地や人目が多い敷地などでも、それらのマイナスの外部環境に影響を受けにくいというメリットがあります。また、建替えや新築など、隣地の状況の変化にも左右されずに、安定した環境を守りやすくなります。

『NKK』パティオのある上質なモダン住宅 (建築家:道家洋)

デメリットは?

一方、デメリットとして挙げられるのは、

1.建築コスト、メンテナンスコストがかかる
外壁が増える分、建築コストがかかります。またメンテナンスにも、面積が多い分コストがかかります。

2.開口部を多く取るために、外気の影響を受けやすく、強度確保も課題に
中庭に面した開口部は当然広々と大きく取りたいので、必然的に、窓が大きく多くなります。窓の面積が増える分、断熱性能がどうしても落ちますので、外気の影響を受けやすい家になります。
また、開口が多いことで、壁面で家を支えられず強度が落ちてしまうため、それを補う強度確保のための工法が工夫されなくてはなりません。

3.居住面積が狭くなる
もともと限られた敷地面積の条件のなかで、中庭をつくろうとすると、その分居住面積にしわ寄せがいき、狭くなりがちです。かといって、十分な中庭の面積がないと、(採光がほとんど望めないなど)中庭のメリットを享受できなくなってしまうので、双方のバランスが大変重要です。

こちらは平屋のコンパクトなコートハウスですが、プランニングの妙で開放感あふれる空間に。床面積の広さと引き換えにしても余りある、”+α”が生まれました。

草津のコートハウス (建築家:樋口 章)

草津のコートハウス (建築家:樋口 章)

4.外からの視線が届かない分、防犯面に不安も
メリットにも挙げた防犯面ですが、デメリットとしても考えられます。外からの視線がないということは、同時に監視する目が行き届かないということにもなります。

5.水はけに注意が必要
排水経路をしっかり計画しておかないと、集中豪雨などの際に、中庭が大きな水たまりになってしまう!などということにもなりかねません。

十分なシミュレーションで検討を

コートハウスに住むことのメリットを享受するためには、コートハウスの設計経験が豊富な設計者に相談する、模型やCGなどを使って、様々な角度からシミュレーションを重ねるなど、綿密なプランの検討が必要です。

裾野の家 (建築家:荒木毅)

注文住宅事例「裾野の家」建築家:荒木毅

注文住宅事例「裾野の家」建築家:荒木毅

憧れだけでコートハウスを手に入れても、手なづける⁉︎には覚悟も必要です。真のコートハウスの住人になるには、なぜ中庭が必要なのか考えて、楽しみ尽くすことが肝になりそうです。

最終更新日:2018年08月30日

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