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「和」にこだわった住まいづくり

2018年12月04日

SUVACO

「和」にこだわった住まいづくり

「和」にこだわった住まいづくり

現代の住宅は洋風、あるいはモダンといわれる様式がメインですが、夏は高温多湿、冬は極寒の気候風土に合わせるため、どこかに日本伝統の知恵が活かされているもの。それならいっそ、「和」のよさを徹底的に追求してもいいのでは……そんな考え方も成立しますよね。いまの時代に、純和風の設計を取り入れることについて考えてみましょう。

縦と横の線だけで構成されるシンプルなデザイン

日本の伝統に基づいた家における外観デザインの特徴は、大きな屋根と軒のライン。
とくに軒が描く水平ラインは重要で、真一文字の水平線が左右に延びることで外観の安定感を演出し、印象を引き締めるのです。

「古民家再生の家」築150年の古民家の再生 (建築家:古田 充)

また、軒の出が大きいことも日本家屋の特徴。エアコンも高断熱サッシもない昔、夏の強い日差しを遮るための知恵でもありました。
雨を室内に降り込ませない機能も考えられているのは、梅雨のある私たちの国らしい工夫ですね。

静岡県伊東市にある築100年の古民家 (建築家:久保田典明)

けじめの感じられる端正な室内空間

室内は縦と横の線だけで構成されるシンプルな佇まいになっています。
縦の線は柱、横の線は鴨居や長押。
「真壁(しんかべ)」といって、こうした木の軸組材を壁面の外に出すのが日本伝統の仕上げ方です。

魚津の家 (建築家:羽柴 順弘)

縁側という、外と内の中間領域

縁側は、外と内をあいまいに隔てるバッファー(緩衝)空間。
縁側があることによって、部屋に夏の強い日差しが直接入りにくくなるのです。また、縁側の外側に雨戸を入れ、室内側の障子を閉めれば、縁側に閉じ込められた空気が断熱材のような働きをするので、冬の寒さの侵入を抑える効果が得られます。

東広島の家 (建築家:春日琢磨)

和室は自在性に優れた可変空間

日本の伝統的な住まいは、和室や板の間が田の字型に並び、それを必要に応じて襖で区切ったり広くしたりして使いこなしていました。

田舎暮らしを楽しめる平屋「三和土」 (NARAYA)

普段は襖を閉め、一つひとつの部屋を独立させる。大勢のお客様を招くときは、襖を開けて大広間として利用する。食卓を置けばダイニングになり、布団を敷けば寝室になり、両親が遊びに来たときは客間になる……。

このように融通が利き、多目的に使える柔軟性が和室の優れたところ。家族形態や暮らし方が変化しても、大がかりなリフォームをすることなく対応することが可能です。

前橋の住宅と動物病院 (建築家:水石浩太/水石浩太建築設計室)

古都の伝統住宅に学ぶ外部空間の設け方

京都に町家と呼ばれる古い住宅があります。うなぎの寝床のような敷地に間口が狭く奥行きが長い建物を建てる様式。

大きな特徴の一つが、敷地いっぱいに建てるのではなく、中庭を設けていることです。中庭があることで、住まいの奥まで日が入り、風通しもよくなります。

この知恵は、都市の住宅密集地に家を建てるときも活かせるでしょう。外からの視線が気になる環境でも、中庭に面した開口部を大きく設けることで、採光や通風、開放感を確保できます。

四季の回廊 (建築家:安田 均)

茶室に見る磨き抜かれた設計思想

茶室のある家は、粋で雅やかな印象がありますね。
実際に茶室を設けてもいいのですが、設計思想を見習うだけでも素敵な空間づくりに役立ちます。

茶室は限られた空間をいかに広大な宇宙として演出するか、考え抜かれた部屋。とくに天井高の変化が重要で、一般的には面が水平の平天井、他の部分より低くした落とし天井、勾配のある駆け込み天井の3種類で構成されることが多いようです。

これを住まいづくりに活かすなら、居室ごとの使う目的を考慮して天井高を決めるといいでしょう。入口から住まいの奥へ向かって次第に高くしていくと、開放感を一層豊かにできます。リビングなどくつろぐ場所は高く、書斎など精神集中したい場所は低くするのが原則です。

神木本町の家 (建築家:八島正年/八島夕子)

日本の伝統的な家には、失いたくないたくさんのメリットがあります。「住まいの上質」を追求するなら、あらためて「純和風」を見直してみたいものですね。

最終更新日:2018年12月04日

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