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隅々まで有効活用!屋根裏を使った空間づくり

2018年08月14日

SUVACO

隅々まで有効活用!屋根裏を使った空間づくり

隅々まで有効活用!屋根裏を使った空間づくり

家づくりをする際、多くの人が「土地面積を最大限に有効活用したい!」と考えると思います。しかし、現実には土地いっぱいに家を建てることはできません。「建蔽(けんぺい)率」と「容積率」という法律上の制限があり、その土地ごとに建てることができる家の大きさが決められているからです。そこで今回は、限られた大きさの家の中で「屋根裏」を使うというアイデアを紹介します。

屋根裏の面積を床面積に算入しないテクニック

屋根裏は一般的に、物置として使用されることが多いですよね。
呼び方もさまざまで「ロフト」「小屋裏収納」「小屋裏物置」などがありますが、建築基準法の中では、「小屋裏物置等」と呼ばれています。

では、限られた家の大きさを最大限利用するために、なぜ屋根裏が必要なのでしょうか。土地に対して建てられる家の大きさには、建蔽率と容積率という制限がありますが、この2つの制限のうち、床面積に関係するのが「容積率」です。

ある条件をクリアすると、屋根裏の面積は床面積に算入されません。そのため、床面積の上限プラスアルファの空間をつくることができるのです。
以下は、その条件の中でも代表的な3つです。

●1 最高内法高(うちのりだか)さが1.4m以下であること
●2 床面積が屋根裏がある階の床面積の1/2未満であること(固定階段を設置する場合は、その部分の面積を含む)
●3 換気のために窓を設置する場合、窓面積は屋根裏の部分の面積の1/20以下であること

それでは、ひとつずつ説明します。

ロフトのある家 (プラスホーム)

テクニック1● 最高内法高(うちのりだか)さが1.4m以下であること

居室(リビング、ダイニング、個室など)は、天井の高さが2.1m以上で、屋根裏は最高の高さが1.4m以下でなければなりません。
1.4m超2.1m未満の部分は納戸扱いとなり、部屋とみなされないうえに、床面積に参入する必要があります。

屋根裏の天井を屋根の下に設ける場合、屋根の形状に合わせて勾配天井になることがほとんどですが、平均天井高さではなく最高の高さが1.4m以下であることに注意してください。

縁の住まい (建築家:関口岳志)

テクニック2●床面積が屋根裏がある階の床面積の1/2未満であること(固定階段を設置する場合は、その部分の面積を含む)

たとえば、2階から上がる屋根裏があるとします。この屋根裏の床面積は、2階の床面積の半分未満でなければならないということです。

狭小土地に建つ自然素材で造る2世帯住宅 (建築家:久保田典明)

テクニック3●換気のために窓を設置する場合、窓面積は屋根裏の部分の面積の1/20以下であること

屋根裏に取り付けられる窓の大きさは、最大で屋根裏の面積の1/20ということです。
これはあくまで換気のための窓なので、屋根裏で何か活動ができるほどの十分な採光は取れないことを理解しておきましょう。

これには、対応策があります。屋根裏に面した吹き抜けに大きな開口を設けて、光を取り入れるという方法です。あくまで吹き抜けに対する開口になるので、開口面積の制限を受けなくて良いからです。
周囲の吹き抜けの窓からの光を借りる、そんなイメージです。

K邸・古いお家を思い切り楽しむ。光あふれる元気な住まい (スタイル工房)

この他にもさまざまな条件がありますが、これらの取り扱いについては地域によって異なります。

たとえば、屋根裏へ通じる階段は固定階段でもよしとする地域もあれば、可動式のはしごでなければならない地域もあります。
計画の段階で、よく確認しておきましょう。

豊見城の住宅1 (建築家:伊佐 強)

屋根裏をもっと活用する5つの方法

屋根裏は、以下のような活用法が考えられます。

●1 収納として
●2 書斎として
●3 子どもの遊び場として
●4 採光のために
●5 畳スペースとして

実例をもとに見ていきましょう。

屋根裏活用法1●収納として

これは定番の利用方法ですが、その収納法もさまざまです。
がらんとした屋根裏にどんどん箱に詰めた荷物を置いていくもよし。棚をつくって荷物を保管するもよし。または、ハンガーパイプを取り付けて服をかけるもよし。

このように、収納といっても実にさまざまな方法があります。

M様邸 (DEAR HOME)

屋根裏活用法2●書斎として

屋根裏部分を延床面積に参入しない条件として、最高高さが1.4m以下という条件がありました。

この1.4mという高さ、実は人が椅子に座った時の高さとほぼ同じなんです。この高さを利用して、屋根裏を書斎として使用する方法もあります。

リノベーション / skra (アネストワン)

座椅子を置いて、ゆっくりとくつろぐ空間にしてもいいでしょう。

下丸子の住宅 (建築家:アトリエハコ 七島幸之+佐野友美)

屋根裏活用法3● 子どもの遊び場として

小さなお子さんにとっては、天井が低い屋根裏は秘密基地のようでわくわくする場所です。屋根裏であれば、急な来客時でもおもちゃを出しっぱなしにしていて大丈夫ですね。

ロフトでつながる大屋根の家 (建築家:大庭明典)

屋根裏壁の一部をルーバー柵にして空間をつなげれば、大人が下の階にいても子供が遊ぶ気配や声を把握できます。

軽井沢の家6 (建築家:妹尾正治)

屋根裏活用法4● 採光のために

「もっと明るくしたいけど部屋を狭めたくない」という場合には、屋根裏から光を取り込むことができます。

トップライトを設け、一部を格子床にすることで、下の階へ光を届けます。
さらに、この格子床により、トップライトからの直射日光が緩和されて優しい光が届きます。

「大正時代の趣が残る家」 (中 藏)

屋根裏活用法5●畳スペースとして

屋根裏を畳にすることで、ちょっと横になりたい時や親戚が泊まりにきた際の客間として利用できます。
1.4mという天井の低さが、意外にも落ち着く空間になります。

日吉の家 (建築家:田井幹夫)

見逃しがちな屋根裏という存在、そしてその活用法を紹介しました。これまでの「暗くて狭い」という屋根裏のイメージを一変させて、自由な発想で新しい屋根裏の有効活用方法を探ってみてはいかがでしょうか。

最終更新日:2018年08月29日

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