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領域の明確化と開放感を両立する、スマートな間仕切り壁

2018年11月08日

SUVACO

領域の明確化と開放感を両立する、スマートな間仕切り壁

領域の明確化と開放感を両立する、スマートな間仕切り壁

日常生活に合わせてゾーニングがなされていると、生活のオンオフのメリハリがつき、動線もスムーズになるなどメリットがたくさん。ゾーニングの手段は、家具のレイアウトや建材の切り替えなどさまざまありますが、今回は「間仕切り壁」を用いたゾーニングの実例にフォーカスしていきます。

間仕切り壁のメリット・デメリット

建築の段階から取り入れることのできる間仕切り壁は、ゾーニングの手段としてはもちろんですが、周囲の壁や床と差のある素材を使って空間のアクセントにしたり、ディスプレイを楽しんだりもできるのが魅力。

また、ゾーニングの手段としても、家具のレイアウトや床材の切り替えなどによる緩やかな領域分けとは違い、部屋数を増やすようにはっきりと空間を仕切ってくれるのが特徴です。

一方で、壁という大きな存在感が空間に現れてしまうことで、閉塞感や圧迫感が増すデメリットも持ち合わせています。
さらに、家具のように気軽に動かすことができないため、取り入れるにあたっては、どのように空間を使っていくための間仕切り壁であるのかという、明確かつしっかりとした計画やビジョンも必要となります。

ただし、圧迫感や閉塞感といったデメリットは、工夫次第では軽減したり、解消したりすることもできます。

府中の114 (建築家:田中亮平 + 許光範)

扉をつけないセミオープン仕様

ひとつながりのゆったりとしたLDKは、核家族化が進む昨今、家族間のコミュニケーションを自然とできる間取りとして人気があります。また、この間取りの場合、オープンキッチンから空間全体を見渡せるレイアウトをとる傾向も。

こちらのように、キッチン側面に細長く間仕切り壁をつくり付けることで、作業空間(キッチン)とリラックス空間(リビングダイニング)の明確な線引きをつけつつも、見通しはよいという、メリハリのあるLDKをつくることができます。

キッチン開口の半分を間仕切り壁とし、扉もつけずセミオープンスタイルをとることで、空間に閉塞感を与えずにゾーニングされているのが特徴。

間仕切り壁のカラーを、周りの家具や建具よりも明るいトーンにすることで、よりすっきりとした佇まいにしていることも、空間の開放感を損なわない理由と言えます。
間仕切り壁があることで、目隠し効果も加わり、生活感の出てしまいがちなキッチンを程よくオフしています

田園風景に向かって開く2階リビングの家(水口の家) (建築家:ALTS DESIGN OFFICE)

LDKの中に曲線を帯びた間仕切り壁を用いて、ワークスペースを設けています。

R壁によるゾーニングは、一見すると圧迫感を与えてしまいそうですが、扉をつけずセミオープンにし、空間全体の奥行きを保っています。

空間を広く見せる白の色彩効果も、大きく影響し、機能的で開放感のあるLDK+αに仕上がっています。

コラージュハウス (howzlife)

上部に空間を残したパーテーション風

間仕切り壁をパーテーション感覚で採用することで、気になる閉塞感や圧迫感をオフすることもできます。

LDKの一部に背の低い間仕切り壁を設け、書斎をプラス。

床から天井までを仕切らないことで、圧迫感を与えず、すっきりとゾーニングされているのが印象的です。大きくひらいた壁上部からは書斎の本棚がのぞき、インテリジェンスな雰囲気を空間に漂わせています。

S邸・こだわりの書斎スペースがあるリビング (スタイル工房)

こちらも間仕切り壁をパーテーションとし、LDK内にキッズスペースを設けています。

存在感のあるダークカラーの間仕切り壁ですが、左右と上部に余白があるため、圧迫感よりも空間のアクセントとなっています。

ゾーニングされたキッズスペースも、ウォークスルー感覚で使えるので動線は抜群。程よいおこもり感があるのに、周囲の空間とつながっている安心感もある空間です。

間仕切り壁の圧迫感とされる部分はアクセントに、閉塞感をつくり出してしまう要素を、回遊できる機能性でカバーした秀逸なアイデアですね。

一枚の壁が生み出す”ぐるりな家” (TOKYO*STANDARD)

また、子供が成長した後は、キッズスペースとしてではなく、その時のライフスタイルに合った空間に転用していけるフレキシブルさも、こちらの住まいのレイアウトの妙。

今は子供向きのカラフルなディスプレイやおもちゃが映えるダークカラーですが、やがては落ち着いた雰囲気のワークスペースや収納スペースに変わっていくのかもしれません。

一枚の壁が生み出す”ぐるりな家” (TOKYO*STANDARD)

室内窓で抜け感をプラス

間仕切り壁に室内窓をつくり抜け感を加えることでも、気になる圧迫感や閉塞感はオフすることができます。

この場合の室内窓は、あくまで間仕切り壁の抜け感を目的としているので、FIX窓や窓枠だけでも十分。室内窓のサイズや位置も、ゾーニングした空間の使用目的に合わせて工夫するとよいでしょう。

こちらのように、ワークスペースとしてのゾーニングなら、閉塞感が集中力を高めてくれることもあります。座った時の視線よりも高い位置に室内窓の開口を設けることで、心地よい程度の閉塞感は残しつつ、程よく開放的な空間にすることができます。

八潮団地の生活 (リノまま)

リラックスした空間ならば、間仕切り壁のほとんどの部分を室内窓や透明感のあるパネル仕様にしてしまうのもおすすめです。

黒枠の窓をつけた間仕切り壁によるゾーニングが、本来の機能だけでなくインテリアのセンスアップにも一役買っています。

こちらの場合は、間仕切り壁の背面に、景色のよい南向きの窓もあります。採光と眺望を活かした技ありゾーニングです。

I house (YLANG YLANG)

<番外編>想像力も解放するゾーニングのアイデア

間仕切り壁の番外編ともいえる、ゾーニングアイデア。

開口部が「家型」にカットされた間仕切り壁で空間をゾーニングした住まい。

扉をつけず、大きく開口部をあらわにしているため閉塞感・圧迫感を与えないのはもちろん、奥へ奥へと開口部が連鎖していくことで、より伸びやかに空間の奥行きを感じさせてくれます。

間仕切り壁の向こう側で、誰が何をしているのかなんとなく感じられる温かな雰囲気も◎。

物語のなかに入ったようは非日常を感じられる家(羽束師の家) (建築家:ALTS DESIGN OFFICE)

家型の開口は、その向こうにある「ちょっとしたひとコマ」をよりストーリー性豊かな景色として切り取ってくれます。

物語のなかに入ったようは非日常を感じられる家(羽束師の家) (建築家:ALTS DESIGN OFFICE)

間仕切り壁によるゾーニングでも、開放感のある空間をつくることができます。

間仕切り壁は、一度つくったら取り外したり、動かしたりは簡単にはできません。だからこそ、家族の生活動線やライフスタイルをしっかりと踏まえ、位置や大きさを計算する必要があります。

こだわった分だけ、より豊かで快適な生活を適えてくれます。ぜひ、家づくりの参考にしてみてください。

最終更新日:2018年11月08日

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